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みんなで政治を考える

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沈みゆく日本を救うのは、誰でもない。 「みんなの意見は案外正しい」 そうです。私たち自身で救うのです。
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#政治

政治改革はどこから始まる③あまりに危うい日本のDX事情と政治の役割

政治改革はどこから始まる③あまりに危うい日本のDX事情と政治の役割

地方自治体のDX施策の現状

前回(「SNS社会が変える!? カネのかかる選挙と議員に必要なスペック」)はネットの普及が政治に与える「プラス」面について書いたが、今回は今後、政治が取り組まなければならない、ネットの進展に伴う「リスク」について述べたい。

ここ数年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が注目されている。言うまでもなくDXとは、ペーパーレスや業務のデジタル化といった“周回遅れ”

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政治改革はどこから始まる②SNS社会が変える!? カネのかかる選挙と議員に必要なスペック

政治改革はどこから始まる②SNS社会が変える!? カネのかかる選挙と議員に必要なスペック

SNSを駆使、善戦した神戸市長選

2009年、私が初めて神戸市長選挙に立候補した時、Twitterは「ブームの兆し」が見え始め、情報感度が高い人のツールだった。

自公民相乗り・現職3期目の市長と戦うために、IT企業の経営をしていた私は、急拡大するスマホとTwitterを駆使し、準備期間3カ月で15万6178票を獲得、現職候補の16万4030票まで7852票差まで肉薄したが惜敗した。

2013

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政治改革はここから始まる①「新興vs既存」政党の興亡の30年から見えるもの

政治改革はここから始まる①「新興vs既存」政党の興亡の30年から見えるもの

イエール大学助教授の成田悠輔さんは、著書『22世紀の民主主義』(SB新書)の中で、「将来的には政治家はソフトウェアやアルゴリズムに置き換えられ、自動化されていくだろう。言い換えれば、政治家はネコやゴキブリで代用できるようになる」と書いている。

いま売れっ子の論客、その内容には説得力があるが、私はまだ足掻(あが)いてみたい。「人」だからできる改革がきっとある。選挙や政治が本当に必要だと感じる国に日

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「無理ゲー社会」を読んで考えた「日本の次の打ち手」

「無理ゲー社会」を読んで考えた「日本の次の打ち手」

橘玲さんの「無理ゲー社会」を読んで、かなり暗い気持ちになった。

以下、本文より引用すると、
『自分よりすぐれたひとと比べるのが「上方比較」、劣ったひとと比べるのが「下方比較」。
上方比較の積極的な効果は希望や刺激、消極的な効果は嫉妬。
下方比較の積極的な効果は感謝、消極的な効果は軽蔑。

日本の若者たちは、人類史上未曾有の超高齢化社会のなか、増え続ける高齢者を支えるという“罰ゲーム”を課せられ、

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政党の代表選挙について思うこと

政党の代表選挙について思うこと

立憲民主党の代表選挙真っ只中ですが、自民党総裁選挙の時にも思った疑問があります。

代表候補は所属議員や党員に何を訴えるべきなのか?

衆議院選挙は、国民がどの政党を選ぶかなので政策論争を期待しますが、党の代表選挙の場合、同じ党なので大きな政策の違いがあると逆に変だと思うのです。

明確にしてもらいたいのは、党の運営方針や、どうやって党勢拡大するのか、のようなテーマで違いを出してもらいたい。

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2021 兵庫県知事選

2021 兵庫県知事選

「知事選は誰を応援するのですか?」という質問をよくいただくようになったので、
私なりの考えをまとめてみました。

選挙は、県民個々に実現してほしい政策や個人的な考えがあるので、
あくまで私個人の判断基準と支援理由だと思っていただければ幸いです。

また、考えを整理するにあたり、兵庫県の置かれている状況、周辺地域との相対的位置については、前県会議員として私自身が考える課題や方向性と近いかどうか、

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国防について考える

国防について考える

米国の軍事費7780億ドル、中国は2520億ドル。日本は550億ドル。
毎年、差は拡がるばかり。この差はもう埋めることは難しいですね。
もはや単独ではどうしようようもないので、              軍事に関しては日米安保が生命線なのは
間違いないです。

一方で、国防という意味では、
戦いのステージが軍事力だけではなくなっているのが気になります。

例えば、新型コロナで世界危機が訪れたよう

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三宮再開発は、残念ながら休止を

三宮再開発は、残念ながら休止を

2015年に上梓した『人口減少時代の都市ビジョン』

https://amzn.to/3wAjFdF

の中で、三宮再開発について、私は「緑と文化施設の『神戸版セントラルパーク』」という政策提案をしました。

高層ビルやタワマンを減らし、街歩きを楽しめる街づくりを推進し、「低い暮らしをしよう」と呼び掛けました。

これに呼応するように最近では「ウォーカブルな街づくり」がトレンドとなり、各地の再開発

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オリンピックについての私見です。

オリンピックについての私見です。

中止か否かは、もはや政治的要素が強すぎて、             政府は止める決断をできないだろうと思うのですが、
それならそれで(どうしてもやるならば)、
最小限にリスクを抑え、経済的損失を減らすために、           IOCと次のような協議をできないものですかね。

例えば、
基本方針を「世界の祭典」から「世界的な競技大会」へ
明確にシフトチェンジし、

・17日間の期間を3ヶ月くらい

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6月議会で、コロナに関して議論して欲しいこと

6月議会で、コロナに関して議論して欲しいこと

コロナ対策の各論はともかく、全体として感じる問題を4つ。

ひとつめは、国の意思決定が遅いので、後工程になる地方自治体に大きなしわ寄せが行き、大変なことになっている。

2つ目は、100年に1度の世界的危機なのに、              地方自治体の組織と予算の柔軟性が無い。
疲弊しまくっている部局に大量に人と予算を送り込まないと、      過労死するんじゃないかと思うくらいだが、     

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