Danny

主に頭おかしい人の雑感

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  • 男性ブランコのコントライブ

    タイトルのままです

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あの素晴らしい青をもう一度

※公演期間中なので、非常〜にうすぼんやりとした感想です。 人付き合いが基本苦手ではあるが、大学に進学しサークルなどに入っていたならば、今とはまた少し違った景色が見えるような人生を送っていたのだろうかと想像する事が稀にある。 もしかすると、先日観た『鴨川ホルモー、ワンスモア』に登場する様な人たちと出会い、今でも連絡を取り合ったりするような仲になる友人がいたのかもしれない。 『鴨川ホルモー』 京都を舞台にした青春群像劇。 登場人物18人、全員が個性的。 18人それぞれから

    • 条理の世界から俯瞰で眺める美しき不条理の樹

      自分の中にあったバカボンのイメージでその世界観を眺めているのだと気楽に読み進めていたら、強烈な右ストレートが真正面からその世界を突き破り、その拳にそのまま顔面をぶん殴られたくらいの衝撃だった。 これは今回の公演フライヤービジュアルを目にしてから、別役実著『天才バカボンのパパなのだ』の戯曲を予習も兼ね読み終えた直後、頭の中に湧いたイメージだ。 出演者全員がコメントの中で共通して「難しい作品」と口にしていた事が引っ掛かり、理解力のない身からしたら「これは事前に作品に触れておい

      • 我、コントという名のとびだす絵本を体感す

        ※内容に触れておりますので配信を観てからどうぞ。 年末だ。 2023年も昨年に続き、この時期がやってきた。 男性ブランコの博物館コントライブ『嗚呼、けろけろ』が配信された。 今回のキービジュアルは網代幸介さん。 不勉強が故、失礼ながら存じ上げず、書籍が無いかと調べるなどした。 「とても好きな世界観の絵を描かれる方だなあ」という印象を抱いた。 『てがみがきたな きしししし』の表紙絵に心惹かれる。そして改めてキービジュアルを目にし、一番初めに思ったのは「なんだか”百鬼夜行”

        • やってみたいことがあるひとたちのやってみたいことを、ちょっとみてきたのだけれど

          何故、ビジュアルがおばけと衣服だったのか、いま合点がいった(いったのか?) ※スクロールしたら分かると思いますが、めちゃくちゃ長いですので、全ての用事を済ませた暇を持て余した方だけどうぞ(コントの感想のみ読みたい方は目次の[はじまり]をタップで) ー彼等のコントライブを観ながら、初めて涙を流してしまった。色々な感情が込み上げてきても、今までであれば堪えながら舞台を注視する事が出来ていた。 だが今回は違った。 色々な感情や想いが込み上げてきてしまった。表面張力を保っていたコ

        あの素晴らしい青をもう一度

        • 条理の世界から俯瞰で眺める美しき不条理の樹

        • 我、コントという名のとびだす絵本を体感す

        • やってみたいことがあるひとたちのやってみたいことを、ちょっとみてきたのだけれど

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        • 男性ブランコのコントライブ
          17本

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          憧れに触れた時、人は機能を停止する

          ※今回のnoteは、わたしの心情がメインになると思われますので、あまりライブに関する事細かなメモ的なものを書くことはここを書いている時点では考えておりません、その旨ご理解頂ければと思います。 男性ブランコ単独公演『Denki Ifuku Yé-Yé』 2018年に行われた彼等の単独公演。 転換部分はおそらく著作権的な理由でカットされているのだと思われるが、1公演分をほぼ丸ごと視聴することが可能だ。YouTube上で彼等の単独ライブの空気感を堪能できる、2023年初頭現在、

          憧れに触れた時、人は機能を停止する

          完結編を見届けた人が書く、偏りのありまくりな感想

          『もぐら殺人事件』がアーカイブまで完結したので、感想を書いていこうかなと思う。 後ほど触れる犯人さんのこと抜きにしても観て欲しかったが故に、珍しく視聴を促すnoteを書いた程に、たくさんの人にこのシリーズの最後を見届けて欲しいと思った程に、ラストシーンは完結編に相応しい、本当に温かなものとなっていた。 Ⅰ(笑えないクリスマス)、Ⅱ(クリスマスイブの事件簿)に出てきた場面やアイテムを引き継ぎつつ、今回はタイムループすることによって展開されていく物語、面白かった。足ツボマットが

          完結編を見届けた人が書く、偏りのありまくりな感想

          産声を上げた新しい形に身を委ね、水面に漂いながら書き連ねた雑感

          気付けばTwitterでこう呟いていた。 彼等のコントライブを観てきた中で、初めて行き着いた感覚だった。 今までであれば、劇場やオンラインで公演を観た直後に「これは早く感想を書き出して、前頭葉に篭ったこの熱を放出せねば、ただでさえおかしな頭が益々おかしくなる…!」となるところなのだが、配信が終わり「あぁ面白かった…明日も仕事やし準備せなイカンなぁ」と思いつつ、かれこれ2時間近く座っていた椅子から腰を上げることが出来なかった。 結局、仕事終わりに「配信を観終わってからやろう」

          産声を上げた新しい形に身を委ね、水面に漂いながら書き連ねた雑感

          未熟と成熟の狭間で見つける『幸せな地獄』

          浦井のりひろ(敬称略)は才能の塊である。 改めてそれを肌で感じた80分だった。 昨年行われた『浦井が一人と「話」が三つ』…浦井さんの演技力を余す事なく堪能できる、大変に素敵な公演だったが、今年もちょうど一年の時を経て二度目の開催が決まり、嬉しさ溢るる。 前回と同様に、今回も三つの話と、舞台上には浦井さんが一人。 目に見える限りでは。 視覚で捉えることは叶わないが、浦井さん演じるキャラクターという実像のフィルターを通して相手の姿をぼんやりとイメージし、その人物との対話に

          未熟と成熟の狭間で見つける『幸せな地獄』

          友よ、その答えは風に吹かれているのだ

          いつもより早く目が覚めた。 まだ実感が無い。当日になってもまだ疑っている。 …ひとまず、出勤の準備をして家を出る。 いつもの様に仕事をする。 お昼の休憩を終えて以降、身が入らなかったその日の仕事を終え、渋谷へ向かう。 時間にだいぶ余裕があったので、腹拵えをしながら訪れる時を待つ。 それでも、まだ実感が湧かなかった。 本当に今日のライブを観られるのだろうかと。 ムゲンダイホールの客席に着き、場内が暗転しても、OPが始まっても…わたしはこれから目の前で起こる光景を目に焼き付

          友よ、その答えは風に吹かれているのだ

          すべてはパラレルワールドの中に

          『おろち』で画像検索かけたら、シド・ミードが描いた車じゃないが、そんなクラシックと近未来の融合を感じさせる様なフォルムの車が出てきた(2014年に生産終了しているらしい、見てみたかった) 男性ブランコのコントライブ『ごまたのおろち』…今月、本当に楽しみにしていたライブ。 前回の『トコトコGOGOタツノオトシGO』もそれはそれは素晴らしいライブであった。そして干支にちなんだタイトルのコントライブは今回が最後…にしてあのキービジュアル、単館映画で(あくまで主観)上映されていそ

          すべてはパラレルワールドの中に

          デジタル時代の令和に浸るノスタルジー

          あんなフォルムだけど、調べたらタツノオトシゴもちゃんと魚の部類らしくて、へぇぇ〜ってなる…固定観念に囚われるの良くないね。 男性ブランコのコントライブ『トコトコGOGOタツノオトシGO』 『タツ』と聞き、『GOGO』のフォントを目にした瞬間、某アニメプロダクションしか思い浮かばなかったわたしは昭和生まれ。 まずは観終わった直後の感想をひと言で書かせてもらう。今回のコントライブ、今年観た彼等の単独コントライブ公演の中で一番好きだった。 公演詳細は以下。 リアルタイムファ

          デジタル時代の令和に浸るノスタルジー

          『真壁さん』なる人物に想いを馳せた先に見たもの

          前置をいつものように書いておりますが、今回は私事が長めなので、割愛していただいて大丈夫です、目次を付けておきます。 ◆ 男性ブランコのコントライブ『エドガーラビット』 …先に書いておくが、わたしは今回リアルタイムで配信を視聴していない。 唐突に私事から始まるが、今月の頭に引っ越しをした。 その際、必要なものを考えなしに買いに買った結果、大分お金を使い過ぎてしまった上に、コントライブの配信チケットを買っていなかったことを完全に忘れていた。 結果、秘密基地と喩えられる様な

          『真壁さん』なる人物に想いを馳せた先に見たもの

          彼等は牙を隠し変化する

          スマホのカメラロールにトラの写真が無かった。 ∞ホールで開催される、男性ブランコのコントライブのチケットがいよいよ取れなくなってきた。 彼等の存在を知りもうすぐ2年になるが、今までずっと劇場で観る事ができていた事もあり、その反動でなかなか生の新作コントを観る事ができないさみしさも無いといえば嘘になる。反面、2022年のこのライブ達が、少しずつでも彼等が抱く未来図を完成させる為に必要な基盤の一部と変化していくのかもしれないと考えると、ワクワクもしている。 今回の『しょんぼ

          彼等は牙を隠し変化する

          わたしたちは、地球の上に生きている。

          因みに同じ様で違うアメフラシは英名でsea hare(海の野ウサギ)って書くらしいよ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 男性ブランコのコントライブ『変身東京ウミウシ』そして、『変身大阪ウミウシ』 今回は配信という形で観る運びとなる。 先行でチケットがご用意されず、一度落ち込みサクッと気持ちを切り替えたが、多分前回の『ヘジホジ』に運を使ってしまったのだろうと考えている。 Twitterを眺めていると、どうやらなかなかにチケットが取れなくなってきているようで

          わたしたちは、地球の上に生きている。

          幸福の景色は空腹を促す

          全く関係ないけど、サカナクションの『黄色い車』という曲が好き。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「わたしは早々に、今年の運を全て使い果たしてしまったのではないだろうか」 2022年1月19日、仕事帰りの電車内でスマホの画面と向き合いながら、内心そう思っていた。2月7日に行われる、男性ブランコのコントライブ『ヘッジホッグホッジグッへ』の劇場チケットがご用意されていたのだ(こう思った理由は他にもあるのだけど) ただ、ここまでは今ま

          幸福の景色は空腹を促す

          感想とも考察とも言えない思った事をつらつらと書いたもの

          ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー キングオブコント2021にて、自他ともに認める“ダークホース”という状況下、決勝戦初進出にしてとても大きな名刺を視聴者に配った結果、準優勝という素晴らしい形で今大会を締めくくった男性ブランコ。そんな興奮冷めやらぬ中、12月に単独ライブ開催という歓喜のニュースが生放送オンエア直後に公式Twitterより投下され、その日はあまりの嬉しさに朝方まで眠れなかった。生放送が週末で良かった。 男性ブランコを好き

          感想とも考察とも言えない思った事をつらつらと書いたもの