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【読書関連記事】

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私がこれまでに、書きました読書関連記事のまとめとなっております。
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2023年5月の記事一覧

【‘‘Transition’’】

【‘‘Transition’’】

transition、直訳すると移行・変遷・変化という意味を持つ言葉だと知ったのは、辞書をパラパラと捲りながら、たまたま知ったことがきっかけでありました。
変遷期というものは、どこかのタイミングで必ずくるものだと実感としてあります。
だが、考慮することや感性に触れた瞬間から、自らが変化していると気付くことは、認識しづらいものだと感じます。
分かりやすい例としては、本の読み方や映画の見方、インプット

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【‘‘とある物語論’’】

【‘‘とある物語論’’】

物語とは、一般的に文学や小説、映画やドラマ、アニメなどのストーリ性のあるものを指していますが、改めて物語とは何だろうかと考えることがありました。
そうした考えるきっかけになった一冊の本があります。
江國香織さんが記されました『物語のなかとそと』という本です。

本書は、エッセイ、掌編小説、散文から読むことの楽しさが肌身に感じられ、同時に書くことの醍醐味など江國先生の魅力が詰まった一冊になっています

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【‘‘読書における本義へ’’】

【‘‘読書における本義へ’’】

本義とは、通常、本来の意味という意味ではありますが、読書における本義というものは存在しないものだと思います。
では、何故、本義という言葉を使うのか、それは読書の本義というものを考える時、本義は人によって異なる意味合いを持つからだと私は思っています。
本を読む目的は、楽しむ為にあるもの。
あるいは、学ぶ為にあるもの。
もしくは、人生のヒントになるものを探し出す為にあるもの。
‘‘読む’’という行為は

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『虚無と結実』-愉楽の批評理論-

『虚無と結実』-愉楽の批評理論-

-はじめに-
度々、何故私は文章を書くのかということについて考えることがあります。

ですが、なんらかの形で言葉を通して想いの先に誰かの心に伝える為だからだと私は自分に言い聞かせながらこれまで書いてきました。

そうした強い思いがあるから、だからこそ、書き続けていられているんだなと、そう思い『虚無と結実』という作品で現代の前衛小説を題材にひとつの作品=文芸批評をここに記しました。

■1.テクスト

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『思慮する読書』

『思慮する読書』

-まえがき-読書三到の意義へ

本を読むことの本義について、これまであらゆる書物を読んできた中でも私にとって永遠のテーマでもあります。
何故、人は読書をするのか。
人は読書というものに何を求めているのか。
娯楽として楽しむ為や情報収集、学問を習得する為など目的は様々であります。
私にとっての読書というものの存在は両者の意味も含んでいます。
楽しみや学びによって、人間の心身性は大きく成長出来るものが

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