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悪魔払い 2つの極意

教師の役割は、子どもたちが授業に集中できるようにすること、集中を妨げる悪魔から子どもたちを守ること。

そのために、筆順練習という地味な学習で、私は、悪魔払いの技をハデに連発してきた。(詳しくは、ノーマル編 イケイケ編 ワルノリ編 ゲーム編

簡単に技のポイントを紹介すると以下の4つ。

ノーマル編:大きさ・速さを変える。
イケイケ編:指でなく体の部分を使う。
ワルノリ編:子どもたち自身に掛け声を出させて全身を使う。
ゲーム編:子どもたちの交流を利用する。

今回は、これらの技を繰り出す上で注意するポイント。悪魔払い 2つの極意について!

まず、次のことを覚えておいてほしい。

授業中、常に悪魔が子どもたちを狙っている。

特に危ないのは、遊び疲れが残っている連休明け、雨の月曜日、やたら蒸し暑い日の午後、そんな時は、教室のそこら中で悪魔が出没する。放置すれば悪魔の総攻撃にあう、超危険な時間だ。

そんな時でも、悪魔はちゃんと教室の中を見回して、誰にしようかなと狙っている。獲物にできる最初の1人を探している

子どもたちそれぞれの体格が違うように、子どもによって集中できる体力も違う。また、同じ子でも、その時々の体調によって異なる。寝不足や朝ご飯抜き、そんな時は集中できる体力は無い! 即悪魔に狙われる。

【 その1 】 最初の1人を見逃さない

狙われる最初の1人は、教師にとっては、超高感度の悪魔探知機、すなわち悪魔センサー。
この高感度な子どもを守る!
この最初の1人を守る!
それができるかどうかで、教室の今後が左右される。

よーく見ていれば分かる。
今、誰が狙われているかが分かる。

妙に動く。または逆に、反応がない。違う所に目線がいったまま戻ってこない。目に力がない。

放っておけば、この子は悪魔に捕まる。

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悪魔に捕まった子は、お尻が椅子から離れたり、課題に関係なく話しだしたりする。または、空を見上げて宇宙の彼方と電波交信し始める。基本、教科書を広げていてもページが違う、ノートを広げていても鉛筆は動いていない。口を開けて寝始めたら、それはもう完全に魂を抜かれている。

悪魔に捕まった1人を放置すれば、次々と悪魔の犠牲になる。

いずれ、その教室は悪魔の巣窟だ。いつもガチャガチャしているか、いつもドンヨリした状態になる。

これはもう手遅れ状態!
ゲームオーバー!


だからこそ、最初の犠牲者を出さない。
早め早めの手を打つ。子どもたちを授業に集中させる。授業に変化を入れて、悪魔が近づくのを未然に防ぐ。(注)

チョットした変化で、悪魔の手を払いのける!
例えば、いつもの筆順練習で、大きさ・速さを変える。いつも指だったのを、鼻の頭に変える。それだけで子どもの注意を引くことができる。

教師は、最初の1人を見逃さない!
必ず守る!
それが教室全体を守ることになる!


繰り返す。

最初の1人は高感度センサーだ!
その異変を見逃してはいけない。


しかし! だよ。
ココとっても大事ね。

その1人に「授業に集中しなさい」と言ってもムダだ。とても残念だけど、それ、逆効果!

【 その2 】 できていないコトに「~しろ」と言わない

座っていられないから立ち歩く。
黙っていられないから声が出る。

していないのは「できない」から。
できないことを「しなさい」はムリ。


そんな時に「座っていなさい」「口を閉じなさい」「集中しなさい」はムリ。一旦は、座っても、口を閉じても、すぐに同じ注意をされる。

だって、悪魔はその子を狙って連続攻撃しているんだもの。

そんなムリを繰り返していたら、子どもも教師も、イライラしたりドキドキしたり。下手すれば、子どもVS大人のケンカ勃発!
悪魔の思うツボ!
みんなが授業に集中できない!
教室は、すごーく居心地の悪い場所になる。


教師が戦う相手は悪魔。
教師は悪魔に狙われた子どもを守る。

だから、

できていないコトを「~しろ」と言わない。
できるコトを「~しよう」と言う。


座っていられなくなる前に「立ちましょう」と言って筆順練習をする。(注)
黙っていられなくなる前に「ドラえもんが好きな食べ物は? せーの!」と大きな声を出させる。

悪魔が「座ってられないよね」「しゃべりたいよね」と子どもに誘いかける前に、教師が「立ちましょう」「声を出しましょう」と言う。

それでいい。それだけで、悪魔から子どもを守ることができる。
教師も子どももラクになる。

みんな、ラクしていこうぜ!


詳しくは、今後『タイプ別 こんな時、こんな子か悪魔に狙われる』タイプ別 悪魔から子どもたちを守る方法』で展開。

(注)授業に次々に変化を加えていく授業例として『筆順練習で遊ぶ ノーマル編』『イケイケ編』ワルノリ編』『ゲーム編』をご紹介しています。この時、子ども達を立たせています。立たせる理由は、まさに「授業に集中させるため」です。



すみません。操作ミスで、本文を飛ばしてしまいました。下書き無しで投稿していたので完全復旧はできず、元の文章と違っています。本人にも違いがよく分かっていません。何か漏れ落ちなど、ありましたらお知らせ頂ければ幸いです。(2021年1月29日)


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