ちへいの畑

青森県五戸町で夫婦で営む小さな畑です。農薬や肥料を使わず、固定種野菜を育てています。ポ…

ちへいの畑

青森県五戸町で夫婦で営む小さな畑です。農薬や肥料を使わず、固定種野菜を育てています。ポケットマルシェ→https://poke-m.com/producers/46128  BASE→https://chihei.thebase.in

記事一覧

私という生命体は

最近、とある本で読んだこと。人間の体のひとつの細胞内に数百から数千個存在するというミトコンドリアについて。 ミトコンドリアは、呼吸で得た酸素や食べ物から得た栄養…

ちへいの畑
2週間前
5

お客さまは神サマー

気づけばねぶた祭りも終わり、青森は秋へ向かう折り返しライン。 夏野菜はいい感じです。 孵卵器に入れていた卵、残念ながらひとつも孵化せず。5つ有精卵があって、18日目…

ちへいの畑
1か月前

夏土用

7月ももう後半に。秋の葉物たちの種まきしました。早いものです。 梅の収穫、今年も無事終了。今年は、3年前の強剪定からの復活イヤーだったのか、周りの農家さんが口を揃…

ちへいの畑
2か月前
1

気づけば夏至を過ぎて

畑は日に日に変化。5月の終わりから食卓を飾ってくれたからしなたちは花の季節に。 花をしばらく楽しんだ後は自然に種ができ、枯れていきます。その種はまた秋だったり翌…

ちへいの畑
2か月前
3

青梅予約受付します

先月末、梅畑の草刈りに行ってきました。 今年は去年ほどの実つきはないものの、元気に実をつけてくれてました。たくさんのお届けは難しいかもしれませんが、楽しんでいた…

ちへいの畑
3か月前
6

Farm to table

やってきましたね、5月。 ハウスビニールも無事張り直し完了。夏野菜たちの種まき、鉢上げ作業まだ続きます。ピカピカのハウスに今年もねずみ出没。なすの苗が結構かじられ…

ちへいの畑
4か月前
3

ひらく季節に

五戸もだいぶ春らしい雰囲気が漂ってきました。 梅も開花。毎年ながら開花を迎えるとなんとなく誇らしい。親のような気持ちで梅の晴れ舞台を見ている。今年もきれいに咲い…

ちへいの畑
5か月前
4

とめない歩み

元気に動きまくっていた夫、胸筋の肉離れで早くも戦線離脱。本人だいぶ悔しがってやや落ち込んでますが、落ち込んで治りが早まるわけでもないので、少しずつ前向きに、負担…

ちへいの畑
5か月前
5

宝は使ってなんぼ

5年前に就農して以降、夫は慣れない農作業で毎年どこかしらに痛みを発症。農繁期に動けない年が何年も続きました。 夫のセルフケアに付き合って、ヨガやストレッチなど一緒…

ちへいの畑
6か月前
6

春めかしい

今年の冬は、なんとも春めかしい冬でした。通年通り、2月はまだ寒いけれど、雪が全然降らず、昨夜、久しぶりにまとまって降りましたが、日中の暖かさですぐ解けそうです。 …

ちへいの畑
7か月前
6

農家という生きもの

今日は隣町の先輩農家さんのところへ。去年から大豆脱穀の機械を使わせてもらってます。 買うと100万円以上する機械。出番が年に1回とかのこういう専用機械は、みんなで使…

ちへいの畑
7か月前
7

チューニング

こないだ犬の散歩中に、青々とした松がひと枝落ちていて、ありがたく拾い、びんに活けて家に飾りました。 必要なものはすべて私の道中に落ちている。私が気づいて拾い上げ…

ちへいの畑
8か月前
4

土掘る日々

今週は束の間の暖かな日々でした。 秋から少しずつ体調を崩していた雌鳥ツレミ、天に召されました。 1週間ほど家の中で寝起きしていたけれど、日中はひよこたちとハウスで…

ちへいの畑
9か月前
7

BASEにて

先日、五戸でもついに初雪が降りました。すぐに解けましたが、いよいよ冬を実感です。畑は大半の野菜の収穫を終えました。この先、地味ながらしみじみおいしい根菜がお届け…

ちへいの畑
9か月前
15

明日は立冬ですか

得意のご無沙汰してしまいました…少々体調崩しています。進行形で。 寒い日は時々ありますが、まだ霜が降りてません。いつもなら10月中に降りるのですが、今年はいまだ暖…

ちへいの畑
10か月前
7

日々、豊か

先日、今季初めて薪ストーブをつけました。 夏野菜たちも少しずつ終わりに。今年は夏野菜、たくさん採れました。夏にパワーを蓄えて、次の季節へ。実りに感謝。 晩夏に私…

ちへいの畑
11か月前
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私という生命体は

私という生命体は

最近、とある本で読んだこと。人間の体のひとつの細胞内に数百から数千個存在するというミトコンドリアについて。
ミトコンドリアは、呼吸で得た酸素や食べ物から得た栄養素を使って人体のエネルギー産生を行っているそうなのだけど、その起源は、かつてヒトの細胞ができる過程で、その細胞に寄生、共生進化した原核生物だと考えられているそう。
人体の細胞が60兆個とか37兆個とか言われていることを考えると、ミトコンドリ

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お客さまは神サマー

お客さまは神サマー

気づけばねぶた祭りも終わり、青森は秋へ向かう折り返しライン。
夏野菜はいい感じです。

孵卵器に入れていた卵、残念ながらひとつも孵化せず。5つ有精卵があって、18日目くらいまで動いてるのも見えていただけに心残り。また再チャレンジします。

昨日は夫の妹家族が数年ぶりに遊びに来てくれて、ちびっ子たちが一足先にやってきた台風のように大きなうねりをあげて通り過ぎていきました。子どもは予想できないことを言

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夏土用

夏土用

7月ももう後半に。秋の葉物たちの種まきしました。早いものです。
梅の収穫、今年も無事終了。今年は、3年前の強剪定からの復活イヤーだったのか、周りの農家さんが口を揃えて採れなかった、と言う中、我が家はそこそこ採れました。
木が元気になってきたようでとても楽しい収穫時間でした。

収穫後の草刈りを済ませ、畑の大家さんへ挨拶に。85歳になる大家さん、昔からこの畑はいい梅採れたんだよ、とおっしゃる。よく知

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気づけば夏至を過ぎて

気づけば夏至を過ぎて

畑は日に日に変化。5月の終わりから食卓を飾ってくれたからしなたちは花の季節に。

花をしばらく楽しんだ後は自然に種ができ、枯れていきます。その種はまた秋だったり翌年に気まぐれに発芽します。この季節、種をつけるものたち多数。

この地域の季節の風物詩、にんにく収穫。町中がにんにくの香りに包まれます。それを合図に我が家でもにんにく収穫。手伝いに来てくれた若い男子に収穫してもらいました。ありがとう。

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青梅予約受付します

青梅予約受付します

先月末、梅畑の草刈りに行ってきました。
今年は去年ほどの実つきはないものの、元気に実をつけてくれてました。たくさんのお届けは難しいかもしれませんが、楽しんでいただけたらと思います。

【ちへいの青梅】価格:1キロ1200円(税込)※別途送料とチルド料金
五戸町倉石にある梅畑で、農薬・肥料を使用せずに育った梅(豊後)です。大体2〜3センチほどの大きさで、傷や斑点などあります。我が家は梅ジュースが定番

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Farm to table

Farm to table

やってきましたね、5月。
ハウスビニールも無事張り直し完了。夏野菜たちの種まき、鉢上げ作業まだ続きます。ピカピカのハウスに今年もねずみ出没。なすの苗が結構かじられてました。発芽したてのマリーゴールドも散々な目に…頼みますよ、お手柔らかに。

今年はオクラの発芽がとてもいいです。播種から発芽までもスムーズで、ぷりぷりと元気。
畑ではじゃがいも、つくねいもの植えつけ完了。葉物たちの定植も一段落。これか

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ひらく季節に

ひらく季節に

五戸もだいぶ春らしい雰囲気が漂ってきました。
梅も開花。毎年ながら開花を迎えるとなんとなく誇らしい。親のような気持ちで梅の晴れ舞台を見ている。今年もきれいに咲いてくれました。梅からしたら晴れ舞台なんてなくて、日々があるだけなのだろうけど。
人間も同じ、日々の中で、淡々と働くその手にふと神が宿る瞬間があって、気づくにせよ気づかないにせよ、いつの間にか神は消えて。

タアサイ菜花が元気です。

畑は葉

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とめない歩み

とめない歩み

元気に動きまくっていた夫、胸筋の肉離れで早くも戦線離脱。本人だいぶ悔しがってやや落ち込んでますが、落ち込んで治りが早まるわけでもないので、少しずつ前向きに、負担なくできることをしてくれてます。
夫婦揃って健康が一番よいけれど、そうじゃなくても何とか暮らしが回るために、私と夫がチーム組んでるのだろうな。
私も社会のあぶれ者、夫の穴埋めには役不足ですが…この顔ぶれで何とか今年もやっていきます。

ご好

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宝は使ってなんぼ

宝は使ってなんぼ

5年前に就農して以降、夫は慣れない農作業で毎年どこかしらに痛みを発症。農繁期に動けない年が何年も続きました。
夫のセルフケアに付き合って、ヨガやストレッチなど一緒にやるうちに、身体を動かすことが楽しくなってきました。疲れた日はいたわるヨガしたり、元気な日はちょっと負荷のかかる筋トレしたり。
身体は動かすと、血流がよくなるのかじんわり気持ちいいし、気分もよくなるんですねー。この歳になって初めて、身体

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春めかしい

春めかしい

今年の冬は、なんとも春めかしい冬でした。通年通り、2月はまだ寒いけれど、雪が全然降らず、昨夜、久しぶりにまとまって降りましたが、日中の暖かさですぐ解けそうです。
やっぱり気候変動の影響でしょうか。
農家にとって冬は読書の季節。夫婦で今読んでいる「資本主義の次に来る世界」という本によると、これまでの人間の暮らしぶりがもたらすであろう次なる大量絶滅がもう目の前に迫っているようです。
のんびりしている場

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農家という生きもの

農家という生きもの

今日は隣町の先輩農家さんのところへ。去年から大豆脱穀の機械を使わせてもらってます。
買うと100万円以上する機械。出番が年に1回とかのこういう専用機械は、みんなで使う方がいい、と先輩。おかげで大豆の脱穀はあっという間に終わります。ありがたいことです。脱穀で終わりではないのが大豆。これから地味な手選別作業が続きます。

果樹に米に野菜、マルチに栽培している先輩。年中暇なしなのに、去年の猛暑で大豆も不

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チューニング

チューニング

こないだ犬の散歩中に、青々とした松がひと枝落ちていて、ありがたく拾い、びんに活けて家に飾りました。

必要なものはすべて私の道中に落ちている。私が気づいて拾い上げるかどうか。私にそれが見えるか、なのだな、とそのときハッと思ったのでした。
私が望むものを今持っていないとしたら、それは私があさっての方向を見てるだけなんだと。見えてないだけで、きっといつもすぐ近くに用意されている。

2024年に向けて

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土掘る日々

土掘る日々

今週は束の間の暖かな日々でした。
秋から少しずつ体調を崩していた雌鳥ツレミ、天に召されました。

1週間ほど家の中で寝起きしていたけれど、日中はひよこたちとハウスで日光浴してました。召される2日前まではご飯も葉っぱもガツガツ食べていたのですが、眠るように静かに。別れはある日突然なのですね。
思い出たくさん。去年の年末は実家にも連れて帰りました。今年はツレミのいない年越し。さみしい。我が家にきて1年

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BASEにて

BASEにて

先日、五戸でもついに初雪が降りました。すぐに解けましたが、いよいよ冬を実感です。畑は大半の野菜の収穫を終えました。この先、地味ながらしみじみおいしい根菜がお届けの中心になります。

収穫最盛期にドライにして保存していた野菜たち、少しずつBASEにて販売始めました。

ドライ野菜は、お湯で戻して炒め物に使ったり、ドライのままお湯で数分煮込めば戻るので、スープやお味噌汁などにはそのまま放り込めます。

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明日は立冬ですか

明日は立冬ですか

得意のご無沙汰してしまいました…少々体調崩しています。進行形で。
寒い日は時々ありますが、まだ霜が降りてません。いつもなら10月中に降りるのですが、今年はいまだ暖かいですね。

実りの秋、我が家の食卓も、派手さはないけれどしみじみとしたうまいものたちが並んでます。ちへいの畑ではおなじみ自然発芽。思いがけなくて嬉しい。

体調を崩しながらも、「今日はどうしてもやらなきゃいけない仕事が…」というときあ

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日々、豊か

日々、豊か

先日、今季初めて薪ストーブをつけました。
夏野菜たちも少しずつ終わりに。今年は夏野菜、たくさん採れました。夏にパワーを蓄えて、次の季節へ。実りに感謝。

晩夏に私が愛したひまわりも、枯れて種をつけました。

さつまいもの収穫始まりました。

終わるものと始まるものの交差する季節の変わり目。秋の葉物たちはおいしさも美しさも今がピーク。

収穫はまだですが、白菜、タアサイも順調に育ってます。

9月に

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