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『手のひらの音符』/藤岡陽子 読書徒然 vol.6
2016.7.20
優しさって色んな優しさがあるんだなあって
この小説に出会えて気付けた
器用な優しさも
自分自身を傷付けてしまうくらいに
不器用な優しさも
この小説に出てくる「優しさ」
誰かの為の「優しさ」はすごく切なくて
だけどとても強くて胸がきゅーってなった
手のひらの音符って題名の意味が段々
わかっていって
はじめに何気なく出てきた出来事や言葉が
後半に繋がっていくところは何とも言えない
気持ちになった
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(本文より)
『瀬尾さんの目に映った色が、
それがあなたの世界なのよ。
好きな色を自由に使いなさい。』
『全力でいけ。人の全力を笑うやつは最低や。
そんなやつらはほっといたらいい。』
『人によって、闘い方はそれぞれ違うんや。
だから、自分の闘い方を探して
実行したらええねん。』
『人と人との繋がりは、出逢いの一点は
いつも明確なのに別れの一点はたいてい曖昧で、
後から思えば伝えたいことはたくさんあったのに
最後にどんな言葉を交わしたのか、
思い出せない。』
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