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辰と竜はなぜ漢字が違う?素朴な疑問から知れたこと

2024年は辰年たつどし🐲
辰といえば竜または龍なので
竜か龍がつく山に登りたい🙌
今日はふとそんなことを思い
近畿エリアの竜か龍のつく山を
紹介する記事書こうと思ってた

けどそういえば十二支の漢字の辰と
竜や龍が違うのはなんでなんやろ🤔
という素朴な疑問を感じてしまい
調べてみたらど壺にはまってしまった😓


辰と竜はなぜ違う?

まず十二支の辰が持つ意味

は、しんふるう、ととのうの意味で、草木が整った状態を表している。

Wikipediaより

辰は竜や龍以前に動物でもなく
植物の状態を表していたそうです
ただこれは辰に限ったことではなく
他の十二支も動物とは無関係らしい

素朴な疑問調べるはずが
今まで当たり前やと思ってたことが
違ってたんやないかと驚きながら
調べるのを止めることができず…🤣

登りたい山の話は別記事で書きました🌱
興味ある方は下記添付記事をどうぞ

この記事では十二支についての疑問と
知ったことメモ兼ねて書いてみます

そもそも十二支とは何か?

現代の日本では十二支じゅうにしと聞いて
連想するのは12種類の動物ですが
それは年賀状の図案に動物が多用されたり
○○どし生まれと表現する習慣から

十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類からなり、中国の戦国時代に作られた陰陽五行説よりはるかに古い起源を持つもので、占いの道具の設定にすぎない。

Wikipedia

中国の戦国時代は紀元前…
それより古い起源らしいので
詳細については分からないそう

後漢の時代(25〜220年)になり干支を幹枝として生じた植物の連想と、同音漢字を利用した語源俗解手法により、十二支は生命消長の循環過程と解釈された。

Wikipedia

後付けではあるものの
先述した辰の意味になってる
草木が整った状態というのは
生命消長の循環過程の説から

以下は十二支漢字(音読み)と
同音漢字を当てはめ植物の成長を
当てはめた一覧(Wikipediaより)

  • ・孳(ふえる)
    新しい生命が種子の中に萌し始める状態

  • ちゅう・紐(ひも・からむ)
    芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態

  • いん・螾(うごく)
    春が来て草木が生ずる状態

  • ぼう・茂(しげる)
    草木が地面を蔽うようになった状態

  • しん・振(ととのう)
    草木の形が整った状態

  • ・已(止る)
    草木の成長が極限に達した状態

  • ・忤(さからう)
    草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態

  • ・昧(暗い・あじ)
    果実が熟して滋味が生じた状態

  • しん・呻(うめく)
    果実が成熟して固まって行く状態

  • ゆう・緧(ちぢむ)
    果実が成熟の極限に達した状態

  • じゅつ・滅(ほろぶ)
    草木が枯れる状態

  • がい・閡(とざす)
    草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態

十二支に動物を当てた理由

昔のことなので説でしかないらしいが
人々が暦を覚えやすいように
身近な動物を当てはめたそうです
(なんとも単純な理由…🤣)

十二支に12の動物を当てたことを
十二生肖せいしょうというそうです

十二支|子・丑・寅・卯・辰・巳
12動物|鼠・牛・虎・兎・龍・蛇

十二支|午・未・申・酉・戌・亥
12動物|馬・羊・猿・鶏・犬・猪

ここで出てくるのが十二支と聞いて
連想する12種類の動物ですが
現代の日本で一般的とされる
十二支の漢字を訓読みして
子年、丑年、寅年…と表現するのは
本来の十二生肖とは異なるそう…

十二支の漢字自体に動物の意味はなく、動物を想起させる場合には、当てはめた動物名(鼠年、牛年、虎年…)で表現するのが十二生肖の考え方。

中国で生まれた音読みと
日本で生まれた訓読みの違いと
日本独自の解釈もあったのか…
本来は意味を持たない十二支漢字を
動物の意味と紐づけたことで

十二支の漢字、当てはめた動物名
それぞれ別の漢字が同じ意味を持ち
辰は龍?という疑問が湧くことに😆

今では辰は龍、子は鼠、丑は牛なのが
当たり前になりすぎてるけど
よく考えたら当て字でもなければ
意味が通じてるわけでもない…
とはいえ深掘りするとややこしいから
普通は触れないようにしてるんやろな…

ちなみに、竜と龍の違いは
竜は常用漢字、龍は旧字体だそう
なのでどちら使っても間違いではない🙌


余談ですが、当てはめた12動物は
国によって多少の違いがあるそうです
例えば亥、日本では猪ですが
中国をはじめ多くの国では豚としてて
猪としてる日本が特殊なんだそう…

ベトナムでは卯は猫、タイで未は山羊など

干支と十二支は別もの

当初の辰と竜、龍については
ひとまず解決したんですが
派生して気になったことについて

現代の日本では干支と聞くと
十二支と同じ意味合いを連想するが
本来はこちらも違う意味でした😓

干支とは十干じっかん十二支じゅうにしを合わせたもの

先に調べた十二支は分かるが
知らない十干という言葉が出た💦

十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素からなる集合。2つずつを五行思想ごぎょうしそう(木・火・土・金・水)に当て、さらに陰陽を割り当てる。

Wikipedia

十干の10要素、十二支の12要素を
組み合わせた60を周期とする数詞が
本来の干支の意味だそうで
2024年の干支は甲辰きのえたつが正しく
単に辰と言うなら十二支が正しくなる

ちなみに干支という読み方の由来は
十干の割り当てた陰陽。日本では陽を兄、陰を弟として例えば、甲を「木の兄きのえ」、乙を「木の弟きのと」と呼ぶようになり、「兄弟えと」から干支と読むようになったとされる。

けど現在では干支と聞くと
十干や本来の干支の意味を飛ばし
実は後で当てはめただけの
十二支の動物が連想してしまう😓

知れば知るほどこれで良いのか?
と不安になってしまう内容でした…

干支に由来する言葉

本来の意味からだいぶズレて
理解してしまってて
本来の干支は関わりないかも…
とも思ってしまったけど
身近な言葉が干支を由来としてた

60年を周期とする干支が一巡し
起算点となった干支に戻ることを
還暦かんれきという。

日本では昔、魔除けのため赤色産着が
使われていたことから出生時(起算点)に
還るという意味がある還暦祝いで
赤色産着が贈られるそうです

正直、還暦って何歳やっけ?
と思ってしまうことあったけど
意味を知ると覚えやすくなる😆

干支・十二支の早見表

2024年に還暦になる人は
今年の干支である甲辰と同じ
1964年生まれの人になるそうです

自分が生まれた年の干支が
次に訪れる時が還暦ってことやけど
自分の干支把握してる人少なそう…


昭和初期の学校での成績は
甲乙丙丁が使われていたそうです
(明治〜昭和13年まで)

甲乙丙丁の評価基準
甲:10、9点
乙:8、7点
丙:6、5、4点
丁:3点以下、落第

童話作家の宮沢賢治さん成績は
小学時代オール甲だったそうで
成績優秀なんやと分かる✨

宮沢賢治記念館でも見たけど
多分野に関心を持ってたようで
知識量は半端なかったので
それも関係してたんやろな🤗

話逸れましたが、成績に使われた
甲乙丙丁は十干の10要素に由来

比較する2つのものの間で
優劣がつけにくいことを表す
甲乙付けがたいという言葉は
かつての成績基準に由来するそう

現在、甲と乙という漢字だけでは
評価が結びつきにくいけど
言葉を聞くと意味は理解できて
その中に昔の成績が繋がることが
なんか面白いなと感じました

まとめ

色々派生しすぎたので
最後に簡単にまとめときます

  • 干支:十干と十二支を合わせたもの
    組み合わせにより60を周期とする
    還暦

    • 十干:甲乙丙丁…などの10要素
      甲乙付けがたい

    • 十二支:子丑寅卯…などの12要素
      本来は占いの道具の設定
      後漢時代に生命消長の循環過程と解釈

      • 十二生肖:十二支に12の動物を当てはめた
        🇨🇳十二支漢字を音読み(意味を持たない)
         →子年、丑年、寅年…は成立せず
         →鼠年、牛年、虎年…が正しい表現となる
        🇯🇵十二支漢字を訓読み(意味を持たせた)
         →子年、丑年、寅年…が成立して
         →鼠年、牛年、虎年…も成立するため
         意味は同じ、漢字が違うという状態になる

経緯は理解できたけど
今までの思い込みを整理するには
もう少し時間がかかりそうです😓

普段何気なく使ってる言葉でも
実は意味が全く違うこと多いんやろな
また機会があれば探ってみます✏️

写真はさいたま市のPRキャラクター
つなが竜ヌゥの芸術祭ver.でした🌱



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