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好きとか嫌いとか、謝るとか謝らないとか。#詩

それはそうだけど

謝るのも違うと思うんだ

開き直りじゃなくて

そこで謝るとじぶんがとても

許せない気がする

好きになれなくてごめんって

ちょっと違うよね

なんだろう、ずるいじゃんじぶん

すきは永遠じゃないから

だれも謝らなくていいと

思うんだ

ぼくは誰かに好きになれなくて

ごめんって言われたら

立ち直れない

そんなこと言われるために

ここまで大きく育ったわけじゃ

ないよって

もしかしたら大好きだった

おばあちゃんにだって謝ってしまいそうな

気持になる

ここから本題に入るんだけど

「背中まで45分」という曲を教えて

くれたのは君のおじさんだった

隠れて煙草を吸っていたあの人

なんの仕事してるのかわからなかった

けれど

いつも指をインクで汚していた人

ピアノ弾いたらオクターブ以上届き

そうな指が好きだった

時々、すごい頭いいんだなってことば

吐く人

煙と一緒に「世界は無意味だってことに

きづいたんだよ」って

きみの頭をくしゃくしゃになるまで

撫でる時ちょっと妬けた

君になりたかったぐらいだった

ぼくは君より好きな人ができたこと

誰にも言えなくて

それを言えないぼくは誠実じゃないこと

知りながら

いつも君の背中ばかりみていた

君は窓側の席に背中向けていつも

待っていてくれた

でも、いつも言えない言葉でできてる

ぼくのからだは壊れそうだったら

待ち合わせ場所に来ても

君の背中をただみていた

近づけなかったんだ

近づきながら遠ざかってゆく

それはきみもおなじだったね

ぼくの背中をみたことないくせに

きみはぼくに背中ばかりみせている

その背中がぼくのなかでいつまでも

離れてくれない

おじさんの教えてくれた

「背中まで45分」をひとり部屋の中で

聞いてちょっと泣いた

ぼくには一生こんな出会いはないような

気がして

ぼくがうしなったたったひとつの

なんだろう

ことばがでない

あの歌はぼくがきみと成し遂げられなかった

唯一墓場のような歌詞で彩られていた

久しぶりぼくは聞いて、あの歌詞の意味は

予言のように耳の中に響いてる


🚬 🚬 🚬 🚬 🚬 🚬 🚬 🚬 🚬 🚬       


~今回はゆうさんのこちらの企画に参加させてもらっています~
写真からイメージする「詩」を綴る写真詩の世界です。
みなさんも、チャレンジしてみませんか。とても楽しかったです。

素敵なヘッダー画像は、けいとさんのお写真です。
こちらのお写真をイメージして詩を書かせて頂き
ました!
けいとさん、ありがとうございました。



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