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神奈川のこと

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#佐野元春

【神奈川のこと102】平成、昭和それぞれの象徴(横浜市西区/インターコンチネンタルホテル、中区/ホテルニューグランド)

【神奈川のこと102】平成、昭和それぞれの象徴(横浜市西区/インターコンチネンタルホテル、中区/ホテルニューグランド)

生暖かい風が吹く1月最後の日曜日。昼下がりのJR桜木町駅に降りた。

よって、これを書く。

職場同僚の結婚披露宴に出席するため、インターコンチネンタルホテルに向かって歩く。

新郎新婦は共に在日韓国人。席次表を見ると、日本の苗字が圧倒的に少ない。女性の出席者にはチョゴリ姿が目立ち、美しい。そして、気になる司会者は、日本語と韓国語の両方で進行する。聞けば新郎の大学時代の先輩という女性。素敵だった。

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【神奈川のこと94】1992.3.23 "Love is here"(横浜市中区/神奈川県民ホール)

【神奈川のこと94】1992.3.23 "Love is here"(横浜市中区/神奈川県民ホール)

Dear My Friend、

思いも寄らぬ素敵なギフトが届いた。

よって、これを書く。

平成4年(1992年)3月23日の神奈川県民ホールには格別の思い出がある。

"See Far Miles Tour PartⅠ 1992"と題した佐野元春 with The Heartlandの3ヶ月にわたるライブツアー。

それは昭和55年(1980年)にレコーディングアーティストとしてデビューした

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【神奈川のこと89】スーパーナチュラルウーマン(横浜市都筑区/市営地下鉄北山田駅)

【神奈川のこと89】スーパーナチュラルウーマン(横浜市都筑区/市営地下鉄北山田駅)

いや~、まいったまいった。
久しぶりにやってしまった。
でもたまにはいっか。良しとするか。

よって、これを書く。

先日、東京は渋谷にて、新卒で入った会社の仲間4人と飲めや歌えやのはめ外し。
この4人で遊ぶのは23年ぶり、つまり約8400日ぶりであった。
男3人と女1人。
8400回の夜と朝を、それぞれが様々な想いと状況で迎え、歩んできた。

仲間の一人は、その会社でがんばり続けて今や役員となっ

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【神奈川のこと87】優しい闇(鎌倉市、藤沢市ひと巡り)

【神奈川のこと87】優しい闇(鎌倉市、藤沢市ひと巡り)

金曜の深夜、久しぶりに一人でドライブした。
よって、これを書く。

8月は誕生月だというのに、何だか息が詰まりそうな想いで過ごした。
少し前から「一人で深夜の海岸線をドライブしたいな」と考えていた。でも、カミさんからは「ガソリン代が高いから用事がないのに車を運転しないで」と最近言われてる。

だから、金曜の夜は帰宅して夕飯を済ませ、シャワーを浴びたら、カミさんが寝静まったのを確認して、こっそりと家

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【神奈川のこと86】赤い光(鎌倉市上空)

【神奈川のこと86】赤い光(鎌倉市上空)

昨晩、仕事の帰り道、最寄の湘南モノレール西鎌倉駅を降りてマスクを外すと、心地よい南風が吹いていて、そこらじゅうが潮の香りに満ちていた。

歩きながらその心地良さに身体を預けて、深く呼吸する。いつもより少しゆっくりと歩く。ふと空を見上げると、月が薄い雲を通して淡くおらが街を照らしている。レストランの窓ガラスがすべて曇っていて、中がぼんやりとしていた。

よって、これを書く。

あれは西鎌倉小学校5年

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【神奈川のこと55】八角の風薫る、午前4時の中華街で(横浜市中区)

こないだ、横浜ユーラシア文化館というところで開催されていた、「横浜中華街160年の軌跡」という企画展を観に行った。

よって、これを書く。

あれはまだ相模大野に住んでいた頃だから、平成10年(1998年)~13年(2001年)の間のはずだ。

いつもの仲間、ひのちゃん、のり、要司、山田のおっさんの5人で、県民ホールに佐野元春のコンサートを観に行った時のこと。

コンサート終了後、県民ホール裏手に

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【神奈川のこと53】カントリー・キャプテン・チキン(藤沢市/デニーズ六会店)

昔、デニーズにカントリー・キャプテン・チキンというメニューがあった。

よって、これを書く。

平成元年(1989年)5月、東海大学の一年生になりたての若葉の頃。

大失恋をした。

無様な振られ方であった。

予感は確信に満ちていた。

止めときゃいいのに、念のため、彼女の家を訪れて直接確認した。

完膚なきまでの "The End" または、"fin"、はたまた「終」。

駆けるように彼女の家

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【神奈川のこと50】ブルーライト東戸塚(横浜市戸塚区)

土曜の朝、目が覚めたら憂うつだった。

熟睡した感覚はある。

ただ、ベッドから起き上がれない。

トイレに行きたい、もう眠くはない。

だが、起き上がれない。

ピーター・バラカンのラジオ番組をかける気も起こらない。

憂うつ、ブルー。

昨晩から兆候はあった。

だから酒も飲まず、ゆっくり風呂に浸かり、ベッドに入った。

だからよく眠れた。でも、目覚めたらブルーであった。憂うつであった。

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【神奈川のこと17】佐野元春と楽屋で握手(横浜市中区/県民ホール)

今年、令和2年(2020年)は心から敬愛するアーティスト佐野元春が、デビュー40周年なので、このことを書く。

佐野元春は、昭和55年(1980年)にデビュー。私は、平成2年(1990年)から熱烈なファンとなり、以来、ずっとファンである。今から5年前の平成27年(2015年)ぐらいまではファンクラブにも入っていた。

そんな佐野元春の楽屋に入らせてもらい、握手をすることができた経験が一度だけある。

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