高校受験を控えた長男くんとともに駆け抜けた今年の夏を振り返る~受験って結局自分との戦いだよなって実感した話
こんにちは、水無瀬あずさです。地震に台風と天災に見舞われまくっている日本列島ですが、なにより暑い。ただでさえ引きこもりがちの私には試練の季節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お盆期間の連休が来て、エンジニア業は一週間ガッツリお休みをいただきました。代わりにライター業をガツガツやるぞ!と思っていたのですが、いかんせんホルモンバランスが崩れて体調がガタガタになってしまい、お盆期間中はあまり精力的に活動できず、noteにも手を付けられませんでした。いかに元気な私でも、トシには勝てぬということだわさ・・・。夫からは「アナタは普通に生き急ぎ過ぎているので、いい機会だからちゃんと休みなさい」と言われました。決して生き急いでいるつもりはないのだが?周りからはそう見えてんの??
そんなこんなですが、我が家の長男くんは今年中学3年生でして、ぶっちぎり受験生真っ只中です。夏期講習は現在お盆期間中のためお休みですが、連日遅くまで勉強を頑張っている姿を見るに、ああ自分にもそんな時期があったなあなどと懐かしく思い出します。ただし私は中高一貫校だったので高校受験は経験していない、すまんなムスッコ。
ということで今回のnoteは、長男くんの受験の日々の備忘録です。2年後には次男くんも受験生だし、ここらで情報を総括しておこうと思います。もし神奈川県で今後お子さんが高校受験をするという方は、参考になるとかならないとか・・・?受験生を抱えて「大変!」とかはそんなになく、まあ相変わらずな我が家の様子などをお楽しみください。
長男くんの受験に際して思うこと
2009年生まれの長男くん、今年は中学3年生。めでたく受験生であります。
もともと真面目な性格の彼は、小学校低学年のころに始めた我が家のローカルルール「1時間ゲームをしたければ、宿題とは別に1時間勉強をしなさい」をしっかりと守り、市販の参考書やら問題集だけで、着実な学習習慣と学力を身に付けました。大人になってしみじみ感じるのは、地頭の良さも大事だけど、結局は基礎学力がすべてのベースになっているということ。小学校のうちはまず何よりも、知識を定着させることが大事だと考えます。
あとは長男くんが、私がずっと子どもたちに教えていたこと、「『知る』ことは楽しい」「知識こそ力である」というのを愚直に実践してきたのも大きかったかな。大人でも子どもでも、何かを新しく「知る」ことって人間としてグレードアップすることなんです。パワーアップキノコのように!だから勉強でもニュースでも雑学でも、自分の中で知識が広がっていくって、世の中に深く関わっていくきっかけであり、それって超楽しいことなんだよ!ってことをいつも言っています。「あ、それ知ってる!」がたくさんある人ほど、人生は絶対に豊かだ。私は子どもたちに、お金や学歴、地位ではない、本当に豊かな人生を歩んで欲しいと思うのです。
そんなこんながあって、だいぶ偏っているものの、好きなことを徹底的に知りたい欲が強い子に育った長男くん。塾に通っていないのにそこそこ成績上位にいるらしく、友達からは「頭がオカシイくらい頭がいい」という輝かしい(?)評価も得ています。褒めてるんだよね・・・?
とはいえ私も夫も、長男くん、というか子どもたちにエリートコースを歩んでほしいとかは一切ないんですよね。だって私の人生じゃないしな、本人が必要と思ったら勉強するでしょってスタンス。まあ特に何がやりたいというのがないなら、そこそこの高校に入って、そこそこの大学に入らないと、今後本当にやりたいことができたときに、学力が足らなくて後悔するかもね?ぐらいは言っている感じです。でもそれさえも本人次第だと思っているので、割とどうでもいいっていうか(ごめんなさい)。ただできれば公立に行って欲しい、ただそれだけ。お金が!ガフッ!
個人的には、進学校なんてしんどいから、そこそこのレベルの高校に行って、成績で上位に食い込んで推薦で大学進学するのがいいんじゃないかなーって思っています(まさに私がそうだったのだけど)。まあそれも本人が決めることなんで、どっちでもいいんですけども。
長男くん受験生、試練の夏
長男くん的には「そこそこの進学校に行きたい」という気持ちがあるらしく、今年の夏は進学塾の夏期講習に通っています。お値段なんと、はちまんよんせんえん。旅行に行ける額だぜ!ちなみにこの額は外部生なので高くなっていますが、内部生はもう少しお安いはず(ただ月額の塾費用を考えたら全然安くないけどね!)。
思い返してみると、私も高校のころは塾には通っていなかったけど、夏期講習とか冬期講習、春期講習には行きまくっていた記憶があります。住んでいたのが三重県の田舎だったので、予備校の講習で名古屋に行けるのが嬉しくてね。いっぱい寄り道して帰ったなあ。
長男くんの塾の講習は夕方18時過ぎから22時前くらいまで。なので、いつも17時ぐらいに夜食を食べ、帰ってきてから少なめに夕食を食べるという生活になります。長男くんはおにぎり、特に塩むすびが好きなので、時間がある時はおにぎり2個と梅干を出すのがセット。でも私が仕事でバテていることも多かったので、ふりかけご飯とか納豆ご飯を適当に食べてもらったり、冷凍食品を温めて食べてもらったりというのもしました。15歳にもなると、適当に勝手にやってくれるからラクね。
塾から帰ってきたら、長男くんは夕食を食べながら、私はビールを飲みながら、塾のことを話したり、一緒にYoutubeを見たりするのが今年の夏の日課となりました。最近私がハマっているのが「科学はすべてを解決する!」という科学系のチャンネル。理科系が好きな長男くんと共通の話題を見つけるべく見ているのですが、「罰ゲーム研究所」っていうシリーズが超絶おもしろいよ。全然役に立たないけど、面白い科学知識が身につきます。
勉強ばっかりで彩りの少ない今年の夏休みだけど、「お母さんとヘンテコな動画を見たなあ」っていうのが、楽しい思い出として残ってくれるといいな。
志望校選びあれこれ
ということで、私の住む神奈川県横浜市の高校受験事情に関してご紹介したり、実際に学校見学に行ったときの備忘録をまとめます。ちなみに、高校受験の志望校選びについて書いた私のコラム記事はこちら。
チョット特殊な神奈川県の高校受験事情
学校の進学説明会と塾の先生の解説による、今のところの神奈川県の受験事情をまとめます。間違っている所があれば適宜修正します多分。
神奈川県の高校受験は、公立高校(県立・市立)の試験と私立高校の試験、国私立大学の附属高校の試験の3種類に分けられます。順番としては、私立の受験があり、次に附属系高校、最後が公立。毎年公立の試験はバレンタインデーです。チョコ貰ってる場合じゃねえぞ!(まあ貰ったことないが)
ということで、高校受験をする子どもは最大で3つの高校に出願できます。公立がそれぞれで単願と併願があり、併願の場合は公立高校が本命、私立と付属系高校が滑り止めって感じになります。
すべての受験において大きなウェイトを占めるのが内申点。いわゆる学校の成績です。学校の成績には、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの評価ポイントがあります。この3つの評価で、「A+」が3つ、あるいは「A+」2つと「A」であれば、5段階評価で5になります(と長男が言っていた)。全部「A」だと成績は4。これらを足し合わせた9教科の合計を計算し、内申点として算出します。計算式はややこしいのでこちらを参照。
でここからは塾の先生に聞いた話ですが、公立と私立の併願にした場合、公立に落ちたら自動的に私立に決定するんですって。私立は一応受験はあるけど、ぶっちゃけ内申点でほぼ決まるんだそうで、出願のタイミングでほぼ決まっちゃうってことらしい。受験とは。
でもって、もし「どうしても公立にしか行かない!」という場合は公立の専願にすれば二次試験は受けられる。併願にすると公立の二次試験は受けられないということだそうです。我が家としてはどうしても公立に行ってほしいけど、滑り止めなしに専願にするのは怖すぎるのでは・・・?ということになり、おそらく併願にすることになりそうです。
ちなみにこういう受験の仕組みは、都道府県とか自治体によって違うみたいなので、気になる方はご自身の自治体をチェックしてくださいね。これはあくまで神奈川県の場合です。
私的に最推し!A高校のオープンスクール
昨年たまたま学園祭に行き、私と夫はもちろん、長男くんも「ここがいい!」と気に入ったA高校。偏差値的にはちょうどいいけど、内申点はもう少しあったほうが良いよねというレベルのところです。近年すごく人気で倍率も高いらしく、ちょっと頑張らないとねって感じ。
そのA高校のオープンスクールが7月にありまして、長男くんと二人で暑い中出かけてきました。説明会ではなくオープンスクールなので、実際に授業している教室の様子などを廊下から眺めるというものでした。
ウェブサイトなどでは知っていたけど、思っていたよりずっと自由度の高い学校だったのが印象的。英語教育に力を入れているからか、ネイティブの先生による英語の授業が多かったです。長男くんが見たがっていた物理系の授業はやっていなかったので見れませんでしたが、雰囲気的にもやっぱりここが長男くんに合っているんじゃないかなあと私個人は思いました。
長男くんのアコガレ!進学校B高校の学校説明会
数学が得意で最近物理に興味がある長男くんは、理数系の授業をガッツリ学べる進学校のB高校にも興味がある様子。正直高校ではいろいろなことを満遍なく学んだ方がいいのでは?と個人的には思うものの、まあ本人が希望しているということもあり、たまたま申込受付中だったB校の学校説明会にも参加してきました。
「子ども1人につき保護者1人まで」ってことだったので、その時間は夫と次男くんには別場所で待機してもらっていたんだけど、行ってみたら小さい弟妹も連れたファミリーで来ている人もたくさんいて、チクショウ!って感じでした。私はちゃんと守っただけだもん!
実際に高校に行ってみたら、公立高校なのに校舎とか設備がとにかく綺麗。とくにホールは冷房完備で、暑い中でしたが非常に快適でした。お金持ってるゥゥ!って感じ。学校説明会もなかなかに興味深く、「高校でそんなことまでやるの?」っていう実に充実したカリキュラムで、長男くんは目を輝かせていました。
ただ、こちらもA高校と同様に英語教育に力を入れているとかで、レポートや発表がすべて英語でって言っていて、マジかよって感じでした。英語が得意、好きな子ならいいんだろうけど、我が子は別に英語が好きでもないので、正直しんどいんじゃないかしら、やっていけるのかなあなどと思いました。
あとそもそも、かなりの進学校なので、これからそこを狙うとなると内申点も学力ももう一歩上に行かないといけないので、塾通いは必須。果たしてどうするかは本人次第ですが、夏休み明けまでにはどうするか決まりそう。
私立高校の見学は9月以降
私立との併願にする予定なので、私立高校も見学に行こうと思って調べたら、学校説明会やらオープンスクールは9月以降からという感じのようです。確かに夏休み以降が受験勉強の本格化する時期だから、志望校を決定するのもその辺ってことかな。ということで、来月になったら私立高校の見学なども行くことになりそうです。
公立高校は昨年の学祭も含めて4校ほど見学に行ったけど、どこもそれぞれ特徴があって面白かったな。たぶん私立高校は公立以上に差別化ポイントがあると思うので、そのへんをしっかりとチェックしていきたいなと思いました。あと秋は学園祭もあるので、今年もいくつか足を運んでみる予定。せっかくこういう機会に恵まれたので、いろいろな学校を見て「へえ~!」「そんなんあるの!?」って楽しみたいと思います!
長男くん受験壮行会を開催!
夏休みも終盤戦の突入している昨日8/17(土)、これから受験勉強が本格化するということで、長男くんの受験壮行会を開催しました。「何が食べたい?」と聞いたら「肉」と中学生男子らしい回答を得たので、最寄り駅近くにある牛角へやってきました。
前に牛角に行ったのは、確か子どもたちが幼稚園の頃だったと記憶しています。まだ食べられるものも少なくて、私と夫がメインで食べて、だいたい1万5000円くらいだったはず。あれから10年ほどが経ち、果たして彼らはどのくらいの食べっぷりを見せてくれるのでしょうか・・・。
いやあ。よく食いますね。どのくらい頼むのか分からなかったので単品で頼んじゃったんだけど、これ絶対食べ放題にすべきだったよねと夫と話しましたが、時すでに遅し。会計は最終的に2万5000円ほどでした。でもまあ思ったより少なかったかな。私が脂の少ない肉が好きなので、それにすっかり慣れてしまっている我が子たちは、赤身の肉も少し食べると「もういいや、サラダ食べたい」などと言うため、そこまで大量には食べなかったみたいです。OLか!
個人的に感動したのは、子どもたちがふつうにトングで肉をひっくり返したりしていたことでした。昔行ったときは、「危ないから火の方に手を出さないで!」と注意していたというのに、ずいぶん成長したもんです・・・図体も態度もな・・・。
人生の岐路で大事なのは「自分で決断する」ことだ!
中学時代の学びの総決算となる高校受験、そして受験勉強。この夏の頑張りが、秋以降の成績だけでなくモチベーションにもかかわってくるのかなあと思うので、とにかく悔いがないように頑張って欲しいなものです。
ただね、ぶっちゃけ頑張れば行きたいところに入れるし、頑張らなければ入れないだけの話であって、受験なんて本人の行動の結果でしかないわけで、部外者としてはただ見守るしかないのかなとも思います。本命の高校に入れればもちろんいいけど、もし仮に思った通りに行かなかったとしても、「あのときああしていれば・・・」と後悔するような生き方はしてほしくない。「それでも自分としては出来ることは全部やったんだから、この結果でも仕方ない!」って開き直れるような、そういう前向きさ、強さを、あと半年でしっかりと身に付けていって欲しいですね。人間開き直りが大事。
私は自分の経験から得た学びとして、結局のところ人生の岐路で最も大事なのは、「自分の意思で選ぶこと」だと思っています。それは、大人から「こっちのほうがいいよ」と誘導されるのではなく、いくつかの選択肢を提示された中から、自分の意思で、自分の考えで「選ぶ」ということ。たとえ選択肢が限られた少ないモノであっても、「自分で選んだ」ということに責任を持っていれば、意図しない結果になったとしても、「だって自分で選んだんだしな」って思える。自分の選択に責任を持つってことが、納得感にも繋がると思います。
例えば私は就職活動でうまくいかず、春の段階で内定ゼロという惨憺たる状況でした。ボロボロに落ち込む私を見て母は、「すぐに就職しなくてもいいし、大学院に行ってもいいんじゃない?」と優しい選択肢をくれました。でもそれは違うなって思って。4年間大学に通わせてもらって、けじめとしての就職だと思っていたので、とにかくどこでもいいからちゃんと就職しようっていうのがそのときの私の決断でした。結果、ブラック企業で体も心もボロボロにはなったけど、睡眠不足でヘロヘロになりながらも「でも自分で決めたことだしなあ」って思ったら、まだできそうだなって思えました。あ、もちろん心と体を壊しては元も子もないので、無理してでも頑張れって意味ではないです、念のため。あの頃の私は若くて、なぜか絶対的なほど心が折れない自信があったんですよね。若いってそれだけでもう素晴らしい。
そういう経験があるので、自分で「決める」ことの大切さを痛感しています。最近世の中では「お受験」なるものがもっぱら話題ですが、私はお受験に対してはどちらかというと否定的で、というのは、子どもの意思がそこに入っていないと感じるからです。子どもが自ら決断して受験しているわけじゃなく、親に言われるままに進路を決め、そのレールに乗って安泰な将来を決められた子どもたちは、きっと何も決められない大人になってしまう。私がたまにnoteでも紹介している世代間の話でもそうですが、自分の重大な場面で決断しないまま成長すると、大人になってから人としての成長が鈍化してしまうんじゃないかなあって思うんです。そういう意味で、子どものころから、しかも自分の人生を自分の意思で「決断する」という体験って、実は何よりも大切だと思います。
我が子たちには、自分で決められる人になって欲しい。人任せではなく、自分の決断に責任を持てる大人になって欲しいです。そのための受験という岐路であり、試練。どんな結果になったとしても、自分で考えて悩んで落ち込んで、最終的に決めた決断を、私も夫も尊重したいと考えています。
まあ長々と書いてしまいましたが、何が言いたいかというと、結果を恐れずにとにかく長男くん頑張れー!ってことですね。笑顔で卒業式を迎えられるといいね。
結び
今年の夏は、家族でレジャーに出かけるとかはなかったけど、長男くんの受験のあれこれにつきあっていろいろな体験ができたので、個人的には実りが多かったかなって思っています。おかげさまで仕事もたくさんできたしね!
最近は働き方もずいぶんと緩くなったというか、フリーランスとしてかなり余裕を持って働けるようになってきたと感じているので、そのへんも近々noteで仕事のハックとしてまとめられたらいいなあ。そんな時間があるか微妙なんだけど・・・。
ということで、久しぶりに育児的なことを長々と書いてみました。私の考え方って割と独特らしいので(夫談)、あまり参考にはならないかもしれないんですが、これからお子さんの受験などを控えている方が少しでも考えるきっかけになればいいなと思います。それでは皆様、ごきげんよう!
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