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「大学デビュー」と「変化の正体」

皆さんは「大学デビュー」しましたか?

大学へ入った途端、急に髪型を変えたり明るい性格を演じたりするアレです。私の場合、奇抜なファッションに染まった時期がありました。柄の入ったジャケットに黄色や紫のサングラスなど。

ある時、知人に言われました。「好きな服と似合う服は違うんだよ」と。上下柄物の派手な服を着こなす人はたしかにいる。憧れがある。でも自分は現実にどうなのか? 

さて藤浪投手。ファームとはいえ2回を1安打無失点で5奪三振は見事です。

ただ長いイニングを投げる先発だと、どうしても調子にムラがあります。立ち上がりで炎上して試合を壊したり、突然ストライクが入らなくなったり。

95点と赤点をランダムに叩き出す人と、70~80点の仕事をコンスタントに続ける人のどちらを組織が重宝するか? 答えは明白。でもリリーフで1イニングを投げる彼ならけっこう信用できるのです。

6回とか7回に登板し、ピシャッと抑えて相手の反撃ムードを断ち切る。大切な仕事です。いただいた場所で結果を出せばクローザーへの昇格もあるはず。先発にこだわって「一軍に短し二軍に長し」を続けて時を浪費するよりは、リリーフで生きようと腹を決める方が彼の人生にとってプラスだと思います。

「誰に何と言われようと俺はこうする」を貫くのも大事。でもそろそろ「似合う服」の着用を己に許してもいいのでは? 自分は憧れていた人たちとは違うと認める勇気を持ってもいいのでは? 

実際、私は「書店員」を「作家になるまでの一時しのぎ」ではなく「己の使命」として受け入れてから仕事が楽しくなりました。それが「ハードボイルド書店員日記」として執筆にも役立っています。

最後に藤浪投手へプロレスラー・中邑真輔選手の著書の帯に書かれていた言葉を贈ります。

「変化とは変えることではなく、受け入れること」「自分が変わると人生はずっと楽しい」

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