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KZ (Kotono Zigen)
2024年7月30日 16:32
経験から私が学んだのだとすると私は私に経験が混ざり込んだ生き物になったとも言えるアップデートされた私には鎖がついていて以前にした失敗の近くには近寄れないようになっている同じ失敗を繰り返すのは愚かだしかしそこに二度と近寄らない人生は幸せなのだろうか可能性はゼロですかと質問されれば言い切るのが苦手な私はゼロではないと思う と応える未来のことはそこに行くまでわからな
2024年6月26日 03:01
髪は勝手に伸びて爪も勝手に伸びておなかは勝手に痛くなって手足は勝手に元気で脳細胞は余計な思い出ばかり勝手に送りつけてくるわたくしの細胞それぞれは別の生き物なのでいうことをきいてくれないのです多細胞生物を代表して記しておきますわたくしたちは命の集合体なので全部合議制でやると決まればやりますがやらないことになったらやりませんので細胞数十兆からなる国ですの
2024年5月28日 04:12
私はことばにすると私だけどほんとうの私ではないわたしそのものとことばでいう わたし にはかいりがある私ということばのかわりにあなたをつかうと乖離が大きくなるからそうならないように私を使う発された言葉は揺るがない揺れ動く私と違ってことばと現実に乖離があれば揺れる私が隙間をうめるわたしはげんきといえばげんきということばがゆるぎないのでわたしのほうがげんきという
ちひろ
2024年5月18日 17:37
私はいつもただひとつのことばが欲しいそれはあなたの口から出たものでなければならないあなたの手で書いたものでなければならないそれはそこら中に溢れていることばであなたに使われるのを待っていて私はそのことばで生きてそのことばで死んだようになってあなたから出たひとつのことばはやすやすと私を動かして過去を紡ぎ未来を集め今を創るあなたの小さなことばひとつで私
2024年4月8日 05:59
闇の中で寝息を聞いたあなたにあわせて息をする夜が一次元に落ちていく息が聴けて幸せ息を吐けて幸せ部屋は離陸する柔らかな空気を吹いて朝までの旅焼き付けた思い出が車窓を滑る記憶は螺旋になって糸車がぜんぶ巻き取っていく
2023年12月31日 23:34
人の波の中にあってふと 心細い自分に気づく長く住んでも親近感が湧かない生まれた家を壊してしまい心が帰る場所を失う毛玉だらけのセーターをいつまでも着ている記憶の景色を 求めている優しい人たちとの優しい関係に 戻れるならばと願って初めてそれらのすべてが 何だったのか考えるようになるのかもしれない素直になった先には寂しさが待っているだから素直になれないのか
2023年9月21日 02:15
わたしとあなたは同室で同質の同士ツーカーだけどうっかりツーと言ったら察してカーと言われちゃうそのつもりのツーじゃないと怒ればせっかくカーしたのにともっと怒る同じだけど同じと信じすぎてすれ違う不完全な鏡合わせの私たち
2023年9月9日 07:11
長い糸がからまったほどいてもとにもどしたい時間があればそうしたいとてもいまはむりなので鋏で糸を切るばかりいつしか糸はなくなって残った恨みのかたちは藻屑
2023年11月24日 07:38
歳を重ねて増えたのはまわりからの疎外感だんだん浮いてくるの存在が 言動が重力では抑えきれなくなって浮いてるのわたし若かったわたしが若くなくなって若い人たちから異なっていってそれで浮くのある日ついに足が地につかなくなった空を飛んだ中年地面に降りたいけどどうすれば良いかわからない慌てて唾吐いて喋っても不正解を連発し標高をばりばり稼いで空をぷかぷか浮かんでく
せいのほう
2023年11月16日 23:40
noteをはじめてから、まだ、2ヶ月足らずの私にとっての楽しみのひとつがある。夜、ねむる前に新着の『詩』をあさるように、酔うように、狂ったように、狩るように、かんじることだ。そして、その狂った魂に、「すき」することがここ数日の日課となっている。そもそも、詩を書こうとする魂が私はすきなのだ。「私の書いた詩をあなたは本当に理解しているのか」と、問われれば、私の口からは怪しい答えしか出てこない。で