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Kayの読書

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#読書

[Kayの読書]多様な社会はなぜ難しいか★★★★☆

[Kayの読書]多様な社会はなぜ難しいか★★★★☆

企業におけるダイバーシティーとは「企業におけるダイバーシティーとは、達成すべき目標ではなく、多くの人たちのより良い協業を可能にする『土台』である」という筆者の言葉が印象的なこの本には、日本のダイバーシティー&インクルージョン活動の現状、活動に対する日本人の反応、日本でなぜこの活動が進まないのか、について書かれています。

男性中心の職場編成が持続する理由男性中心の職場編成が持続する理由についての著

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[Kayの読書]急に具合が悪くなる★★★★★

[Kayの読書]急に具合が悪くなる★★★★★

ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊本当にとても素晴らしい本です。宮野さんと磯野さんの言葉から見えない力が伝わってきて心が震える感覚、僕が今年読んだ本の中では間違いなく一番の本でした。この本と出会えたことに感謝です。ぜひ!ぜひ!皆さまにも読んでいただきたいです。

「宮野さん、あなたには急に具合が悪くなる日が来ます、心地よいホスピスを事前に探しておかれることをお薦めします」

ある日医者からそう告

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[Kayの読書]会社には行かない★★★☆☆

[Kayの読書]会社には行かない★★★☆☆

リモートワークの教科書的な著書この本は、コロナ以前から社員全員がリモートワークをしている株式会社キャスターのCOOが、リモートワークのあり方について自社の経験を交えて書かれた本です。
著書の中で特に印象に残ったことを2つ、ご紹介します。

①アウトプットは大事、でも途中段階でのコミュニケーションはもっと大切・リモートワークでは、アウトプットはもちろんだけど、それよりも途中段階での進捗報告や相談など

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[Kayの読書]生産性★★★★☆

[Kayの読書]生産性★★★★☆

生産性への関心が低い日本の働き方この本は、生産性が低い日本のホワイトカラーやサービス業の働き方に対して警鐘を鳴らし、筆者の経験をもとに、生産性を上げる方法と、生産性の向上がもたらす利益について、解説された本です。

自分自身の仕事の生産性や、自分が働く組織の生産性に疑問を持たれる方にはぜひおすすめしたい本です。

生産性を上げる方法は全部で4通りあるまず、生産性とは何か?
簡単に言うと、「生産性

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[Kayの読書]子どもが体験するべき50の危険なこと

[Kayの読書]子どもが体験するべき50の危険なこと

危険なことは体験してみないとわからない子どもは、保護者から「危ないからやめなさい」と言われても、やめない。

なぜなら、それが、なぜ、どのように危険なのかを体験していないからで、それを正しく体験できるように導いてくれるのが本書であり、著者がこの本書を書いた目的でもあります。

この本には、例えば、「ドライアイスで遊んでみよう」だとか、「ガラス瓶を割ってみよう」だとか、危険な体験の提案50個が紹介さ

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[Kayの読書]測りすぎ★★★★☆

[Kayの読書]測りすぎ★★★★☆

測定執着というパワーワードこの本は、世の中のあらゆる組織にはびこる実績評価のための「数値測定」がもたらす弊害について、実例を用いて詳細に分析、解説された本です。
組織を管理する有能マネージャー(自称)は、部下の売り上げ数、部下が出した不具合の数、部下の残業時間、部下の技能熟練度を数値化したスキルマップ、何でもかんでも測定して美しいグラフを作成して仕事をした気になってしまう、これを本書では「測定執着

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[Kayの読書]最期の対話をするために★★★☆☆

[Kayの読書]最期の対話をするために★★★☆☆

最期を迎えるための準備人の最期は、息を吸って、止まるそうです。
息を吐いて終わるケースもあるそうですが、吸って終わるケースの方が多いそうです。
産まれるときはオギャーと息を吐いて産まれ、最期は文字通り「息を引き取る」。

この本は、最期を迎える人と看取る人たちの双方が、どのように前向きに最期の準備をしていくかのアドバイスが書かれた本です。ここで言う準備とは、金銭や書類や住環境などの物理的な準備、精

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[Kayの読書]タコの心身問題★★★★☆

[Kayの読書]タコの心身問題★★★★☆

「意識」とはなにか?この本は、「意識」とはなにか?人類は進化のいつの時点から「意識」を持つようになったのか?なぜ人類だけがここまで「意識」を進化させることに成功したのか?という究極の問いに、人類とは全くことなる進化経路をたどってきたタコを研究することで解き明かしていくというユニークでありながらしかし真相をするどく突いた本です。

タコを研究する著者例えば、人間は言語を操る能力を持っているけれど、そ

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