ちへいの畑

青森県五戸町で夫婦で営む小さな畑です。農薬や肥料を使わず、固定種野菜を育てています。ポ…

ちへいの畑

青森県五戸町で夫婦で営む小さな畑です。農薬や肥料を使わず、固定種野菜を育てています。ポケットマルシェ→https://poke-m.com/producers/46128  BASE→https://chihei.thebase.in

最近の記事

ひらく季節に

五戸もだいぶ春らしい雰囲気が漂ってきました。 梅も開花。毎年ながら開花を迎えるとなんとなく誇らしい。親のような気持ちで梅の晴れ舞台を見ている。今年もきれいに咲いてくれました。梅からしたら晴れ舞台なんてなくて、日々があるだけなのだろうけど。 人間も同じ、日々の中で、淡々と働くその手にふと神が宿る瞬間があって、気づくにせよ気づかないにせよ、いつの間にか神は消えて。 タアサイ菜花が元気です。 畑は葉物の種まきや定植がスタート。雨が全然降らず、冬の間の雪も少なかったので土は乾き気

    • とめない歩み

      元気に動きまくっていた夫、胸筋の肉離れで早くも戦線離脱。本人だいぶ悔しがってやや落ち込んでますが、落ち込んで治りが早まるわけでもないので、少しずつ前向きに、負担なくできることをしてくれてます。 夫婦揃って健康が一番よいけれど、そうじゃなくても何とか暮らしが回るために、私と夫がチーム組んでるのだろうな。 私も社会のあぶれ者、夫の穴埋めには役不足ですが…この顔ぶれで何とか今年もやっていきます。 ご好評いただいている一味唐辛子シリーズ、八戸の6かく珈琲さんに置いていただいてます。

      • 宝は使ってなんぼ

        5年前に就農して以降、夫は慣れない農作業で毎年どこかしらに痛みを発症。農繁期に動けない年が何年も続きました。 夫のセルフケアに付き合って、ヨガやストレッチなど一緒にやるうちに、身体を動かすことが楽しくなってきました。疲れた日はいたわるヨガしたり、元気な日はちょっと負荷のかかる筋トレしたり。 身体は動かすと、血流がよくなるのかじんわり気持ちいいし、気分もよくなるんですねー。この歳になって初めて、身体を動かす気持ちよさを知りました。運動って疲れるだけだと思ってたんです。身体が動く

        • 春めかしい

          今年の冬は、なんとも春めかしい冬でした。通年通り、2月はまだ寒いけれど、雪が全然降らず、昨夜、久しぶりにまとまって降りましたが、日中の暖かさですぐ解けそうです。 やっぱり気候変動の影響でしょうか。 農家にとって冬は読書の季節。夫婦で今読んでいる「資本主義の次に来る世界」という本によると、これまでの人間の暮らしぶりがもたらすであろう次なる大量絶滅がもう目の前に迫っているようです。 のんびりしている場合じゃないのかもしれません。暮らし方、考え方を大きく変えていく必要があるようです

        ひらく季節に

          農家という生きもの

          今日は隣町の先輩農家さんのところへ。去年から大豆脱穀の機械を使わせてもらってます。 買うと100万円以上する機械。出番が年に1回とかのこういう専用機械は、みんなで使う方がいい、と先輩。おかげで大豆の脱穀はあっという間に終わります。ありがたいことです。脱穀で終わりではないのが大豆。これから地味な手選別作業が続きます。 果樹に米に野菜、マルチに栽培している先輩。年中暇なしなのに、去年の猛暑で大豆も不作、さらには果樹の盗難被害まであって、全然お金にならなかったそう…。 こんなに働

          農家という生きもの

          チューニング

          こないだ犬の散歩中に、青々とした松がひと枝落ちていて、ありがたく拾い、びんに活けて家に飾りました。 必要なものはすべて私の道中に落ちている。私が気づいて拾い上げるかどうか。私にそれが見えるか、なのだな、とそのときハッと思ったのでした。 私が望むものを今持っていないとしたら、それは私があさっての方向を見てるだけなんだと。見えてないだけで、きっといつもすぐ近くに用意されている。 2024年に向けてチューニングを合わす。メガネをピカピカに磨いて新年を楽しみに。見たいものがちゃん

          チューニング

          土掘る日々

          今週は束の間の暖かな日々でした。 秋から少しずつ体調を崩していた雌鳥ツレミ、天に召されました。 1週間ほど家の中で寝起きしていたけれど、日中はひよこたちとハウスで日光浴してました。召される2日前まではご飯も葉っぱもガツガツ食べていたのですが、眠るように静かに。別れはある日突然なのですね。 思い出たくさん。去年の年末は実家にも連れて帰りました。今年はツレミのいない年越し。さみしい。我が家にきて1年ちょっと。一緒に過ごしてくれてありがとう。 ツレミ亡きあともひよこは元気に育っ

          BASEにて

          先日、五戸でもついに初雪が降りました。すぐに解けましたが、いよいよ冬を実感です。畑は大半の野菜の収穫を終えました。この先、地味ながらしみじみおいしい根菜がお届けの中心になります。 収穫最盛期にドライにして保存していた野菜たち、少しずつBASEにて販売始めました。 ドライ野菜は、お湯で戻して炒め物に使ったり、ドライのままお湯で数分煮込めば戻るので、スープやお味噌汁などにはそのまま放り込めます。 忙しい方たちのキッチンに、キャンプなどで野外調理される方たちに、ぜひご愛用いただ

          明日は立冬ですか

          得意のご無沙汰してしまいました…少々体調崩しています。進行形で。 寒い日は時々ありますが、まだ霜が降りてません。いつもなら10月中に降りるのですが、今年はいまだ暖かいですね。 実りの秋、我が家の食卓も、派手さはないけれどしみじみとしたうまいものたちが並んでます。ちへいの畑ではおなじみ自然発芽。思いがけなくて嬉しい。 体調を崩しながらも、「今日はどうしてもやらなきゃいけない仕事が…」というときあります。約束している出荷があれば、多少の無理をして畑に出ます。 そういうときは、

          明日は立冬ですか

          日々、豊か

          先日、今季初めて薪ストーブをつけました。 夏野菜たちも少しずつ終わりに。今年は夏野菜、たくさん採れました。夏にパワーを蓄えて、次の季節へ。実りに感謝。 晩夏に私が愛したひまわりも、枯れて種をつけました。 さつまいもの収穫始まりました。 終わるものと始まるものの交差する季節の変わり目。秋の葉物たちはおいしさも美しさも今がピーク。 収穫はまだですが、白菜、タアサイも順調に育ってます。 9月に生まれたひよこたちもついに生後1か月。 実は今月頭にも2羽、ひよこ孵化しました

          秋の彼岸に

          まだ日中は汗ばむ陽気ですが、朝晩の寒さ、空気、秋ですね。 ここのところ急な雷雨が多く、先日は1時間くらい停電に。我が家は常時、ポータブルバッテリーをソーラーで充電して稼働させているので、数時間の停電なら焦ることはないのですが、やはり停電は大変なことですね。最寄りの郵便局も停電で荷物が発送できず、少し遠くの郵便局まで行きました。 我が家の鶏たちが産んでくれた卵、孵卵器に入れて孵化させました。卵は6個入れて、無事に孵化してくれたのは2羽。残り4個のうち2個は早い段階で成長が止ま

          飼い犬

          最近、ボールペンや色鉛筆で飼い犬の姿をかいている。下書きなしで5分か10分くらいでできあがる。思い出。 うちの犬は12歳。うちの野菜をよく食べる。この時期だとトマト、オクラ、枝豆。 この夏は何回も庭で一緒に水浴びをした。まだまだ元気。長生きしてほしい。

          9月にて

          ウェッサイよろしくバインバイン跳ね上がる農道の軽トラ。気分はすっかりスヌープドッグ。別世界といきなり重なる楽しい瞬間。 晩秋の根菜類、無事発芽始まりました。直播育苗の白菜も定植完了。雨のタイミングがうまく重なり、水やりは1回だけで間に合いました。ありがたい。 ラジオでは、秋田のどこかの稲がたくさん、乾燥で枯れていると。 その翌日には秋田のどこかに大雨警報。今年の天候はどうにもバランスが悪い。農家には死活問題。 それでも私たちは日々を生きるばかり。うちのめされても、日々を生

          残暑

          本当に本当に、毎日毎日の暑さ。これもあと少しの辛抱。 クーラーのない我が家、昨日の夜は、犬が暑さでだいぶ参っていたので、車のクーラーつけて夜のドライブへ。 暑さを避けて、朝と夕方の畑作業。最近は刈り払いしかしてないことに気づいてちょっと笑ってしまいました。 1日で気になるところ全部を刈ることはできないので、日をあけるうちにこないだ刈った草も伸び、まだ刈ってない草もさらに伸び。 去年までだったら、あー!間に合わない!とイライラしていたところですが、今年はよくも悪くも諦めがつい

          立秋を過ぎ

          連日の暑さ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日の五戸は久しぶりの雨、涼しさでほっと一息。 ちへいの畑で毎年育てている黄色の中玉トマト、TAXIが豊作です。 ポケマルとBASEにて販売していますので、この時期の食卓にお迎えくださいませ。 お盆を迎え、少しずつ暑さも落ち着いてくる頃。そろそろなすが収穫ピークを迎えそうな予感(期待)。遅いですね、それでもほとんど採れなかった去年を思えば大躍進です。 無肥料で野菜を育てるということは、野菜とともに土の中を育てていく過程でもあります

          揺れる

          夏真っ盛り。こう毎日暑いとさすがにこたえます。夫も私も安定の故障中につき、朝夕の涼しい時間に畑に立ち、暑い時間帯は隠れています。 この時期、毎年どうしても故障してしまう私たち。体力がないということもあるのでしょうけど、やはり作業量が多い。6月以降はずっと草管理、果菜類の整枝や誘引、収穫も始まりてんやわんやです。 今年の私は背中が固まってしまい、どの姿勢でも痛くて眠れぬ辛い夜を越え、ようやく眠れるように。まだ少し痛みが残るけれど、だいぶ楽になりました。 草管理の作業を軽くする