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私の愛する肉料理

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ひたすら肉料理の調理法やレシピを紹介するシリーズです。
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#フランス

魅惑のフォアグラのテリーヌ

魅惑のフォアグラのテリーヌ

さて本日はフォアグラのテリーヌの作り方を紹介します。前回の記事ではフォアグラについて、フォワグラの美味しさや、扱い方の注意点を詳しくお話させていただきました。

さて動画で紹介しているフォアグラは、12月25日に、知り合いのお肉屋さんから、通常価格よりも安く購入できたフォアグラです。

安く購入できた理由は、写真で見てもわかるようにフォアグラの表面に血がにじみ出てしまっている事と、クリスマスシーズ

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作り置きできる鴨のカルパッチョ

作り置きできる鴨のカルパッチョ

本日紹介する料理は、誰でも家庭で作ることができる鴨胸肉のカルパッチョです。

この料理の1番の特徴は、綺麗なロゼ色の火入れに仕上げる調理法が簡単できて、作り置きもできる点です。年末のクリスマス料理から新年のおせち料理に活躍してくれる調理法を紹介します。

1:鴨肉の下処理
まずは鴨胸肉の表面ついてる白い筋を取り除きます。

仕上がりの見た目を良くするために動画内では丁寧に取り除いていますが、今回の

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美味しいブランケット・ド・ヴォー【後編】

美味しいブランケット・ド・ヴォー【後編】

皆さんこんにちは、Ichiです。

今回は前置きなく早速、後編のブランケット・ド・ヴォーの作り方を紹介していきます。

前回の記事ではブランケット・ド・ヴォーを作る時の注意点や改善したい点などについてお話しましたね!

では、まずは食材と分量の紹介です。

仔牛肉は豚肩肉で代用していただいても構いません。

【ブランケット・ド・ヴォーの材料と分量】10人前
仔牛の首肉 1.5kg
水  2L
白ワ

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美味しいブランケット・ド・ヴォー【前編】

美味しいブランケット・ド・ヴォー【前編】

皆さんこんにちは、Ichiです。

日に日に気温もあがり、僕が暮らすフランス中西部に位置する海のある町は、日中10度を超える陽気の日が続いています。

季節も変わり目を迎えて、春がもうすぐやってくる気配を外の空気感や温かい日差し、そして穏やかな風から感じることができます。

スーパーやマルシェに行けば春に旬を迎える食材たちも、徐々に顔を見せ始めてきました。

寒かった冬から、心も体も開放的になって

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初めてでも大丈夫!本格パテ・ド・カンパーニュ

初めてでも大丈夫!本格パテ・ド・カンパーニュ

こんにちはichiです。

最近は私事でパン作りの毎日を過ごしており、YouTubeの投稿は滞り、note記事もパン中心の投稿になっていました(笑)

パンづくりを始めて水・小麦粉・自家製天然酵母にこだわり始めると、パンの沼からなかなか抜け出すことができないことは、あるあるなのかもしれません。

ようやく沼から片足を抜け出すことができたという感覚があります…たぶん...(汗)

近々YouTube

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鶏肉のクリーム煮は是非こちらのレシピを参考に!

鶏肉のクリーム煮は是非こちらのレシピを参考に!

本日は鶏肉のクリーム煮のお話です。

フランス語でプーレ・ア・ラ・クレーム(Poulet à la crème) 、又はフリカッセ・ドゥ・プーレ(Fricassée de poulet)と呼ばれます。

フランスで鶏肉のクリーム煮といえば、私が初めてフランスで働いた3つ星レストラン・ジョルジュ・ブランのスペシャリテとしてとても有名な料理です。

ジョルジュ・ブランで作る鶏のクリーム煮の一番の特徴と

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初めてでも皮パリッ!!チキンソテー

初めてでも皮パリッ!!チキンソテー

本日は皆さん大好き?鶏もも肉を使って作るチキンソテーのお話です。

ご家庭でも手軽に挑戦でき、また満足度の高い料理だと思います。

目指すべき仕上がりは、皮面はパリッと心地よい食感を楽しめて、中はふっくらジューシーな火どおりです。

オーブンに入れて調理する方法もありますが、フライパンひとつで3つのポイントさえしっかり抑えておけば格別なチキンソテーを味わうことができます。

ちなみにですがフランス

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冬の定番ポトフ?いいえ、ポテです

冬の定番ポトフ?いいえ、ポテです

本日紹介する料理はフランス家庭料理ポテ(Potée )のお話です。

材料・作り方はポトフと似ていますが大きく違う点は、塩漬けの豚肉と燻製ソーセージを使う点です。

日本の家庭料理で手軽に作られているポトフは、今回紹介するポテの味わいにとても近いです。

今回もYouTube動画内で紹介しております。

動画内では豚バラブロックを塩漬けするところから紹介しています。

豚バラ肉は塩漬けしてから最低

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フライパン一つでコック・オー・ヴァン

フライパン一つでコック・オー・ヴァン

本日はフランスはブルゴーニュ地方発祥と言われている郷土料理の一つのコック・オー・ヴァン(Coq au Vin)のお話です。

本来は肉質の硬い老いた雄鶏(コック)を赤ワイン(ヴァン)に香味野菜とともに一晩漬けてから煮込んで柔らかく仕立てる料理です。

煮込みに使用する赤ワインも酸味に特徴のあるブルゴーニュの赤ワインを使って作るのが本式です。

古典的なレシピやレストランで作られるコック・オー・ヴァ

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ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

ローストビーフから学べる塊肉の火入れ【後編】

牛肉の部位で主にステーキとして食べられる部位は、厚みや大きさに比例して調理時間と理想の加熱調理をする難易度も増します。

それは何も牛肉に限ったことではなく、豚肉・鶏肉・鴨肉も同様です。

19世紀のフランスの美食家ブリア・サヴァランは

【料理人にはなれるが、肉焼き師は生まれつきである】

という言葉を残しています。

この言葉からお肉を焼く技術は生まれ持った才能が必須であると思われがちですが、

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牛サガリと赤ワインバターの楽しみ方

牛サガリと赤ワインバターの楽しみ方

本日は牛サガリと赤ワインバターのお話です。

牛サガリは仏語でオングレ・ド・ブッフ(Onglet de Bœuf)と呼びます。

牛一頭から1kgほどしか取れない希少部位です。

赤身肉のような見た目と味わいで少しコリコリとした柔らかい食感が特徴的。特に臓物料理で有名な美食の街リヨンのブラッスリーでは定番の食材です。高級レストランで扱われることはありませんが、庶民的なレストランで人気の部位です。

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鶏むね肉の操り方

鶏むね肉の操り方

本日は鶏むね肉のお話です。

家庭で火を入れるとパサつくリスクが高い鶏むね肉

今回紹介するブライン液(ソミュール液)を使って、誰でも簡単に鶏むね肉をしっとりジューシーに作れる方法を紹介します。

ブライン液については前回記事【ローストチキンの真実】で少しだけ触れましたが、今回詳しく解説させていただくと同時に、フレンチのレストランではどのようにして鶏むね肉を火入れしているのか解説させていただきます

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ローストチキンの真実

ローストチキンの真実

本日は丸鶏のローストチキンのお話です。

フランスで丸鶏のローストチキン(仏語でプーレ・ロティ)を購入できるのは大型のスーパー以外に、一部のブッシェッリー(お肉屋)か屋外のマルシェでロティサリーグリルと呼ばれる専用の調理器具を使って丸鶏を目の前で焼き上げて売っている専門店です。

レストランで食べられるのは、ほんの一部の高級レストランくらいです。

料理の知識とお肉を焼く調理経験・技術を持った料理

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