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「介護が始まっても、人生って終わらないんですね」と彼女は言った
介護やキャリアについて語りあう「昼スナック」をなぜ、やってるのか。
理由やきっかけはいくつかある。そのうちのひとつが『子育てとばして介護かよ』の出版トークイベントだったと思う。
ある日突然出くわした、認知症介護の日々をnoteに書き始めたのが2018年。2本目を書いたところでKADOKAWAさんに声をかけてもらい、2019年秋に
出版された。
2019年11月に「<働くわたしたちと親の老い>
あの夜の義父は無事だったけど、大丈夫じゃなかった。肺炎騒動の幕開け
「あの夜のお義父さん、大丈夫だった!?」
先日、「初めての救急要請」のnoteを書いたら、何人かの方から連絡をもらった。心配おかけしてすみません! 大丈夫でした。いや、大丈夫でもなかったんだけど。どっちや!
まず、「身体の左側が痺れる」と聞いて、てっきり脳出血由来の何かを疑い、緊急手術もありえる……と思っていたんだけれど、結果は……肺炎による脱水症状。どうも、ずっと左側を下にして寝ていたせいで
初めての救急要請。遠隔地から救急車を呼ぶときに覚えておきたい「搬送先がわかったら連絡ください」
9月9日は「救急の日」らしいので、生まれて初めて救急要請した日のことを書こうと思う。
始まりは夫からの電話だった。
「おやじが調子悪いらしくて、おふくろから電話があったんだけど、何を言ってるのかよくわからないから電話してもらえる?」
意味わかんねぇ! と内心思った。
たしかに私は介護のキーパーソンかもしれないが、なんでもかんでも話を持ってくるんじゃねぇ! ぐらいに思った気がする。
ぴりついた
手を挙げられない小学生だった私が、ノールックで立候補できる勢になれちゃったおかげで出会えたもの
小学生の頃、授業中に「ハイハイハイ!」と声高らかに挙手する同級生は異世界の住人だった。
「やりたい人~!」と問われたとき、ノールックで手を挙げられるようになったのはいつ頃からなんだろう。
気づいたら、手を挙げられるようになってた。
週刊誌記者時代に、取材対象者に当たるまでドアチャイムを鳴らし続けるという罰ゲームのような現場を体験してから、ハードルはさらに下がった。
当たっても外れても、イヤ
「身体介護はやれません」を死守するはずだった私が介護技術に夢中な理由
介護が始まったばかりの頃、「介護教室」と名がつくものは徹底的に避けていた。直面したのが自分の親ではなく、義理の両親の認知症介護だったというのも大きいのかも。
生来のおせっかいと、おっちょこちょいと長女気質によって、うっかり介護のキーパーソンに立候補。その結果、どこに行っても「よくできたお嫁さん」「親孝行ですね」と持ち上げられ、心底うんざりする羽目になってた。
せっかちの仕切り屋、さらに、ええか
23時56分の悪あがき
思いがけず飲んでしまって、もうこんな時間。悪あがきでアップしておく。
今日は広報を担当しているabaの全社会。普段はフルリモートなのでやりとりはSlackやオンライン会議が中心だけど、月イチ全社会はリアルにabaメンバーに会える貴重な機会なの。
みんなでピザをパクついた後、abaのいまとこれからの話を聞いたり、ワンテーマで話し合ったりする。
フルリモートは凄く便利でありがたい。たぶん、フルリ
義父に泣きながら懺悔された日
義父に泣かれたことが一度だけある。
たしかすでに自宅ではなく、介護付き有料老人ホームでの暮らしが始まっていたと思う。タクシーではなく、夫が運転するレンタカーの助手席に私が座り、後部座席に義父母が座っていた。
駅ビルで昼食を終え、施設に戻ろうとした途端、後ろから嗚咽がもれ聞こえてギョッとしたのだ。
どうした、どうした。
施設になんて帰りたくないんじゃ~~~~! と、義母が泣くならまだわかる。
「私は何をどう届けたいんだろ?」の問いの答えは1年3か月後にひょいと現れた
肩書きが定まらない。
それはここ数年、ふんわりと悩んできたことだ。
別に肩書きなんてどうだっていいじゃんとも思う。
肩書が欲しいなら名乗ればいい。
「ライターは名乗ったその日からライターです」と言われて、フリーライターになった25歳の冬からそうやって生きてきたわけだし。
その一方で、もう少しわかりやすくならんものかという思いが捨てられない。初めましての人と話すときに、ちょっと困る。
紙媒体も
「技術が足りないときはモノに頼る」の教えの真実とやさしさ
千葉県流山市で開催された「流山市介護の仕事フェア2024」に参加してきました。お目当ては市民向けの「プロ直伝!介護講座。
「介護技術で遊ぶ会」いつも一緒している、雨澤慎吾さんをはじめ、リバーサイド・ヴィラのみなさんが《力に依存しない寝返りや起き上がりなど、介護のプロから「目からウロコ」の介護術》を伝授してくれるとのことで、これは必見~~! と思い、遊びに行きました。
写真を撮っても結局は忘れてしまうワインを眺めながら気づいたこと
おいしい!
また飲みたい!!
そんなワインに出会うたび、エチケットの写真を撮ってきた。
きっとまた飲みたい。
覚えておきたい。
その瞬間、たしかにそう思ってるんだけど、びっくりするぐらい覚えてない。
忘却の彼方までの距離が短い。
結局のところ、真剣に覚える気がないのだと、じぶんか情けなく、悲しくもなる。
でも、ふと思い直す。
わたしはワインの銘柄は覚えりないけれど、だれと一緒に飲みにいけば
未知の世界に踏み出すためのいくつかの方法
「新しいことを始めてみたい気持ちはあるけれど、最初の一歩が踏み出せないんです」
そんな風に相談されることが時折ある。
「それはまだ自分にとってのタイミングが来てないだけかも」と答えてきたけど、「いや、そういうんじゃなくて最初の一歩の踏み出し方がわからない」と聞かれる機会が立て続けにあったので、もう少し考えてみた。
誰かの一歩と一緒に踏み出す自分ひとりの一歩だとなんだか重たく感じるけど、誰かの
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苦手と得意の境界線はどこにあるのか
むきだしの感情をぶつけられるのは、あまり得意ではない。
いやそんなのはみんな苦手なんじゃない? と言われるけど、得意な人はいる。感情ほのものが得意というより、身のこなしがうまい。引きづられない。穏やかに、ポーンと受け止め、でも必要以上にくらわない。そっと押し返す。
その感じを目指してはいる。でも、そううまくいかないことも多々ある。
気持ちを持っていかれる。感情を巻き込まれることに対して、どち