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バアチャンとオッチャンの島食堂

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90代のバアと50代のオッチャンが競ってごはんをつくる、わがやの食卓。ヨメのわたしは出る幕がないので、写真を撮ることにしました。
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つめたくなっていく社会で、ごはんだけはほかほかと熱い。

つめたくなっていく社会で、ごはんだけはほかほかと熱い。

気づけば6月も半ばですね。膝の痛みで天気の下り坂を感じ、片頭痛で気圧の変化を知り、その日の天気で気分が乱高下する人間天気予報じじょうくみこです。

さて、「じじょうくみこはぜんぶやる」宣言を前回しましたが、いよいよ本格的な過密スケジュールになってきました。

でも、ちょっとでもスキマがあると「このトシになって資格とってどうするんだろう…」「そもそもこの資格求められているんだろうか…」「なんでこんな

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ラーメン屋のない島で、おいしいラーメンに出会えたときの喜びをなんと呼ぼうか。

ラーメン屋のない島で、おいしいラーメンに出会えたときの喜びをなんと呼ぼうか。

5月も終わろうというのに、なんだろう、いっこうに忙しさが抜けません。
まあそもそもの話、平日にやる仕事と週末にやる仕事、その両方をやっているのでヒマになりようがないのでありますが、毎日疲れた疲れたと言いすぎて自分がイヤになりますね。

そんな最中に我ながらどうかとも思ったのですが、この秋に資格試験を受けることにしたのです。

今の自分があまりにもいろいろなことを抱えていて、このままでいいんだろか?

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今さらだけど春樹の気持ちがわかった。いいからイカ。

今さらだけど春樹の気持ちがわかった。いいからイカ。

みなさま、ゴールデンウイークいかがお過ごしでございましょうか。後半戦は天気もよく、行楽を満喫しておられる方も多いかと思います。

かくいうわたくしは、ゴールデンウイーク連勤中。本日9連勤目でございます。シマ島に来て初めて旅行に行く側から旅行者を受け入れる側になったわけですが、観光業というものがこんなにカラダに悪いのかということを思い知りました。

インバウンドとやらがわんさか訪れる有名観光地のよう

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ありあまる時、ふくらむ夢、ひとりきりのマグロ。

ありあまる時、ふくらむ夢、ひとりきりのマグロ。

うちのザビ男が、3月にぶじ定年退職いたしました。

ぶじ、と言っていいのか、はなはだ怪しいところなのですが、4月1日からプータローになりかけていた数日前に、古巣の職場からまさかのアルバイト話が舞い込みまして、現在ザビ男は週の半分をせっせと働きに出ております。

よかった。本当によかった。なにがよかったって、家にいてくれなくてよかった。

いや別にいいんですよ。他にやりたいことがあるとか、他で働きた

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年度末の嵐、なんだかとても悲しいのである。

年度末の嵐、なんだかとても悲しいのである。

いやはや、間があいてしまいました。
毎年この時期は同時進行でいろんな案件が動くので、毎日〆切に追われて心の余裕がなくなっていけません。前もって準備していても、気づけばいつもキリモミ状態。わかっていても、慣れないものですね。

ようやく峠を越えたので、noteも再開しようと思います。書きたいことがいっぱいあるのですが、何から書けばよいのやら。

この冬はいろいろありました。個人的には大きな変化はない

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定年前夜、自家製炙りチャーシューと味付け卵が沁みわたる。

定年前夜、自家製炙りチャーシューと味付け卵が沁みわたる。

ダンナのザビ男が、この春に定年を迎えることになりました。

いまどきのご時世で、本当は定年が1年伸びたのですが、「どうしても辞めたい」と言ってきかず、延長しないままリタイヤすることになりました。

ややこしい仕事をしていることはわかっていたので、仕事をやめることについては全く異論はありません。ただ、週末の1日すら家でじっとできず、外出を禁じられたコロナ禍は廃人のようになっていたザビ男です。どこかに

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風の強い夜、ガレージで石焼き芋ができるのを待つ。

風の強い夜、ガレージで石焼き芋ができるのを待つ。

おさむうございます。

シマ島は南国パラダイス的な島ではないので、冬はふつうに寒いです。雪が降るほど冷えないし、東京のような底冷えするような冷たさもないけど、ジャケットが必要な程度には寒いし、すきま風で通気がよすぎる古い家は芯まであたたまるのがむずかしい。そんな冬です。

この冬はいつもより天気の悪い日が多く、船がひんぱんに欠航しています。本土からの船は、2本に1本は欠航というペース。近隣の島への

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穏やかな正月、オッチャンはだしをひき、バアチャンは肉を食う。

穏やかな正月、オッチャンはだしをひき、バアチャンは肉を食う。

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

いやー。この年末年始は久しぶりにゆっくり休みましたよ。天気もよく、家族はみな元気、神社を6カ所めぐり、温泉にゆっくりつかり、あとは何もせずだらだら過ごしました。

お願いだから、こんな穏やかな日が1日でも長く続きますようにと、願わずにはいられない2024年の幕開けです。

仕事は始まったものの、まだまだ頭がぼけぼけなので、リハビリしながらでは

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眠れない夜、お湯のない風呂、日曜日のまきちゃん。

眠れない夜、お湯のない風呂、日曜日のまきちゃん。

ご無沙汰しております。またもやブランクが空いてしまいました。

いやはやクタクタであります。自分で言うのもナンですが、このトシまでこんなに寝る間も惜しんで働くことになるとは想像もしておりませんでした。コロナが明けて、ふたを開ければ危機的状況のシマ島。どこもかしこも深刻なシチュエーションになっていて、もはやどこで何をしても火消しはできない気がしております。

ひとまず、できることを、できる範囲で。と

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修羅場明け、始まるイモ地獄。島でダイエットはむずかしい。

修羅場明け、始まるイモ地獄。島でダイエットはむずかしい。

みなさま、こんにちは。2週間のご無沙汰しておりました、じじょうくみこでございます。

またもやこの2週間は仕事に追われてしまいました。今回は個人の仕事と島での仕事が重なって、毎日何かの〆切が重なって襲いかかってアップアップ。

島では専業より兼業複業、1人が仕事や役割をいくつも持つのが当たり前の世界なので、シマ島に来てから全く違うジャンルの仕事を同時に動かす力が必須になりました。シングルタスクしか

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スーパーがつぶれた。勝手にウーバーが始まった。

スーパーがつぶれた。勝手にウーバーが始まった。

いやはや、あやうい1週間でありました。
単発で入った新規のライター仕事があったのですが、受注した案件は3回に分けて納品する予定になっていて、同じメディアなのに担当編集者が3回とも違うという変則的な体制。仕事をくれた人と編集担当が違う、毎回担当者が違う、しかも全員初めましてのメンバーとなると、なかなかの混乱を招くもので。

担当者によってやり方が違うので、同じ担当者だったら1回ずつテンポよくいけたも

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漁師さんはいつも職場に魚をむんずと持ってきてくれる。今日はカツオ。

漁師さんはいつも職場に魚をむんずと持ってきてくれる。今日はカツオ。

「島にいると、新鮮なお魚食べられていいわねえ」とよく言われますが、シマ島のような小さな島で獲れた地魚は、より高く売れる島外へと持ち出されてしまうので地元にはほぼ流通しません。

シマ島で新鮮な地魚を手に入れようと思ったら、おのれの力で釣る。
または、漁師か釣り師の友だちを持つしか方法はありません。

わたしがザビ家に嫁いできたころは、ザビ家のまわりに釣り師が、多くてしょっちゅう魚をいただいていたの

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あけおめ新年、五十路夫婦の正月はつつましい。

あけおめ新年、五十路夫婦の正月はつつましい。

みなさま、遅ればせながら明けましておめでとうございます。

1日15分何か書く、と決心して始めたこのnoteでしたが、スタミナ不足で終盤は気力もたず。このままではダメだ、と痛感した2022年でした。

今年は少し、下ろせそうな荷物をおろして、面白いことが起きている瞬間を逃さず書ける余力を持っていたい。それがダメなら、1ことでも書き残そうと思います(地道 笑)

正月は珍しくどこへも行かず、誰も来ず

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パプリカ、きんかん、ゆず、ぎんなん。バアちゃんはオシャンである。

パプリカ、きんかん、ゆず、ぎんなん。バアちゃんはオシャンである。

まだまだミス発覚のダメージをひきずっておりますが、それでも年末は待ってくれないわけで、週末も休みなく働いております。

それにしても、いよいよ社会がアフターコロナに向かって動き始めておりますが、いざ地域が本格始動しようかとなったところで、シマ島のあちこちで人手不足の話がわいています。もともと人手不足だったところを、働き者のオバちゃんたちと、一部の働くオッちゃんたちでどうにかしのいできたけれど、いよ

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