書評「問題解決力を高める「推論」の技術 」
本書の結論から申し上げると、「演繹法や帰納法など推論について記されている書籍。具体例が多く用いられているので、非常に学びになるし頭にも入ってきやすい」といった格好である。
ポイントは実例が多く記されているため、演繹法や帰納法といった普段聞きなれない推論の技法がでてきてもスッと頭に入ってきやすい点にある。
こういった書籍は具体で書かれているか、抽象で書かれているかで、好みが分かれてくる。私個人的には具体で書かれている方が楽をして読めるのでお気に入りである。
もちろん、抽象概念で書かれている本にも良さはあると思うが、いかんせん読者側の脳をフル回転させて点と点を繋ぎながら読んでいかないと全く理解できないので非常に難易度が高い。
ゆえにバスの中や移動中に読んでいたらまず理解するのは難しい。静かな場所でコーヒー片手に、時間をとってじっくり読まないと本当の意味で理解して咀嚼し、実生活に活かすことは困難だろう。
話を戻し、本書の中でよいなと思った部分を一部抜粋したい。
とくに3番目の項目は自身も気をつけたいと感じた。
そろそろHPも古くなってきたし、刷新するかーという声はたまに聞くが、そもそもアクセスもCVも問題なければ新しく更新する時間もお金も投下する必要はなく、別の部分にリソースを割いた方が自社の売り上げをあげて会社の価値をあげていく、といった観点ではよい。
古いHPでUXが今時にあっておらずCVRが下がってきている、なのでヒートマップやGA4を使って問題点を洗い出して改善の仮説を立て、社内外のステークホルダーとディスカッションを通して予算や更新点を詰めて、納期を決めて走り出す。
といった具合に、戦略的に進めないと時間とお金を浪費するだけになってしまう点に注意したい。
本書から得られる気づき学び発見はとても多かった。
ありがとうございます。
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