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アナログとデジタルを使い分けて書こう[本:アウトプット大全(WRITE編)]

あなたは普段どんな「書く」ことをしていますか?

・寝る前に日記を書く
・ノートに要点をまとめる
・大事だと思ったところをメモする
・SNSやブログ等でネタを投稿する

人によって様々だと思いますが、アナログかデジタルを問わず、何かしら「書く」という動作をすることはあると思います。

本章の「書く(WRITE)」を通して、書くことの重要性と、その具体的方法を身につけることができます。

前回に引き続き、『学びを結果に変える アウトプット大全』の本から紹介します。今回は「書く(WRITE)」についてです。

前回までに、アウトプットの重要性についてと、アウトプットの手段の1つ「話す(TALK)」についての記事を書いています。良かったら合わせて読んでみて下さい。

1.「書く」には何が書かれているか

本書ではアウトプットの中でも「書く(WRITE)」ことについて、29のアウトプット術が書かれています。前回の「話す(TALK)」とほぼ同じ数ですね(「話す(TALK)」は30)。

紙に「書く」だけでなく、スマホやPC等のデバイス上に「書く」ことについても触れています。最近だと、紙は全く使わず、スマホやPC上で書いているって人も少なくないのではないでしょうか。

これを機に、改めて「書く」ことについて振り返ってみましょう。

2.書けば書くほど脳のポテンシャルが上がる


仕事や勉強で何か覚えたいことがある時、紙に書いて覚えようとした経験はおそらくあると思います。

なぜ「書く」ことが大事なのでしょうか。

それは圧倒的に記憶に残りやすく、自分の成長に繋がりやすいからです。

本書では、

「書く」ことによって、脳幹網様体賦活系(RAS)という、脳幹から大脳全体に向かう神経の束となっている部位が刺激される

と書かれています。このRASは別名「注意の司令塔」と呼ばれる、脳全体に信号を送る重要な部位とのことです。

これを刺激する最も簡単な方法が「書く」なのです。

書くという動作をすることで、この情報は大事ですよ、と脳に信号を送ります。それによって記憶力と学習能力が高まるのです。

書けば書くほど脳のポテンシャルが上がるので、普段から「書く」ことに意識しておきましょう。

3.記憶に残る書き方とは


紙とペンを用意して書くのがいわゆるアナログな方法ですね。

一方でデバイスを使う場合は、スマホならフリック、PCならタイピングによって何かを書きますよね。これがいわゆるデジタルな手法です。

記憶に残す場合、アナログで書くかデジタルで書くか、どちらが良いのでしょうか。

結論を言うと、記憶に関しては

手で書く

です。

事例として、ある学校の生徒の授業内容を手書き群とタイピング群に分けて、成績を比較した研究が書かれていました。

その結果、手書き群の方が成績が良く、記憶も定着していました。手書き群だけが、ブローカ野という言語処理に関わる部位が活性化していたとのことです。

デジタルの方が書くスピードは早いですが、記憶を定着させるならアナログの方が都合が良いんですね。

4.アナログかデジタルかは時と場合による

プレゼンの資料を作る、noteの記事を作る等、何かしら作成する場面はあると思います。

先程記憶を定着させるならアナログが良いと言いましたが、アナログとデジタルを使うべき場面は時と場合によって異なります。

アナログとデジタルはそれぞれ長所・短所があるので、使い分けることで、効率よく作成することができます。

本書で長所・短所はまとめられていますが、3つずつ挙げるとすれば、アナログの長所としては

・アイデアが出やすい
・感覚的、直感的に考えられる
・手を動かすことで、脳が活性化される

それに対してデジタルの長所としては

・アイデアを練りやすい
・論理的に考えられる
・いつでもどこでも素早く書ける

です。

アナログは抽象化する時に向いていて、デジタルは具体化する時に向いています。アナログとデジタルを使い分けることが「書く」においては重要なのです。

5.どのように構想して書けば良いか

何かを作成する時は、完成するまでに主に3つの工程に分けられます。

・アイディア出し
・構成
・作成

いきなりスライド作成に取りかかったり、サイトに入って記事を書き出そうとするのはあまり良くありません。途中で手が止まってしまい、作業時間が膨大に増える可能性があります。

まずはある程度整理する作業が必要です。

本書ではプレゼンスライドを例としていますが、ここではnoteに記事を書くことに当てはめてみます。

アイデアを出す時は、何もないところから生み出す必要があるので、物事を抽象的に考える必要があります。この場合は紙とペンを使って、アイデアをひたすら書き出します。

私はアイデア出しは今までやっていませんでしたが、実際にやってみるとその後の構成と作成が楽になります。紙はA4サイズをお勧めします。

次に構成ですが、アイデアを整理して、どのように組み立てるかを考えます。Wordやメモ帳等を使って、どのように展開していくかを書いていきます。書き出した内容について構造的に組み立てていきましょう。

紙に書くアナログな方法でもいいと思います。自分に合った方法でやりましょう。因みに私がnoteの記事の構成を考える時は、apple純正のメモアプリを使って構成を組み立てています。

ある程度構成ができれば、ようやく作成です。ここまで来ると、次何書こうかと悩むことは減るはずです。

作った構成に照らし合わせて、淡々と作ることで、完成まで辿り着けます。

このように、作成前はアナログをメインとして、完成に近づくにつれてデジタルに移行していくという流れになります。作業効率高まり、完成までの時間を縮めることができるでしょう。

6.おわりに

いかがでしたか?

今回はアウトプットの中でも「書く(WRITE)」についてでしたが、参考になるところはありましたか?

他にも「目標を実現する」「要約する」等、色々紹介したかったのですが割愛しました。次回以降のどこかで紹介するかもしれません。

紙に書くことを軽視している人もいるかもしれませんが、今後よりテクノロジーが発達しても、実際に書く行為は大事だとされるでしょう。

何かを「書く」時は、アナログとデジタルの両方の長所・短所を理解し、臨機応変に使い分けましょう。

次回は「行動する(DO)」について紹介します。

もし宜しければ『スキ』をお願いします!とても励みになります(^ ^)


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