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音のイメージと身体の結びつき/作品上演中の字幕での「Mx.」使用について
チェルフィッチュは2021年より取り組むノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクトとして、日本語が母語ではない方々とのワークショップを行っています。その成果の1つとして2023年8月、チェルフィッチュ新作『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』が吉祥寺シアターにて世界初演を迎えました。
東京公演の関連企画として、チェルフィッチュ以外のアーティストによる日本語が母語ではない方々との演劇ワークショップを
『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』の英語字幕の敬称使用についての経緯
本作の英語字幕における敬称使用について、経緯をお伝えします。
本作に登場するキャラクターのひとりは、地球外知的生命体です。宇宙船の乗組員たちはこの生命体を「サザレイシさん」と呼びます。この「さん」の部分を表現するため、わたしたちは英語字幕において敬称「Mx.」を使用し、「サザレイシさん」を「Mx. Sazareishi」としました。作品の中では、この生命体は有性生物であるか否かさえ定かではありま
イリュージョンの起こるところ:映像演劇『ニュー・イリュージョン』をめぐるオンライントーク
※こちらの記事は2022年11月10日に公開されました。
映画監督と語る映像演劇
舞台の上に立つ一対のスクリーンに映し出された男女は、昨日までその劇場で上演されていたという、かつて二人が暮らした部屋を舞台にした演劇について語り出す——。
スクリーンなどに投影された等身大の役者の映像と観客の想像力によって「演劇」を立ち上げる〈映像演劇〉。これまでは美術館や展示スペースで上演/展示をしてきた同シリ
劇場体験をなぞらない映像配信—『消しゴム山は見ている』配信チームインタビュー
※こちらの記事は2021年4月13日に公開されました。
バリアフリーと多言語で鑑賞できるオンライン型劇場「THEATRE for ALL」で2021年4月30日まで配信中のチェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』配信版・『消しゴム山は見ている』。タイトルが示唆する通り、この映像作品は劇場での『消しゴム山』の観劇とはまったく異なる鑑賞体験を観客にもたらすものだ。キーワードは「モノの視点」。演劇とは