見出し画像

「見聞の鬱」と「鬱の経験」

「見聞きした」鬱のイメージ


うつ病がメジャーな病気になっている現代。
皆さんはどんなイメージを持っていますか?
「気分の落ち込み」「やる気・集中力の低下」「倦怠感」などは、有名な症状かと思います。

わたし自身、身近にうつ病を患ってる人がいる環境だったので、病状を聞くこともありましたし、実際に体調を崩している状態も目にしてきました。

なので、うつ病と接点がない人に比べて、多少は知識があるように自覚していました。

鬱を「経験」してわかったこと


昨年の秋頃、運転中に「集中力がきれる」ことが多くなりました。
「倦怠感」も強く、疲れが溜まっているのだろうと軽く考えていました。
いつもは好きな音楽を聞いて気分転換をするのですが、その時は「テレビや音楽がノイズに感じられ、強い不快感を感じる」ようになっていました。

休日に「友人に誘われても気分が乗らず、家で寝ている」ことが増えました。
食欲が湧かず、カロリーメイトやお菓子など「食事の代わりに甘い物」を食べました。
「人と話すことが億劫」になり、職場以外で会話をすることが無くなっていきました。

そしてある日、突然上体が起こせなくなりました。
金縛りと同等の激しい倦怠感。
お手洗いに行くのも這って移動するほかありませんでした。

情報処理が遅くなり、体力が著しく低下。
動悸、過呼吸の頻発。
仕事は退職を余儀なくされました。

大好きな仕事でしたので凄く悲しかったです。
 

「見聞」と「経験」の違い


気力の減退というと、仕事や家事、趣味などに対してのイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、無気力の対象は「全て」です。音楽やテレビ、人の声や物音はノイズに聞こえて不快感を覚えます。食欲は減退し、味覚が鈍化して美味しいと感じられません。趣味や好きなことに関する興味も湧きません。友人への連絡を返すのも億劫になり、遊ぶ気力も起きません。
外部との関わりを絶ち、家に篭りがちになります。

「体力の低下=運動ができなくなる」
こんなイメージはありませんか?
うつ病による身体症状は、日常生活にも支障をきたします。

例えば、化粧はおろか洗顔や歯磨きさえも高いハードルになります。

倦怠感で座っていることもままならず、思考力の低下からゴミの日さえ覚えられません。
買い物では情報量の多さにパニックになり、非常に体力を消耗します。

以前より、重い荷物を持てなくなり、簡単な家事でも息切れや眩暈が起きることもあります。
運転では傾眠が酷く、外出の際は介助してくれる方が必要になることがあります。


これが私の経験した、リアルな鬱症状の一部です。
読んでみていかがだったでしょうか?

皆さんが見聞きしている知識や情報と同じでしたか?それとも違っていたでしょうか??

少しでも参考になりましたら幸いです❤️‍🩹🍀


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?