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タイプ別 こんな時、こんな子が悪魔に狙われる

小学校では、文字をたくさん覚える。ひらがな・カタカナ各51音。漢字は全部で1026字。
その練習時間は時として退屈。そんな時「もう、やめようよ。遊ぼう。寝ちゃおうよ」と悪魔が子どもたちに忍び寄る。

前回の『 悪魔払い2つの極意』は、「悪魔に狙われやすい子はいる。その最初の1人を見逃さない」という話。
そこで今回のテーマは、『タイプ別、こんな時、こんな子が悪魔に狙われる』。

で、こんな時って、どんな時だ?

前回に引き続き、文字学習を例に考えてみよう。文字学習は、ほぼ次の流れで進む。


【第1活動】「練習するのはコレ」
大きく書いた文字(手本)を見せる。


漢字の場合「読み方、知ってる?」と子どもたちに聞く。慣れてくると、見た途端に子どもたちは「田んぼ の た」「みそ田楽 の でん」などと答えてくれる。 ひらがな・カタカナ はキッチリ一音。「これは?』と聞くだけで終わり。

あっという間に終わるので、ここに悪魔が来る隙はほぼ無い。


【第2活動】「全部で○画、筆順は……」
みんなでチョイと筆順練習。


ここ! 悪魔が来る!
下手すると退屈になるから。


悪魔は退屈している子を見逃さない。
だから教師は筆順練習を楽しく指導する。つまらないコトほど楽しくやる。
その時、使った悪魔払いの技の数々。詳しくは 筆順練習 ノーマル編イケイケ編ワルノリ編 ゲーム編 にて。)


【第3活動】「練習帳に書こう」
決められた手順で各自が練習帳に書く。


ここだよ! ここが一番危ない!
ここにこそ注意! 悪魔が襲って来る!


各自の時間になったら、子どもたちは野に放たれた子羊同然。悪魔は「どの子にしようかな」と教室を見回している。

狙われるのは、次の3タイプ。

「書けばいいんでしょ。オレ1番で終わらせるぜ!」ってAタイプ。
「なぞり書きは、はみ出し厳禁。ピッチリやります!」Bタイプ。
「鉛筆持つの苦手なんです。書き方、分かったから書かなくてもいいですか?」ってCタイプ。


走り出したら止まらないAタイプ
教室に3~5人はいる。
「はい、できた! オレ1番!」に生き甲斐を感じているタイプ。ヤツらに「丁寧に書きましょう」なんて言ってもムリ。「はーい」って返事はしても、ヤツらの勝負心がそれを許さない。1番を狙っているヤツが他にいる以上、全力疾走。ゴールするまで止まるわけがない。

このタイプは、練習が終わった(ゴールした)途端に退屈になって、悪魔に狙われる。

●完璧を目指すBタイプ
多くはないけれど、教室に2~3人はいる。
なぞり書きは、はみ出さない。練習する字だって、お手本見ながら、ゆっくり丁寧に書く。あまりの集中に「キミ、ちゃんと息してるか?」と確かめたくなるくらいだ。

小学1年生にしてこの集中力。間違いなく、私のせいじゃない。Aタイプ同様、この子の中にある何かがそうさせている。活動に集中している彼らは悪魔を寄せつけない。

ただ、このタイプは活動内容に興味がもてないと、それ以外のことを考えて遥か宇宙の彼方と電波交信を始めるから、要注意だ。これまた悪魔に狙われるタイプとなる。

●思うようにならず困っているCタイプ
このタイプも2~3人はいる。
困っている理由は、思うように指が動いてくれないこと。指先の操作が困難で字形が整わない。Cタイプの子どもたちは、ボタンかけや、紐結びなど普段の生活を見ていれば分かる。

頑張っていて、それでもうまくいかなくて困っているんだから、これは本人のやる気の問題ではない。

だが、悪魔は容赦なくCタイプを襲う!
「頑張ったんだから、もうイイじゃないか。疲れたろう? 無理するなよ。休もうよ」と子どもの耳元で囁く。


頑張っているCタイプに、教師が「やる気出して」なんて言ったらオシマイだ。
「ほらね。先生にあんなこと言われて、これ以上やってらんないだろう?」と悪魔が子どもを遥か遠くへ連れ去ってしまう。


以上のABCが悪魔に狙われる3タイプ。
狙われ易いからこそ、教師が守る!
では、どうやって守るのか?

次回、『タイプ別、悪魔から 子どもたちを守る方法』。

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