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よはひ/いしいしんじ 読書徒然vol.14
2017.5.15
ピッピという男の子からはじまる
様々な人、ものの「よはひ」の「おはなし」
「よはひ」とは齢(よわい)のこと
読み進めていけばいくほど
どれが「ほんとう」・「いま」で
どれが「おはなし」なのか
のみ込まれてゆく、わからなくなる
だけど全てが繋がりがあるのだと感じる
ふしぎで、哀しく、あたたかい
個人的お気に入りは
『三千三百ページのノート』
ノートの齢が描かれた物語
ノート
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」/東野圭吾 読書徒然vol.10
悩む時
実は自分自身の中にもう答えや
どうしたいかは出てて
だけどそれを選択した時に出現してくる困難や
恐怖につぶされてしまいそうになることがあって
そんな1人では
どうしようもなくなっちゃいそうな時に
この小説で起きる《奇蹟》みたいなことが
あったら救われるだろうなあと感じた
そして自分自身の中の
ごっちゃになってしまった気持ちを
誰かに伝えようとした時
内側から外側に出した時
自分自身の中
「ままならないから私とあなた」/朝井リョウ 読書徒然vol.8
自分の価値観・考えが
必ずしもすべての人にとって
幸せではないということ
当たり前なのだけれど、なかなか
気付きにくいところが2篇の物語を読むと
ガン!って殴られたみたいに実感として
身に染みるようなすごい衝撃
朝井リョウさん
初めてリョウさんの作品に触れた小説で
3ピースバンドのチャットモンチーが
出てきた時に一気に心掴まれた
それから作品読む度に、等身大を感じる
登場人物1人1人がどんな姿
「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス 読書徒然vol.5
今まで読んだ小説の中で読み終わるのに1番
時間がかかって衝撃的だった
物語はチャーリイの記した経過報告で進んでいく
文章でチャーリイが変化していく様がわかって
人間の悪意とかそれに気付いてしまった
チャーリイに想いを馳せると、なんとも
言えない気持ちになった
最初読み進めるのに時間がすごくかかった
物語が進み、チャーリイが知能をもった時は
スラスラ読めていたチャーリイの経過報告
次第に読み辛く
『世界から猫が消えたなら』 川村元気 読書徒然vol.4
読んでいて、この気持ちを何て表したら
いいんだろうという想いがうまれた
読み進めれば進める程にその答えを提示
してくれているように感じる言葉が出てきて、
気付いたら1冊読み終えていた
主人公の立場にもし自分がなったら
どちらを選ぶのだろうかとすごく
考えさせられた
世界は自分の心や出逢えた人やもので
つくられていく
何をしたかは忘れていっちゃうけれど
その時の感情は奥底にしっかり残っていて