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『世界から猫が消えたなら』   川村元気 読書徒然vol.4

余命を宣告された主人公が、悪魔からある取引を
持ちかけられてからの7日間を描いたお話


読んでいて、この気持ちを何て表したら
いいんだろうという想いがうまれた
読み進めれば進める程にその答えを提示
してくれているように感じる言葉が出てきて、
気付いたら1冊読み終えていた

主人公の立場にもし自分がなったら
どちらを選ぶのだろうかとすごく
考えさせられた

世界は自分の心や出逢えた人やもので 
つくられていく
何をしたかは忘れていっちゃうけれど
その時の感情は奥底にしっかり残っていて
それを思い出させてくれるのは音楽だったり
映画だったり

哀しい・辛いがあるから嬉しい
幸せに気付ける
何気ない日常も、全てがかけがえのないもの
出来事はただ目の前に起きること
それをどう捉えるかは自分次第
そこに意味を見出したり気付くのも自分次第
そんなことを教えてくれた1冊

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(本文より)
『何かを得るためには、何かを失わなくてはね』
『だれかが得ているそのときに、
だれかが失っている。
だれかの幸せは、だれかの不幸の上に
成り立っているのだ。』

『「あってもなくてもよいもの」が集まり、
体を人型にかたどって「人間」というものが
存在しているのだ。
例えば僕にとっては、
僕が観てきた無数の映画と、その映画に
結びついている思い出たちが
かたちどっている姿こそが、
僕そのものなのだ。』

『数珠のように映画はつながっていく。
人間の希望や絶望をつなぎ、紡いでいくのだ。
やがて無数の偶然が折り重なって、
ひとつの必然となる。』


『「ほとんどの大切なことは、
失われた後に気付くものよ」』

『腕いっぱい、感じる柔らかさ。
フーカフーカ、伝わってくる温もり。命。』


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