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総合商社ニュース(12月21日週)

こんにちは!
社会人2年目で総合商社にて勤務しておりますYasuです。
今週も総合商社の注目ニュースを紹介していきます。

なんと今年最後になります!

8月最終週から総合商社ニュースを発信していますので、もう4か月経ちましたが、あっという間でした。

今後もチェックいただけると嬉しいです。

筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
出身大学はMARCHレベル。
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
profile:https://note.com/bookbility/n/nfd1539ae83ba

総合商社ニュース(12月21日週)

12月21日~28日までの5大総合商社関連ニュースを紹介していきます。
情報元のURLも貼っておきますので、詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみて下さい。

(※)読みやすさを考慮して、今週はニュースの概要を箇条書きしています。

三井物産 新社長に堀氏

三井物産は2021年4月1日に、堀専務執行役員が社長に昇格すると発表(社長交代は6年ぶり)

◆現社長安永氏は代表権のある会長に就く

◆堀氏は化学品部門を長く歩み、IR部長、経営企画部長も歴任。化学品部門出身者としては42年ぶりの社長になる。

◆今後は非資源分野の強化やデジタル化の推進に力を入れる。

4月1日の人事異動ですが、年内に発表されるのは異例かと思います。
ちなみに、現社長安永社長は、半沢直樹ばりの32人抜きで若くして社長になった方です。

三井物産のビジネスはまだまだ資源偏重で、経営陣は非資源への進出に課題を感じているようです。
非資源に重きを置く伊藤忠にも業績や時価総額で差をつけられていますよね。
来年度、社長交代を受けて全社戦略はどのように変化していくのでしょうか。
期待がかかります!

伊藤忠商事 ドバイでごみ発電

◆ 伊藤忠商事と日立造船はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで世界最大級のごみ焼却発電を受注。

◆総事業費は1,200億円以上

◆2024年から本格始動予定

◆1日当たり約6,000トンのごみを処理でき、年間の処理量はドバイ全体のごみの半数に相当する約190万トンに及ぶ

燃料は100%が一般ごみで、再生可能エネルギーの1つであるバイオマス発電の一種として注目される

◆ 中東では安価な火力発電が主流であるが、SDGsに対応するため、太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーの導入が進んでいるが、UAE内でのごみ発電の事例は少ない

伊藤忠商事のUAEでのごみ発電は、日経新聞に掲載された注目ニュースでした。
UAEのごみ総量の半分を処理できるというのは凄まじいですね!

以前のニュースで菅首相が「天候の影響を受けずに発電量が維持できる再生可能エネルギーの普及に努めたい」とコメントしていました。
日本では水素エネルギーへの助成が進んでいますが、ごみ発電も安定電源ですので、今後注目されてきそうですね。

「ごみだけどごみじゃない!」です。

伊藤忠商事、丸紅 EV車の中古電池を巡った争奪戦

まずは伊藤忠商事のBYDとの提携について解説していきます。

◆中国電気自動車(EV)大手のBYDの使用済み電池の再利用が世界中に広がっている

◆BYDが回収した電池を伊藤忠商事などが調達して大型の蓄電池に仕立て直す事業を公表

◆伊藤忠は160個ほどのBYDの電池を接続し、20フィートサイズの専用コンテナに組み入れた蓄電池を開発。

◆総容量は1,000キロワットで100世帯の1日分の使用電力を賄える。

◆2021年度にも欧米やアジアの工場に販売予定

車載電池の寿命は一般的に5~8年と言われていますが、蓄電池など他の用途としては使えるそうです。
捨てられた電池が再利用できるのはいいですよね。

中国は環境対策のために、EVの普及を世界に先駆けて行っているため、今後更に需要がありそうです。

当面は中国国内で展開していくようですが、他国で流通している電池まで再利用できたら、かなり大きなビジネスになりそうですね。
特に環境志向の強いヨーロッパで受け入れられやすい事業かと思います。

また、別の記事に載っていましたが、丸紅も新興自動車メーカーBYTONと資本提携が決まり、中古電池の回収を行っていくとのこと。

今後、中国での中古EV電池を巡って争奪戦が起きそうですね。
市場が成長していますし、先行者利益が大きそうです。

三菱商事 建物の設備を一括管理

◆三菱商事はALSOKなどと共同で、ビルや商業施設の設備を一括で遠隔管理できるシステムを販売する。

◆照明や空調、警備システムをまとめて管理することで、電力使用量を1~4割ほど削減できるとのこと。

◆監視カメラから取得した人の移動データから密集具合を判別し、コロナウイルスの感染防止に繋げるサービスも検討中

◆10月に三菱商事が出資した建物のしょいう名や空調などの稼働状況を管理するネットワーク・コーポレーション(NWC)のシステムも活用する。

◆三菱商事の営業網を活かして東南アジア等の海外にも販売する予定

以前にも三菱商事とALSOKの協業について紹介しましたが、更にプロジェクトが具体的になってきましたね。

10月に出資したNWCとも親和性が高い事業かと思います。

建物の設備を一括で管理できるのはかなり便利です。
個別に契約する必要もなく、パッケージで買いできるのも魅力ですよね。

まとめ

今週の総合商社ニュースを紹介してきました。
三井物産の社長交代は、発表のタイミングも含めて驚きでした。
新社長就任に伴って、「資源の三井」が今後どのように変改していくのか楽しみですね。
また、伊藤忠のごみ発電・EVの中古電池事業、どちらも面白いと思いました。
資源は有限ですので、いらないものを有効活用するビジネスは今後も様々な業界で広がっていってほしいですね。

今回はここまでにします。
今年最後になってしまいました。。。

来年も総合商社ニュース、続けていこうと思いますので、今後も宜しくお願いします。
フォローいただけると大変嬉しいです!

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