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「いま・ここ」の欲望を満たすためのサブカルチャー消費の危うさ —推し・エモの行方
映画『花束みたいな恋をした』では、菅田将暉演じる主人公(の片方)の麦は就職してから好きだったはずのサブカルチャーが息抜きと思えなくなり、恋人に「もうパズドラしかやる気しない」と言い放つ様子が描かれた。同作を取り上げた三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、労働と読書の歴史を遡ることで、本が読めない理由は単に長時間労働によって余暇時間がとれないというだけでなく、人間を「ノイズを除去」した
もっとみるなぜ若者の間でノスタルジーが流行るのか? 「制服ディズニー」や「青春ヘラ」の正体を探る
レトロという言葉はいつのまにか昭和のみならず平成にまでつくようになった。Y2Kファッションや「写ルンです」「オールドコンデジ」ブーム、シティポップや90年代JPOPリバイバルなど、様々な文化が再発見され流行している。
「青春」もまた、近年のキーワードである。新海誠「君の名は。」をはじめとするアニメ作品からもはや夏の定番となったポカリスエットのCMまで、メディアにおいて「青春」は重要なテーマである