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【塾へ行かず、コネがなくとも幼稚園受験を突破できる方法・5】みんなが知らない、幼稚園受験で大切なこと

前回【塾へ行かず、コネがなくとも幼稚園受験を突破できる方法・4】まで面接の話をしてきましたが、面接のポイントを話すまえに話しておきたいことがあります。

ポイントはその部分だけを要点だてて話せばよいというものではないと思います。基本的にベースとなるものがあってポイントがあるべきだと思うんですよね。よく要点だけ言え、と言われますが、基本的な受け皿としての考え方って重要だと思います。

さあ、重要なポイントです。

幼稚園受験で大切なことは「家庭」がどうあるかということ。

つまりは親が子供に何を教えているか、どう接しているか。大概は勉強は塾で教えてもらおうとするのでしょうが、幼稚園や小学校低学年くらいの勉強は親が見たいもの。分数ってなんだ?とかくらい答えてあげたいものです。

親が教えてあげることって何だろう? 

人によって家庭の在り方は色々。主夫だったり、共働きだったり、シングルファザー・マザーということもあるでしょう。

そんな時間なんてない! 何を言っているんだ?

と言われそうですが、ゴルフ行くのを減らしたり、飲みに行くのを減らしたらどうでしょう? 仕事も悪く言えば放り投げる日があってもいいでしょう。

そもそも、時間は作るもの

子供と接する時間がないというのは言い訳です。親は子供が生まれてから身を粉にしてほしいもの。その気概がなければお受験なんてやめた方がいいです。

私だって子供が生まれてから2年か3年は睡眠時間は多くても3、4時間でしたよ。気合じゃない。子供に何を遺してあげられるかということをいつも考えています。

うちは僕が働いて、妻が専業主婦です。

本当は共働きであれば楽な話ですが、結婚前に妻はメガバンクで管理職という立場をさっさと降りてしまいました。当然、生活費すべて僕の肩に掛かってくる。

僕の年収は1000万あったけれど、ここ2年コロナ禍もあって業績が落ちてしまい、年間100万近く落ち込んでいる。こんな非常に厳しい中で子供を私立に通わせるなんて正直馬鹿げていると思います(苦笑)

僕自身、月2万で生活しています。コロナ禍でなければ部下を飲みに連れていったりするだろうから、そんなお小遣いでやっていけるわけがない。

たまに正直イラっとすることもありますよ(笑)

働けど働けどなお我が生活楽にならざり…などと聞きかじった短歌を諳んじてみたりもしますが、子供が学校から帰ってきてから、あんなことをした、こんなことがあったと嬉しそうに話すさまを見ているとそういう邪な感情は払底されてしまうのです。

息子の心の平安には通っている私立の学校が必要不可欠なのです。

まあ、確かに周りを見回してみますと息子の学校の友だちはみんな金持ちなんですよ。

僕の家以外、皆が皆、別荘を持ち、豪邸に住み、夏休みにはかならず海外旅行に行っています。でも、うちはそんなことをできる余裕はまったくない。

一度、息子のクラスメイトから3連休に一泊でホテルのスイートを借り切って4家族で過ごしませんか?という提案をされたことがありましたが、一人7万と言われて、即却下(笑)全然、地に足がついていない。

やはり私立の幼稚園に行く人たちは家で事業をやっていたり、老舗のなにか店舗を経営していたり、伝統芸能の家元だったり、タレントだったり、と普通のサラリーマン家庭ではない。勤めてはいるけど自分の会社だったり、コネで入った銀行などでいつかは家業に戻るようなユルユルな立場の人ばかりです。勤め人といっても、こういう人たちの有給休暇は特別枠なんでしょうね。

たしかに当初はそういう家庭にルサンチマンを感じていたが、ないものはないのだから仕方がないですね。

だから、うちでできることは何なのか。うちがこれまで大切にしてきたことはなにかを徹底的に考えました。妻と夜中まで子どもの教育やそれに付随する問題点を話し合いました。

普通のサラリーマン家庭のうちができること。それは、創意工夫です。

ある日、幼稚園のクラスメイトの豪邸に遊びにいったときのこと。その家には部屋がたくさんあって、ゲームのための部屋、ビリヤード室、パパのパターゴルフの部屋などとにかくたくさんの部屋があったらしいのですが、ことさら息子の興味をひいたのが「プラレール部屋」だったらしく、帰ってきた息子が僕に言った第一声は、

「うちにはどうしてプラレール部屋がないの?」

「なんだってぇ?」

さすがに貧乏だからねぇ、とは言えませんね(笑)

「じゃあ、パパがそんなもん作ってやろうじゃないか」

「ホント?」

息子が寝入ってから夜通し作ったのがこれ。はがき大の厚紙を買い求めてそれに折り紙を張り付けただけの代物。

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きかんしゃトーマスの「急行列車のお通りだー!」でおなじみのゴードンです。翌朝、起きた息子は、

うわーっ! ゴードンだぁぁぁっ!と大絶叫(笑)

おカネがなくてもちょっとした工夫でこんなものを作ることができました。

おカネで買えばプラレールで一台3000円なのでしょうが、それはそういう手間をおカネで買っているだけだ。まだ3歳の子供では細部には大して興味はない。ゴードンはただの記号でしかない。

ならばそれは3000円のおもちゃであっても、そうでなくても大して変わりはないはず、と自分は解釈してこれを作りました。

子どもはすぐに飽きます。いつかはそのおもちゃを捨てる日が来ます。ならば一時の愉悦を買うのではなく、作る楽しみも味わいたいもの。

息子は今度は自分が作りたいと言い始めました。

僕もまた次の日に会社から帰ってくるとその続きをやりました。小田急線や山手線、湘南新宿ラインなどを作りました。とにかく何台も何台も厚紙製の電車を作ったものです。電車の絵を描いた厚紙を箱型(立体)に作る。土日は息子がそれに加わって一緒に作りました。

ああでもない、こうでもないと言いながらやり方を変えたり試行錯誤しながら作ると楽しいものです。

その電車が出来上がると床に線路に見立てた厚紙を敷いてそこに電車を走らせる。それだけで息子は満足な様子でしたね。

じつはこういうクラフト作業のようなことは息子が1歳半くらいから始めていたのです。カードを切って折り曲げて6面体の箱をつくったりしておりました。

4面で作ってみたが、どうしても箱にならないという経験をし、6面体でないと箱をつくることができないと息子は経験的に知っているのです。この経験的に知っているというのが大切なのです。

箱を何個がつくって、それを積み上げてみました。それは空間認識能力を高めるのに役に立ったと思っています。そうそう、あの知能検査で出てくる箱が積み重なったやつ。この問題は息子が得意とするものになりました。

このくらいのことは親が教えてあげたいものです。

じつはこういうエピソードは幼稚園が大好き。

親子で一緒になにかやっているという事実を重ねていくと親子の歴史が作られていく。その事実がゆるぎない力になっていくはず。

実は子供も楽しんでいる。これが大事なのだと思います。


最後にどんな厚紙を使っているのか写真を載せておきましょう。

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文房具店などでも売っている、はがき大の厚紙です。



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