タイプ別 悪魔から子どもたちを守る方法
授業では、文字練習や計算練習、他にもいろいろ各自で活動する時間がある。そんな時、退屈し始める子を狙って「もう、やめようよ。遊ぼう」と悪魔が声をかける。狙いやすい子に悪魔が声をかけてくる。
悪魔に狙われやすい3つのタイプ。(3タイプについては『タイプ別 こんな時、こんな子が悪魔に狙われる』をご覧ください。)
教師はこの子どもたちが最初の1人とならぬように授業を進めなければならない。
今回のテーマは、そんな子どもたちを、どう悪魔から守るか。
走り出したら止まらないAタイプは、課題が終わった(ゴールした)途端に退屈になって、悪魔に狙われる。
完璧を目指すBタイプは、課題に興味が無ければ「はい。サヨウナラ」。遥か宇宙の彼方と電波交信を始める。
思うように課題を進められず困っているCタイプは、他の子よりも時間を要するし、頑張っているから疲れやすい。
さぁ、この子たちをどうやって悪魔から守る?
そのヒントは、先の子どもたちが既に教えてくれている。
こんな授業をすればいい。
A、課題が終わった後に退屈させない。
B、課題に集中できるようにする。
C、課題遂行の困難を減らす。
当たり前すぎて、ごめん。
これじゃあ、役に立たない。
具体的に説明します。
ここで「悪魔払いの極意」を使う。
できていないコトに「~しろ」と言わない。
(詳しくは『悪魔払い 2つの極意』)
つまり、
できていないコトを「~しろ」と言わず、できるコトを「~しよう」と言う。
それが悪魔払いの技となる。
【タイプ別 悪魔払いの技 ABC】
A、課題が終わったら、終了時刻まで取り組む別の課題を与える。
B、いつまでに、何を、どうすればいいのか、ハッキリさせる。
C、課題ができるように、道具や課題の質(内容)や量を工夫する。
例えばタイプAの子どもが、ひらがな の『き』の練習を終えたとする。練習帳を持ってきた子どもにこう言えばいい。
「『き』で始まる言葉をたくさん見つけてね。時間になったら発表してもらうよ。」
それだけでいい。
練習時間が終わるまでの数分、タイプAは夢中になって考える。
全力疾走Aタイプには、早い! 多い! 面白い! が大好きな活動的な子が多い。教師が促さなくても「たくさん考えるぞ。みんながビックリするのないかな」と張り切って考える。
実際、このAタイプが活躍すると授業はガゼン盛り上がる! Aタイプは、そういうありがたいタイプなのだ。
こんなAタイプを退屈させたらもったいない。やることがなくて退屈しているAタイプに、「静かにしなさい」「座ってなさい」は、それこそ悪魔の思うツボ! 悪魔にそそのかされて暴れ出す!
教室の中は、イライラ、トゲトゲ。子どもも教師も授業に集中できなくなってしまう。
みんな、ラクしていこうぜ!
次回、悪魔から子どもたちを守る「ワクワク文字練習 ノーマル編(前)」。
文字練習のの授業を例に、悪魔払いの技ABCを具体的に説明します。
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