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映画🎞『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』太宰治 小説原作📚



『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』

2009年
原作/ 太宰治の短編小説『ヴィヨンの妻』
監督/ 根岸吉太郎
第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞。


松たか子さん、浅野忠信さん主演。
妻夫木聡さん、広末涼子さん、堤真一さん、他、人気役者揃いですが、
"松たか子"の映画だったと言う感想です。

太宰治が書くとなると、夫はだらしなく、グズグズの駄目人間なんだろうと言う予想は観る前から出来てしまいます。太宰治の描くこう言う男性は私は本当に受け入れ難く、太宰治の小説も手に取る事は滅多にないくらいです。
ですが、松たか子演じる、健気で真っ直ぐな妻、母。と言ってもなんだか発光していてキラキラ輝いちゃってるんですが、悲壮感どころか若くてモチモチした頬やクリっとした目、健康そのものな美しい松さん演じる女性に引き込まれ堪能した作品でありました。

松さんは今も年齢を感じさせない美貌をお持ちですが、
プリッと弾ける弾力を感じつつも品性漂うお顔立ち、実際に日本舞踊家でもある育ちの良い佇まいを消さない配役と役作りが好ましく、単なる"不幸な女"ではない、強さ、美しさのままを映した作品は、私にはとても感触のいいものでした(どうしたって松さんを褒めるに収まります)。
そのせいか、浅野忠信さんの演技、役が少しおとなしめに感じましたが、私としては良いバランスで満足です。

とは言え、原作小説は読んでみようとは思いません。
アタタタタタ. . .
松さんの居ない原作はただただ私を苛々させるものだと思いますから。イライライライラ. . . 
ですが、太宰治原作の映画はよく観てるんですよ。映像なら女性役者さん達の力で太宰治の描く男性像が少し薄まる気がするのです。
太宰作品のスキャンダラスさと言う点で惹かれもするのですが、本にはなかなか手が伸びません。
本作品も松たか子さんあっての太宰治作品だと私は思っています。(そんなに嫌いなんかーい😵‍💫!)

実際、小説は40ページくらいとか?そうとう短いようですよ。気が向いたら読んでみるかな???いや、どうかなぁ。

音楽は吉松隆さん。クラシック音楽の方ですね。
主題歌も無く、無音で魅せる場面も沢山あります。
余計な音を配置しない。エンドロールは最後まで聴き入ります。あゝ、好きです好きです。

因みに、吉松さん太宰治嫌いらしいです。
気が合いますね。(笑)

太宰治嫌いによる太宰治映画の感想でした(🤭)


🔫声、発声、機能を考える
ボイス・ボーカルレッスン/東京都 
音楽療法(医療行為は行わない)の観点からオーラルフレイル、口腔機能、老化防止を意識した呼吸法、発声のレッスンも行います。

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