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エフェクチュエーション読んでる①

エフェクチュエーション』第3章まで読みました。
面白いです。
わたしがよく読むジャンルに「面白いけど眠くなる本」があるのですが(笑)この本はまさにそれです。
難しい文章が続くけど、食らいついて読んでいるとコンテンツが面白いから引き込まれる本です。

わたしが読んでいるのは碩学舎が出版した書籍ですが、同じテーマで入門編的な、もう少し読みやすそうな本も出ているようです。

上が原著の翻訳、下が入門編ぽい。


以下、読んだところまで自分なりのまとめです。

第1章は何が研究対象か?について。「熟達した起業家」と呼ぶキャリア年数や上場などの一定の条件を満たした起業家が対象です。
第2章にかけて、研究のアプローチ方法が説明されます。
起業家たちに「シンクアラウド法」という、思ったことをそのまま声に出して答えてもらう回答方法でアンケートをとるのですが、研究全体の設計が秀逸でした。
事前に入念な考察と準備をしたことが伺えて、人間を相手にした研究ってこんな風に実行されるんだなぁと感心。
たとえばアンケートの設問が架空の企業を舞台にしているのに、設定が本物みたいに練り上げられていたりとか。

分析方法も面白いです。
回答を「意味的かたまり」に分けてコード化し、グルーピングしていきます。こうして「起業家の熟達」の要素と考えられる「未来の予測可能性」について分析したところ、面白い結果が出ました。
グループとして3つ作ったうち、従来の枠に入らない謂わば「その他」として作った「エフェクチュエーション」(略してEFF)という枠組みに、多くの起業家の回答が当てはまったのです。

第3章で研究の目的を著者は「存在証明」の問題だと述べています。

さまざまな熟達した起業家に共通点が存在するか否か

p58より

ここからはわたしなりのまとめになりますが…
これまで起業家が成功するかどうかは、起業家の性格や資産などの環境に多く依存して、成功の方程式みたいなものは存在しないと思われがちでしたが、
「そんな事はない、共通点はあるんじゃない?」というスタンスの立証が研究の目的であり、そして第3章まで読む限り答えは明確に「イエス」なのです。
あー面白い。

このあと、熟達の要素を解釈する=論理としてのEFFの開発、が展開されるのかな…というところまで読んで、力尽きて寝ました(笑)。

すでに読まれた方は、いろんな感想があると広い心でお読みいただければ幸いです。

今日はこの辺で。それではまた。


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