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仲良しのうちに話しておきたい

相手の意を汲む努力をしない限り、相手に伝える努力をしない限り、同じ日本語を話していても通じない。
どれだけ丁寧に説明しても自分の理想の結果にしか興味がなければ、相手の話は届かないし、
「それくらい分かるでしょう」「空気読んで」というマウントでは相手に伝わらないし、意を汲む努力はないも同じ。

生きていたら毎日が誤解と勘違いで、それはやむを得ないとして、その時、対話ができるかどうか。
………………
友人が、旦那は言葉が通じない人だと言う。
初めは小さなことだったらしい。
「トイレの蓋を閉めて」と言っても閉めてくれない。だから掃除を辞めて旦那に掃除を依頼したら、旦那は「トイレ汚れているぞ」って。あなたが汚したんじゃん、だから掃除を頼んでいるのに。

そのうち、帰りが遅い日が続く。帰らないのは別にいいけど「遅いと子供が起きるから、連日は辞めて」。それが通じない。「俺が飲み会に行くのが面白くないんだろう。」となるらしい。

意を汲む努力をしてくれないと、家族でも通じない。無意識のうちに「嫌」と言っていることをやり続け、そして、仕事復帰した彼女は家を出た。その後恋人ができ「もう彼氏がいるから貴方は必要ない。」それも通じない。
そして夫は「俺に隠れて不倫していたのだろう。」と、時系列を組み替えるそうだ。

夫婦関係の破綻が先か不倫が先かで、有責配偶者になるかならないかが変わり、慰謝料、養育費、親権の有利不利に影響する。
彼女は裁判という大きな舞台で言葉が通じない人から権利を獲得しないといけないらしい。最後まで対話が出来なかったと嘆く。
「でも30代のうちに気づけて良かったじゃん。」
そう伝えるのが精一杯だった。
…………………………
優しさも思いやりも言葉も届かないと諦めてしまう。彼女だって本来は「別居」という行動ではなく、言葉で伝えたかっただろう。
会社にいても同じ。思い通りにいかない時に話をするのではなく、面白くない上司や部下の悪口を言い悪評を流せばもうそれまで。仕事のやり方に対する意見の不一致から、悪口によって評判を下げたことへの不満になる。そして悪口を言われたと非難の悪口に対し、あいつが仕事出来ないと中傷し合い、二人の間から言葉がなくなる。

誹謗中傷、人格非難、嫌がらせ、デマ、そんなやり方で伝えると、今度はそんなやり方で伝えた人格だと、伝えた本人が非難される。
…………………
先の彼女は裁判で、不倫したから家を出たと非難されているが、それは違うと証拠で伝えなければならない。証言を強制された恋人は、彼女を愛するパワーが弱まり二人の関係も疲れ始めたそうだ。

言葉で会話が出来ないと、原因が自分でも相手でもリスクは自分に巡ってくる。
一方的な被害者ということはあり得ないから、どっちにもどこか何かあるのだろう。
………………………
狂いだした意見の相違はなかなか戻らない。そして、噛み合わない歯車を永遠に回し続けなければならないことは、哀しい。
だから、喧嘩しても仲直りできる仲良しのときこそ、沢山話して理解し合いたい。

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