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コーチとして何を伝える?生徒さんは何を伝えてほしい?

 こんばんは

 今日の東京・神奈川・千葉は、お昼前から大雪です…すでに、事故もあったみたいですし、電車も遅延しているようですが、皆さま大丈夫ですか?

頑張りたい人、多いですよ!!

 さて、この頃いただくご相談…それは、選手の人がコーチをしようと思っている時に、どのようにしてビジネスとして成り立たせるか…と言うことです

 例えば、こんなことです

 ・ 自分がコーチとしても活動することは可能なのか?
 ・ どうやって生徒さんと知り合うか?
 ・ 選手とコーチの活動を、どうやって両立するのか?

 と言ったところが多いようです

 私はテニスプレーヤーですが、このご相談はテニス以外のスポーツの方からもいただきました

 私の活動の様子を知って「自分にもできるかな」って思ってくれたようなので、とても嬉しいです

 そして、自分も頑張りたいって思う方がいらっしゃることが嬉しかったです

 2022年は、こんな方たちの為に、エネルギーを使っていけるように準備しております!

経験を伝えたい

 「レッスンをしていこうと思っている」と、私に声をかけてくださった方に、私はこんな質問をしています

 「あなたがレッスンをすることで、何か伝えられることはありますか?」
 「あなたがレッスンをすることで、伝えたいことは何ですか?」

 こう聞くと、結構な確率で「やっぱり、選手としてやっていけているだけの技術と経験かな…」という答えが返ってくることがほとんどです

それじゃあ、レッスンできない💦

 「それじゃあ、これからレッスンをしていくには、大きな改革が必要になるね」

 というのが、私の答えです

 例えば、あなたがプレーしているところを見てもらって、あなたの経験をお話する…それで生徒さんに出会えるかという事なんです

 プレーを見てもらって、経験を話す…それ、選手をゲストに招いたイベントみたいじゃないですか?

 オンコート&トークショーだったら、それでも良いかもしれません

 また、1dayクリニックみたいに、短期間のレッスンだったり…

 けれども、彼らがやろうとしているのは、継続的にレッスンをしていこうというもの…そうしたら、「生徒さんが習いたいメインのところはそこなのかい?」という事なんです

 更に、「経験を伝えたい」と思って実際に選手活動をしていた(あるいは今もしている)指導者の方のうち、どれだけの方がその『経験』を生徒さんに上手に伝えることができているのでしょう?

 しっかりと経験を伝えてくれるコーチに指導してもらっているならば、「コーチってこんな実績があるんだ」とか、「こんなことを学んできてるんだ」とか知っていることもあると思います

 ですが、「全国大会に出たことすら知らない」「他の人からこんな大会に出てたって聞いたことがある」なんてことも、少なくないんです💦

 残念ながら、あなたが生徒さんに伝えていることで「コーチってこういうことを考えてきたんだな」とか「こんな場面を経験してきたんだな」という事って、結構伝わってないんです…たまに「自分の経験を伝えても、この人たちには分かりっこない」的な考えを持っていて、本当に伝えようとしない、もったいない人もいますけど…どうしてコーチしてるんだろう

 謙虚で自分の実績なんかを言いたがらない人もいるとは思いますが、それでもいろいろと伝えてくれている言葉の端々に、いろいろなことがちりばめられているはずです

 ちなみに、生徒さんからの信頼を得たり、生徒さんが聞く耳を持ってくれるのって、その『経験・実績』というのを知った時…と言うのは本当に多いので、しっかりと自分の『経験・実績』はまとめておくべきだなって思います

これは、現役スポーツ選手のお話です

 これは、現役スポーツ選手のお話なので、競技から離れて何年も経った方は、気を付けなくてはいけません

 私が大切にしている活動はテニスですが、テニスに限らず、他のスポーツでも、どんどんスタンダードが変わってきているのではないでしょうか?

 道具やトレーニングの進化によって、スピード感が上がってきています

 また、プレーヤーの生まれ持った体格も変わってきています

 テニスのみならず、多くのスポーツで戦略と戦術が変化して、技術もまた進化しているのではないでしょうか?

 現役選手は、今のトレンドをしっかりと身につけているのですが、競技から離れている選手はここのところをしっかりと意識しておかなくてはいけません

 「自分たちが現役の時には、そんなことしなかった」「こういう練習がメインだったけど、メニューが違うんだね」とか結構あるのかな…と言う感じを受ける時があります

 なので、そのあたりの、『今』を意識しながらも、あなたの経験を載せると、伝わるんだと思うのです

伝えるためにしておくと良いこと

 あなたがあなたの大切な経験を、必要としてくれる人にタイミング良く伝えていけるようにするためにしておくと良いことがあります

 私は、これをしておいたことで、「あ、あの頃はこんなことを考えていたな」とか「こんなピンチの時には、こう考えて乗り越えたな」とか、自分の中の引き出しが明けやすくなったので、質問されたときや「この人に今伝えたい」というタイミングにパッと引き出してお伝えすることができるようになりました

 それは…

 あなたのこれまでを、細かく深く掘り起こすこと

 です

 それは、私自身が調子良くなくて「どんなだったかな」とか振り返ることがあって、引き出しが開いたという事もありましたし、生徒さんからの質問だったり相談があった時に「自分がその気持ちになった時は、どんなだったかな」って思いだしたり…

 また、私は指導経験も長いので、「この生徒さんは、こうやって乗り越えていたけど、こっちの生徒さんはこうだったな」という感じに、引き出しの中身が増えていったこともありました

 いずれの引き出しも…はっきり言って思い出したくない出来事もたくさんありますが…しっかりと開けて、見つめなおしておくと、あなたが伝えることがたくさん増えるようになると思います

 是非、そういったにも向き合ってみてくださいね!!

最後に

 最後までお読みくださってありがとうございました

 今回は、少し難しい内容になってしまったかもしれませんが、スポーツ選手が指導をする時の強みって、この部分が大きいと思うんです

 もちろんレベルの高いテクニックっていうのは、選手だから持っていると思います

 テクニックや実績と言った『見える部分』と、経験などの『見えない部分』が合わさって…《スポーツ選手が教えること》の強みを大いに生かせると思います

 是非、これを機会に、見つめてみてくださいね!!

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