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読書について

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読書の記録や本にまつわる話
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#読書メモ

『私の生活改善運動』安達茉莉子

『私の生活改善運動』安達茉莉子

図書館で予約していた本が、やっと順番が回ってきて読んでいます。
ポッドキャスト「チャポンと行こう!」で紹介されていたこの本。

まず、本の質感が好きでした。
軽くて手に収まりやすく、表紙の絵も可愛いしスッキリしたタイトルも好き。

もともとZINEとして発行していたものを本にしたそうで、ZINEのときの軽やかさが書籍になっても残っているのかも。

著者の安達さんが妙蓮寺に引っ越してきた場面から話が

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『コミュニティデザインの時代』山崎亮

『コミュニティデザインの時代』山崎亮

この前読んだ『来るべき民主主義』の中で紹介されていた本。最近読む本はだいたい数珠つなぎのように、関連する本が多くなっています。少し前の本ですが(2912年9月初版)、でも書いてあることは十分いまに通用しそうです。

まず面白いなと思ったのが「適疎」という考え。
いまの日本の人口減を嘆く声が多いけど、長い歴史で見ると1900から2000年手前の人口が急増していた時期のほうが特殊で、むしろ適正な人口に

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『来るべき民主主義』國分功一郎

『来るべき民主主義』國分功一郎

先日読んだ『目的への抵抗』(2023.4出版)から遡って、2013.9に出版された『来るべき民主主義』を読んでみました。

副題に「小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題」とあるように、著者が地元、小平市の道路計画見直しを求める住民運動に参加する中で、民主主義とはなにか、議会制民主主義の問題点はなにかを考察した内容です。

いろいろな提言がありましたが、興味があった「ファシリテーター」について

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エフェクチュエーション読んでる①

エフェクチュエーション読んでる①

『エフェクチュエーション』第3章まで読みました。
面白いです。
わたしがよく読むジャンルに「面白いけど眠くなる本」があるのですが(笑)この本はまさにそれです。
難しい文章が続くけど、食らいついて読んでいるとコンテンツが面白いから引き込まれる本です。

わたしが読んでいるのは碩学舎が出版した書籍ですが、同じテーマで入門編的な、もう少し読みやすそうな本も出ているようです。

上が原著の翻訳、下が入門編

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最近手にした本

最近手にした本

やっと金曜日です。今週は長かった。
長い1週間のおともに、いくつか本を読んでいました。

『模倣と創造』佐宗邦威

『東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本』野本響子

『私とは何か 「個人」から「分人」へ』平野啓一郎

『美術の愉しみ方 「好きを見つける」から「判る判らない」まで』山梨俊夫

この他に1冊、メルカリで注文している本があります。子供からのリクエスト(とても珍しい)です。あとは図書

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読書メモ『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』

読書メモ『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』

いま読んでいる本の読書メモです。

『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』汐見稔幸

この本を選んだきっかけは、のもきょうさんの対談で触れられていたからです。

本の中で「わかる」について、三つのレベルに分けて考えています。

言葉・名前を知る

対象の属性を知る

現象の背景にある法則を知る

このうち1の「言葉・名前を知る」が面白いなと思いました。

「存在している世界に区切りを入れ、

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