真奈美ママ@ケアスナ

ケアや介護にまつわる「面白い」に出会える昼スナック「ケアスナ」主宰。介護ジャーナリスト…

真奈美ママ@ケアスナ

ケアや介護にまつわる「面白い」に出会える昼スナック「ケアスナ」主宰。介護ジャーナリスト。著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)『親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)など

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「50歳」を同級生たちと全力で祝ったら《やりたいこと》が口をついて出てきた話

「やりたいこと」って結局のところ、何なんだろう。ここ数年、そんな風に思う機会がじんわり増えてきた。 年齢もあるのかもしれない。30歳になったときも、40歳になったときも、友人たちと「ヤバい、30歳(40歳)になっちゃった~~~!」話で盛り上がった。でも、50歳になると、さらに”残された時間”の話になる。 残り時間なんて誰にもわからないんだけど。でも、「もう若くはない」と自覚してる以上、残された時間を有効に使いたいよね、みたいな話にもなる。 そんな中、高校の同級生が企画し

    • 「パターン・ランゲージ」制作体験WSで見えてきた私的重要事項

      「夏のパターン・ランゲージ活用フェス:パターン・ランゲージ制作体験1日ワークショップ」(クリエイティブシフト主催)に参加してきました。 パターン・ランゲージは1970年代に建築家のクリストファー・アレグサンダーが提唱。建築分野で発展したのちに1990年代にソフトウェアの分野で展開。2000年代に入るとさらに、さまざまな分野で「暗黙知」や「価値観」を言語化・体系化して記述する手法として応用されるようになります。 今回のワークショップは「パターン・ランゲージのつくり方を1日で

      • 「別居嫁介護日誌」スタートから5年目のラジオ出演

        アナウンサーの鈴木純子さんからお声がけいただいて、「ハート・リング健康Radio~認知症と手をつなごう」(文化放送・日曜17:45~17:55)のラジオ収録に行ってきました。 8/6(日)、8/13(日)、8/20(日)の3週に渡って、義父母の遠距離<認知症>介護についてお話させていただきます。 純子さんと初めてお会いしたのは2011年5月。家事アドバイザーの矢野きくのさんが企画された「東日本大震災被災地支援アンテナショップツアー」でご一緒したのがきっかけでした。 当時

        • でっかい金だらいならあります

          長年、置き場所に悩み続けてきた「金だらい」(デカい)が本日、旅立っていきました。行き先は東京・中野にある古民家コミュニティ「中野秘密基地」。DIYでコツコツ改装し、年齢、性別、身分、国籍などを超えてゆるくつながる居場所としてスタート。ユニークな取り組みをたくさん行ってる場所です。 じつはこの「中野秘密基地」、DIYの真っ最中だった2021年9月にお邪魔して壁を塗らせてもらってます。人生初の漆喰チャレンジ! 「遊びに行きますねー」と言ったまま、再訪の機会を逃してしまっていた

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          人生でいちばん「舌骨」のことを考えた日

          2023年7月、千葉県流山市で開催された「摂食・嚥下と褥瘡予防のポジショニング」研修会に参加してきました。 講師は理学療法士の小松洋介さん。「患者・利用者の立場に立てる医療・介護職を全国に増やすこと」を目指し、全国を飛び回ってる方です。小松さんの研修に参加するのは今回が2回目になります。 SNSで知り合った、訪問介護事業所リバーサイド・ヴィラ(社会福祉法人根木内福祉会)の管理者・雨澤慎吾さんのご縁で、前回は介護職向けの研修に記録のお手伝い係として参加。今回は「私も実技やり

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          #小杉湯 「介護する人・される人の銭湯息つぎプロジェクト」はじまりました

          「おめでとうございます!」 「とっても楽しみにしてたプロジェクトです。キックオフに参加できてうれしいです」 グループトークがはじまり、参加者の方に「お話振ってもいいですか」「お声出せますか」と声をかけるや否や、次々にお祝いの言葉をいただいて、胸熱。「介護する人・される人の銭湯息つぎプロジェクト」(小杉湯)キックオフイベントでのことです。 今回のプロジェクトの立ち上げメンバーは7名。こんな顔ぶれです。 立ち上げメンバーの自己紹介タイムの後、3つのグループに分かれて「息つぎ

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          朝ごはん食べながらぼんやり参加した会でnoteを書くヒントをいっぱいもらった話

          日曜日の朝。ツイッターを開けたら、いちばん最初に目に入ったツイートは「対話のコミュニティ」に参加している人へのお知らせ。「このあと9時から、もくもく集まっていろいろ書く会をやります」と。 この春に始まった「対話のコミュニティ」。なんとなく日々の暮らしの中の優先順位が上がってる「対話」と「コミュニティ」が両方入っているのに惹かれて参加した(というか、このふたつを抜いたら「の」しか残らない)。 コミュニティが始まって、いちばん最初のオンラインイベントは参加できたけど、その後立

          朝ごはん食べながらぼんやり参加した会でnoteを書くヒントをいっぱいもらった話

          ざーっくり振り返ってみました2022

          2022年1月ヒートテック肌着を処分し、綿素材に切り替え むちゃぶりノートオンライン体験会 #かいスぺ 「夢詣2022」に絵師として参加 #老いラジ お坊さんと読んでみた読書ライブ『利他とは何か』 「今年の目標みんなで描こう会」に参加。2022年のMY漢字は「放」 「ちはやふる展」最終日に滑り込む 磯野真穂さん『#他者と生きる』刊行記念のサイン会&選書フェア デスクトップPCが原因不明の昇天 対話支援ファシリテーター・玄道優子さん(@yuko_g)のmiro講

          ざーっくり振り返ってみました2022

          【#老いラジ】“親を送る”ということ(ゲスト:フリーライター・永峰英太郎さん) *書き起こし版

          ▼このnoteはライブ配信「働くわたしたちと親の老い会議ラジオ」の書き起こしです。アーカイブ動画は↓こちら↓です https://youtu.be/VIzaKLK8YSI 島影真奈美(以下、まなみ):本日も「働く私たちと親の老い会議ラジオ」(#老いラジ)を始めたいと思います。よろしくお願いします。今日はゲストに永峰英太郎さんをお迎えしてます。 永峰さんは「成年後見制度」や「70歳を過ぎた親が元気なうちに知っておきたいこと」など、親の老いや介護に関する本をご自身の経験をも

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          1日1記事プロジェクト振り返り(2022年9月・2W)

          「1日1記事プロジェクト」(※)がスタートして2週目。 ※1日1記事をアップして、記事URLに #1日1記事P のハッシュタグをつけて報告する 今週はこんな記事をアップしました。 【よかったこと】「1日1記事アップ」のルールをなんとかクリア パッと思いついて書く、の瞬発力上がってきた感 1日1記事プロジェクトのキックオフMTGがあって楽しかった 【反省点&改善策】先週の振り返りで「試したい」といったこと、ひとつもやってない。あ、予約投稿だけは1回だけ…… 来

          1日1記事プロジェクト振り返り(2022年9月・2W)

          「なんて呼べばいい?」と聞ける大人になりたい

          愛称で呼ばれやすい人と、呼ばれにくい人がいる。私は圧倒的に後者として人生を送ってきた。 高校時代時代の同級生には「まーさん」と呼ばれるし、苗字を呼び捨てにする友人もいる。でも、20代30代をひっくるめると、名前か苗字にちゃんづけ、あるいは、さんづけが大半を占める。 「〇〇と呼んでください!」と自分から切り出せるひとってすごい。「 A子はさぁ~」と自分を名前呼びできるのはすごい。その女子力のようなものを我がものとすべく、努力した時期もあったけど、遠い昔の話だ。というか、いつ

          「なんて呼べばいい?」と聞ける大人になりたい

          「つながり」を考える。答えはまだない

          介護に関心を持つ仲間が集うオンラインコミュニティ「SPACE」(通称 かいスペ)で、2021年に続いて今年も「自由研究」企画が始まった。テーマは「介護と政治」「世界の介護」「介護技術」「つながり」「行動変容」「ストレングス支援」「セルフケア」等。 私が選んだテーマは「つながり」。 あなたのとって大切な「つながり」は何ですか? よく見かける質問だけど、改めて聞かれると、うまく答えられないところがある。つながりはどれも大切な気がするけど、でも、つながってりゃいいかというとそ

          「つながり」を考える。答えはまだない

          泥酔も困りごとも渦中にいるとわからない

          今とは比べ物にならないぐらい、下戸寄りだった20代の頃、不思議に思っていたことがある。 グデングデンに酔っぱらっている人ほど、「酔ってない」と言い張る。ろれつは回ってないし、目は座っている。なんなら、数分おきに首がガクリと落ちる。それでも、彼(彼女)の認識では「酔ってない」なのだ。 いやいや、酔ってるでしょう。少し水でも飲んだ方がいいよなどと言おうものなら、「酔ってない!!!」と怒られたり、「ハイボール、もう1杯! 濃いめで!!」とさらに注文を重ねる。そして、ぐらんぐらん

          泥酔も困りごとも渦中にいるとわからない

          年を重ねることは「初めまして」の連続

          今夜は「#老いラジ」の読書会ライブ<お坊さんと読んでみた>の配信日でした。月に1回、司法書士のにしざわゆみさん、極楽寺・住職の高名等さんと、1冊の本をテーマにああでもない、こうでもないとおしゃべりをしています。 今回とりあげたのは『たそがれてゆく子さん』(伊藤比呂美著・中公文庫)。詩人の伊藤比呂美さんが直面した、年の離れた夫の看病と介護、看取り、ぽっかりとした日常。 高名さんが印象的だったと挙げてくれたのは、こんなくだり。 夫が亡くなった後、比呂美さんは”ちょっといい男

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          ”やらされ感”に負け、手持ち無沙汰が起動スイッチになる

          『「片づけられない……」をあきらめない!』(西原三葉著・主婦と生活社)の読書会に参加しました。 みんなで音読(本を持っていない人、発達特性といして音読がきつい人は聞くだけでOK)した後、感じたことやこれまでの経験、片付けの知恵・工夫をシェアします。 参加者は全員、発達障害の当事者。みんな片付けに苦労してきた人ばかり。特性はきっとそれぞれ違うんだけれど、共感ポイントはたくさんあって、「じつは……」と言っても大丈夫。初参加なのに、安心して居られる雰囲気でした。 今日いちばん

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          映画「PLAN75」感想(ネタバレあり)

          映画「PLAN75」をようやく見に行った。 予告編は観ていて、観たい観なきゃと思いながらズルズル先延ばしにしていたのは理由がある。 じぶの親が70代なので、作中で安楽死を選べる設定の年齢と近い。その年代よ友人知人もそれなりにいる。親しい人たちを重ねあわせてつらくなってしまうのでは、とビビったのだ。 結論からいうと杞憂だった。 今を切り取っていて面白いなと感じるシーンはたくさんあったけど、それ以上に「ご想像にお任せします」な展開が多いのが気になって、そこまで物語にのめり

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