見出し画像

【日記】東京レインボープライドに行ってきたレポ(1)

今日もお読みくださってありがとうございます!

4月19日(金)・20日(土)・21日(日)、代々木公園で「東京レインボープライド」が開催されていました。
今日のタイトル画像は、会場で一緒に写真を撮っていただいたドラァグクイーンのお二人、左:イズミ・セクシーさんと右:トマトさんを描いてみました!素敵だったー!

東京レインボープライド」は、その存在はSNSによって数年前から知っていたものの、行ったことはありませんでした。
くらた、アライを名乗る首都圏民なのに行ったことないなんてそりゃあないんじゃない?!と思い立ち、最終日の21日(日)に行ってみました。


レポの前に

くらたは「アライ」

アライ(Ally)とは
アライ(Ally)、正しくはストレートアライ(Straight Ally)と言います。自分は、LGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援している人たちのことを言います。
米国で、LGBTの方々を支援し、同姓愛に対する嫌悪や偏見を持つ価値観などの解消を促すための活動(Straight Alliance)が盛り上がり、これらを支持する人がアライ(Ally)と呼ばれるようになりました。

アライ[ALLY] | 一般社団法人 日本LGBT協会 (lgbt-kyokai.com)

note.登録前までは、「アライ」と名乗ったことはありませんでした。
自己紹介文の登録時に、「アライ」と明記したいなと思ったので書きました。
特に何か具体的な行動をしているわけではありませんが、「LGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し」ていることには間違いありません。

その結果、今回「東京レインボープライド」へ行く、という行動につながったので、書いた意味はあったと思います。

セーラームーン世代の性別観

くらたがセクシャルマイノリティの概念と出会ったのは「セーラームーン」だったと思います。
無印(第一シリーズ)では、敵組織・ダークキングダムの幹部、ゾイサイトは男性ながら女言葉を話し、クンツァイトと同性愛関係にあることが描かれていました。
また、S(スーパー)での男装の麗人・天王はるか(ウラヌス)の存在は異彩を放っていましたし、また海王みちる(ネプチューン)との同性愛的な関係も描かれていました。思春期の女性同士は距離がとても近くなることも往々にしてあるので、同性愛とも言い切れませんが、そのように受容されたのも事実です。
(セーラースターズではより性別の敷居を超えたキャラクターが出ていたそうですが、くらたはSでセーラームーンシリーズを卒業してしまったので、全く知りません……)

このように、セーラームーン世代(現在アラフォー)以降、多様な愛の形への理解が進んだことは、『セーラームーン世代の社会学』(稲田豊史/すばる舎)でも語られています。
いろいろと御託を並べてしまいましたが要するに、とにかくくらたは緒方恵美アニキのセーラーウラヌスが大好きだったのです。

SNSの普及で、より情報にアクセスしやすくなった

近年では、InstagramやYoutubeなどでLGBTQ当事者の方の活動や日常生活を知ることができるようになりました。彼らがこれまでに抱えてきた葛藤や、現在日常的に起こっている理不尽なことなどをそこで知りました。
友達に同性愛者であることをカミングアウトしたら「俺のことは好きになるなよ」と言われたとか、女性同士のカップルが手を繋いで歩いていたらおじさんに絡まれたとか、異性なら内縁関係も法的に認められるのに同性のカップルは地方自治体のパートナーシップ証明があっても法的に認められないとか、なんかもうほんとに理不尽!!
※この記事の最後に、くらたがフォローしているアーティストやアスリートの方のリンクを貼りますのでぜひご覧ください。

また長い年月のうちにくらた自身も、会社内のトランス女性が偏見の目で見られて噂されているのを見たり、図書館で勤めていたときに『タンタンタンゴはパパふたり』(ペンギンのセクシュアリティについて描いた名作絵本。当時はそういう絵本が数少なかった)が自治体内のどこの図書館にも1冊も置かれていなかったり、仕事で小学校の図書室の手伝いに行ったときに学校の先生から「LGBTQ関連の書籍は置かないように」と言われたりと、身近なところでの理解のなさに驚く経験を重ねてきました。

そうしたなかで、自分のアライという立場に自覚的になってきて、対外的にも表明する場を持ちたいと思ったのでした。

当日レポ

すごい混雑!活気!

当日行きがけに、歩道橋の上から見た様子がこちらです。

4月21日(日)最終日の13時ごろのようすのパノラマ写真

ちょうど結構大粒の雨がパラパラ降ってきたというのに、この、人!人!人!!!
超にぎわってる!!!

あまりの混雑でごく一部しか見られていないのですが、新宿二丁目コーナーやイベントステージはもちろん、amazon、SONY、日産、Google、ユニリーバなどなど、名だたる企業がたくさん!
レインボーにちなんだ手作りアクセサリー、お願い事を書いて七夕みたいにつるすブース、記念パネルの前で写真撮影ができるブースが多かったかな。
また、ジバンシィの香水のブースもにぎわっていました。

とにかく自由!性別も肌の色も言語も年齢もファッションも

歩道橋から見て上図の混雑ぶりだったので一瞬ひるみましたが、意を決して中に飛び込んでみると想像以上の熱気に圧倒されました。
でも嫌な感じはぜんぜんしない。
人が絶えず流れていて、しかもみんな笑顔。

大人も子供も、性別も、肌や髪の毛の色も、言語も、ファッションも、みんなバラバラ。男性の服装をした女性、女性の服装をした男性、誰が何を着ていても誰も奇異な目で見ないし、男同士、女同士、好きな相手と思うままに連れ添って歩き、またそれをジロジロと見る人もいない。

自由で、自立していて、パワフルで、ハッピーで、とにかくエネルギーに満ちた空間でした。
ちょっとほかの空間では例えられない……ディズニーはみんな我先にって感じがするし、シアターも観客としてきてるからちょっと雰囲気が違う。

グッズ売り場でなんか泣けてきた

何はともあれ、来たからには会場マップとレインボーグッズが欲しかったので、まずは本部のグッズ売り場へ。
道中すれちがうみんなが持っていたレインボーのフラッグやTシャツや小物が欲しくなっていたのでした。支援の意味もあるけれど、レインボーはデザインモチーフとしてもとってもパワフルでかわいい。

グッズ売り場でレインボーだけでなくさまざまなモチーフに意味があることがわかり、ボランティアスタッフさんに聞いてみると、めっちゃ親切に教えてくれました。

売り場の中も常に人でごった返していて、みんな楽しそうにグッズを選んでいました。じーん……なんじゃこの幸せな空間は。

みんなが互いに敬意を持って接し、互いのセクシュアリティを認め合い、笑顔でパワフルでハピネスにあふれている。
ここでは他人を奇異な目で見る人も底の浅い「普通」とかいう言葉で切る人もいない。なんて安心な空間なんだ!

と、思ったら、なんかとてつもなくじーんとして、涙が出てきました。ほろり。

レポは明日に続きます!

※くらたが好きなLGBTQアーティストのリンク

白石スタジアム 通称しらスタ、おしらさん

ゲイであることを公表しているボイストレーナー白石涼さんのYoutubeチャンネル。おしらさんの楽曲の分析力がすごくて聞いてるだけで面白いのと、サブチャンネルでのマイノリティの立場からの鋭い発言から目が離せない。
おしらさんのハスキーな歌声もとっても好き。

▼しらスタ 歌い方解説や歌唱力アップトレーニングなどを解説

▼サブチャンネル 日々の生活や、社会問題に対する意見などを発信

ENVii GABRIELLA(エンヴィ・ガブリエラ) 通称エンガブさん

上記しらスタさんとコラボしていて知ったオネエユニット。メンバーが仲良しで、ユーチューバーらしいモッパン女子会動画などでおしゃべりしているのをみるのが楽しい。
近年メジャーデビューして全国ツアーなどを精力的に行っている。

▼3人のモッパン動画最新

▼6年前、それぞれのカミングアウトについて話している動画

ブリアナ・ギガンテさん

ルッキズムについての記事ですでに一度話題にさせていただいているブリアナちゃん。いろんなことにチャレンジしている動画や質問返しの動画など好きなものがたくさんあるのですが、ここでは「赤ずきん」読み聞かせ動画を紹介します。美輪さまや金八先生の再現度の高さがすごくて笑いこらえるの大変だからぜひ見てみて欲しい。

ハヤト&タカさん

男性同士のカップルでお子さんを育てているハヤトさんとタカさんのアカウント。お二人とも看護師さんなのだそう。
最近はお子さんのなーちゃんのことがメインで、とってもとってもかわいい。

みしぇまるカップル

みしぇさんとまるさん、女性同士のカップルのほのぼのとした日常をかわいらしい絵柄で描いています。
同性を好きになったことに戸惑いながらも付き合うに至った過程を詳細に描いたエピソードに胸を打たれます。

ケイとミア さん

ケイさんとミアさん、女性同士のカップルの日常を綴るインスタグラム。くらたと同世代だと思う。
昨年2月にミアさんが交通事故で他界され、その後、ケイさんが続けていらっしゃいます。くらたはミアさんが亡くなる前からこのアカウントの大ファンで、互いを思いやるお二人のラブラブな姿を観るのが大好きでした、そして今でも大好きです。
ともに暮らしていたのに家族と認められない理不尽な状況を、お二方から知りました。

下山田志帆さん

女子サッカー選手の下山田志帆さんは、自身が感じてきた性別に対する違和感や、女性のパートナーがいることを公表しています。
また、女性アスリートとして、「女子サッカーの魅力は?」などと質問されることに関しても考えを書かれていて、個人的にもとても興味深い本でした。

この記事が参加している募集

イベントレポ

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?