開業のご挨拶 (自己紹介)
cinnamonの内木桂(ナイキカツラ)です。
2024年1月に独立して、個人事業主になりました。
ウェルエイジングアドバイザーです。
マーケティング(商品企画)が専門領域です。
Well-beingにつながる O→1の企画が得意です。
デザインやコピーなど、クリエイティブもサポートできます。
お困りのことがありましたら、ご相談ください。
cinnamon
屋号のcinnamon(シナモン)はスパイスでもありますし、漢方の桂皮でもあり、肉桂(ニッキ)と呼ばれることもあります。
桂皮には、
体を温める、血行を良くする、消化器系を温める、発汗作用、発散作用
健胃作用、鎮静作用、鎮痛作用、抗菌作用、血圧降下作用、覚醒作用
抗ストレス作用などの効果があります。
私の名前が「桂」なので、健康オタクとして役立つシナモンとしました。
漢方エキスパート(日本薬科大)の資格も習得してます。
ウェルエイジング
ウェルエイジング(特にシニア世代の健康長寿)のマーケティングを得意分野としています。
2003年よりアンチエイジングの新規事業開発にPJリーダーとして着手し、
日本抗加齢医学会の医師(評議員)とともにワンダフルエイジング研究会を
運営サポートしていました。
当時は、各分野のカリスマ医師、歯科医、看護師、セラピスト、関連企業担当者など100名以上が参加し、盛況でした。
研究会の医師と、アンチエイジングアカデミーの運営に協力したり、某クリニック 抗加齢医療センターにて、最新のQOLレベル診断を実施し、テーラーメードで食・運動・癒しのプラン化に協力をしていました。
参画していた異業種とも、ネットワークができ協業を模索していました。
研究会の医師と提案した健康関連商品提案から、
セブンイレブンとの共同開発することになった、吸うサプリ「オーツーサプリ」というストレス対策のケータイ酸素カンがヒットしました。
オーツーサプリのヒットのおかげで、私は2004年に続き、2007年も日経ウーマンオブザイヤーのヒットメーカー部門を受賞することができました。
予防医学への思い
保険医療は病気にならないと治療が始まりません。
その前の病気ではない体調不良、未病領域を手軽にケアできないかとずっと考えていました。
子供のころから体が弱かった私は、病名のつかない体調不調にずっと苦しんできました。
10代は、病院のたらい回し。
20代は、漢方などの東洋医学に頼るようになりました。
30代で、若年性黄斑変性症で片眼の視力がなくなり、トラブルが続きます。
そんな時に知ったのが、アンチエイジング(予防医学)の世界でした。
いわゆる若返りの美容系ではなく、QOLを重視する内科系のアプローチによる健康長寿に興味を持ちました。
最近言われている ウェルビーイング
「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること」
を保つための予防医学的な概念です。
当時は、食と運動と休養(睡眠)を重視しており、社会的なことはまだでした。
そして、私の一番の関心は「食」でした。
食で人を健康にする
食べたもので体はつくられる訳ですが、
30代までの自分の食生活を考えると、栄養という意識がありませんでした。
今思えば、若年性黄斑変性症だって、ルテインなどの栄養をきちんととっていれば予防できたかもしれません。
私のように知識がなく、健康を失う人を減らしたい。
「食で人を健康にする」仕事をしたいという自分のビジョンができました。
数年経ち、ヘッドハンターから「ロート製薬」を紹介されました。
「ロート製薬」は、会社が新規事業の撤退後、ワンダフルエイジング研究会のサポートしてくれた会社でした。
製薬会社でありながら、「健康になる食」への取り組みをしていました。
私の夢をかなえるには、理想的な会社です。
初の発酵飲料の開発
私は、ロート製薬で地方創生の事業に関わることとなり、種子島の貴重な紫芋を使った甘酒を開発しました。
糀甘酒に芋のペーストを入れたものではなく、紫芋を白麹で糖化させてつくる本格的な発酵飲料です。
一般的な糀甘酒は黄麹を使っているので甘いのですが、白麹は、焼酎などに使われ、クエン酸をつくるのでほどよい酸味のある甘酒になります。
私はこの商品の開発にあたり、発酵の勉強をし、発酵プロフェッショナル(日本発酵文化協会)の資格をとりました。
ネーミングは滋養からとり、Jiyonaとつけました。パッケージは私がデザインしました。
紫芋のアントシアニンが豊富に含まれ、ロート製薬らしく目にいい甘酒となりました。
商品化まではよかったのですが、無添加ですし、常温にすることができず、チルド流通(温度管理と賞味期限が大変)になってしまいました。
紫芋も貴重ですし、焼酎工場では手充填で量産できず、一般の市場価格より高い価格になってしまいました。
チームのみんなとイベントに参加したり、販路開拓につとめました。
ドラッグ向けサプリメント開発
ロート製薬関連のベンチャー企業で、健康食品のマーケティングを担当することになりました。
老舗の健康食品OEM会社をM&Aし、ドラッグ向けに自社ブランドのサプリメントを販売します。
京都で100年を超える会社だったので、「京都生粋堂」という販売用屋号をブランディングしました。
マーケ関連の人材がおらず、一人で商品企画開発、クリエイティブ、マーケティング戦略をやっていました。
具体的には、原料選定、サプリメント処方開発、パッケージデザイン、ネーミング、コピーライティング、ドラッグへの商談同行、商談資料作成、
販促物の企画デザイン制作、広報リリース作成、写真撮影、インスタなどSNS投稿、自社EC運営と発送業務のサポートまでやっていました。
一押しの商品企画は、独自開発した発酵由来のヒト型セラミドを使用し、乳酸菌発酵コラーゲンや、酒粕を入れた発酵コンセプトのサプリメントです。
当時盛況だったインバウンドを意識したデザインで、マツキヨなど一部のドラックに導入が決まりました。
当時市場になかったコンセプトの、「ザ働き方改革」という脳疲労やストレス対策のイミダゾールジペプチドを配合したサプリや、
若い女性向けに、「罪悪感ゼロ」というイヌリンなどの食物繊維をベースにしたチュアブルを企画しました。
スイーツを食べるときを、食物繊維をお菓子感覚で食前にとることで、糖と脂の吸収を阻害して、罪悪感を減らすというコンセプトです。
卸の展示会でも、ヒット予想の上位に入り評判がよかったです。
通販で健康食品PB開発
健康食品において、ずっと販路で苦戦してきました。
チャネルは自社のシナジーを活かせないと成功しません。
そこで私は、ハルメクに転職しました。
ハルメクは、主に50代からの女性を対象とした出版、通信販売、店舗、講座イベントなどの各種事業を行っています。
出版に関して言えば、日本で雑誌誌販売部数No.1を誇ります。
ちょうど自分自身もシニア女性でターゲットでしたし、ハルメクの読者でもありました。
販路を持ち、ターゲットが明確で、顧客目線で商品企画をできます。
また、顧客モニターを組織しており、お客様に企画内容や味見をしてもらったり、きちんとニーズを確認して精度の高い商品を作れます。
シニア女性といっても、ステレオタイプではなく、調査を重ねることで、気が付かなかったインサイトを多く知ることができました。
とはいえ、私の予想に反して、NB商品の買い付けなどMD業務がメインなので、私が希望したO→1の商品企画をする機会は限られていました。
これは現在も販売されている、たんはく質がとれる水ようかんです。
Wたんぱくなのですが、植物性は小豆由来、動物性はコラーゲンを使っており、お客様の納得する甘味のバランスと低カロリーを実現しています。
美味しさを追求するお菓子のOEMメーカーに健康食品をつくってもらうのは本当に大変でした。モニターのお客様からもダメだしが出ますし。
これは、納得のいく一品となりました。
通販事業は、カタログも出版物と同じで毎月の進行となり、残業も多く、業務範囲が多いMDの仕事が、心身ともにしんどくなりました。
ハルメクで通販業界(カタログとEC)を学び、会社人生を卒業しました。
自分の得意分野を生かし、少しでも同世代の健康長寿に寄与できればと思っております。