筆順練習で遊ぶ③ ワルノリ編
授業中の子どもたちを悪魔が狙ってる。子ども達を授業から引き離そうと狙ってる。
子どもたちの目がトロンとしてきたら、空を見上げて遠い宇宙と電波交信を始めたら、それは悪魔が近づいてきた証拠。
今日も悪魔払いの術を発動だ!
立って、動いて、声出して。
筆順練習で遊んじゃおう!
既に悪魔と戦うこと、数十時間。(詳しくは ノーマル編 イケイケ編)
逞しく育った子どもたちは、もう相当なイケイケ状態。多少ヘンテコな指示が出ても「よっしゃ、やりましょう!」と果敢に挑んでくれる。
ホント、頼もしい!
教師としては、彼らに活躍の場を作らねば!
〈ワルノリ編〉
友達の掛け声に合わせて『そらがき』をする
もちろん、掛け声はアレです。
「ひよこの ひ の字は どう書くの?」
「こう書いて、こう書いて、こう書くの!」
おしりを思い浮かべたアナタ。正解!
多くの人が知っている、立派な宴会芸です。
でも、おしり だけじゃない。指も、鼻の頭も、おヘソも使う。
使えるものは全て使いこなしてこその悪魔払い!
最初は、指で。大きく書いたり、小さく書いたり。慣れてきたら、かけ声の声を大きくしたり、小さくしたり。音量調節の技も使う。
当然ながら、隣の学級も授業中なんだ。
盛り上がりすぎ厳禁。(^◇^;)
「やよい先生、もう少し静かにお願いします。」なんてことになる。こりゃイカン。
「こう書いて、こう書いて、こう書くの!」
まずは指で練習してからジワジワと数文字かけて、鼻の頭→おヘソ と発展させる。
ここまで行けば、もう超イケイケの子どもたち。「先生、次は、おしりっすね?」「で、いつ始めるんっすか?」「早くやりましょうよ!」そんな勢いで、可愛いおしりを用意して待っている。
そんな状態で始めたら「待ってました!」と食らいついてくる。
手応えはカンペキ!
〈止まらないワルノリ〉
私は、これを学校公開でやった。
「みんな、お家の人を見つけたら、おしりを向けましょう。」
「参観のみなさん、1回限りですので、しっかりご覧ください。」
「では、日直の あきらくん。掛け声をどうぞ!」
日直の あきらくんは適役だった。ここぞ見せ場と張り切って声を掛けた。みんな「どうだ!どうだ!」と得意になって書き順を披露した。(注)
大ウケだった。
授業後、まさゆきくんのお母さんが来て、私に言った。
「先生、明日もやります? 明日なら父親もおばあちゃんも来ます。」
それ、暗に「やれ」って言ってませんか?
噂が広がり、翌日の国語は参観者が増えた。廊下に、はみ出していた。と言うか、他学級の保護者も来ていた。やるしかない。
子どもは昨日にも増して元気よくやってくれた。
太っ腹だったのか、何も知らないのか、私は、この件で管理職に注意されたことはない。
どうもお粗末様でした。
ワルノリはここまで。σ(^_^;
次回は、実用的ゲーム編です。
お楽しみに。
(注)自分が楽しくても、お下品はダメ、友達が嫌がるような言葉はダメ。このお約束をお友達と気持ちよく生活するルールとして徹底しています。だから掛け声では、ウン○などの言葉は厳禁。子どもって、結構分かってます。
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