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Over30女子バックパックでアジア周遊

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記憶が戻れば更新予定です。目次→https://note.com/atype_pakker/n/n9aa01224e3f1
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#2016旅

マジでひかれる1秒前

マジでひかれる1秒前

2014年、初めてのバックパッカー旅で訪れたトルコ・イスタンブール。

その2年後の2016年の春、街中や空港でテロが相次ぎ、(もうトルコに行くのは難しいのかな)と悲しい気持ちでいた。

今回のバックパッカー旅では、トルコ訪問の予定はなかったのだが、諸事情と、以前に知り合った旅友達の「トルコ、今東京並みに平和」というSNSの投稿から、トルコの再訪を決めた。

私がトルコを再訪したのは、48名が死亡

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初沈没

初沈没

小さいけれども、なんだかホッとするホーログという街。
私はこの街が大好きだったが、強烈な寒さとWi-Fiが使えなくなった環境に耐えきれず、早々にドゥシャンベに向かうことに決めた。

宿都合でWi-Fiが使えなくなったことを口実に、宿のオーナーには無償でバスターミナルに送ってもらい、ドゥシャンベ行きの車のチャーターの交渉もしてもらった。

車をチャーターと言っても、もちろん乗り合いだ。これまで2人席

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もう引き返せない

もう引き返せない

タジキスタンの温泉旅を終えて、キルギスから付き合ってくれた相棒達とは解散。彼らは、次のフライトが迫っているので、一足早く首都のドゥシャンベへ向かうことに。私はというと、ここ数日の疲労が蓄積していたので、ここホーログで一旦立ち止まることにした。

この街は、ワハン回廊やパミール高原の経由地となる場所で、この地自体に見どころはほぼない。

ガイドブック・地球の歩き方には「ホーログはタジキスタンの中でも

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嫌われてる?

嫌われてる?

キルギスから陸路でタジキスタンに入り、ムルガブからパミール高原を経由して、ホーログという地に辿り着いた。やっとタジキスタンの街らしい街に辿り着いた感。

ここまでの3日間、悪路のドライブで屋内外問わず極寒。シャワーは浴びられず、屋外トイレが続いた中、ようやくWi-Fiが使えて、シャワーを浴びられる環境に。

34歳の私はこの時点でクタクタだったが、相棒の日本人若者2人は次のフライトが迫っており、数

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極寒悪路

極寒悪路

いよいよキルギスからタジキスタンへ向かう。
相棒は当初2名だったが、急遽宿にいた欧米人も加わり3名に。
4人旅の始まりだ!

と思っていたが、チャーターした4WD車には人間が徐々に増え、最終的に2人が座る席に4人が座るというすし詰め状態。

タジキスタンの最初の目的地であるムルガブに到着したのは夜22時。
圧死するかと思ったが、空を見上げると満天の星。そして、こんな夜遅くの到着にも関わらず、宿のオ

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サムサムサムサ

サムサムサムサ

キルギス・カラコルの2泊3日の小旅行を終え、私はルームメイトとキルギスの元の宿へ戻った。

申請してあったウズベキスタンビザは無事に受け取ることができた。あとはイランビザ申請のための招待状待ちだ。

キルギスではのんびりする予定だったのに、天気とビザ申請に追われて全くのんびりできていなかった。やっとのんびりし始められると思った頃に「タジキスタン行かないの?行くなら早い方がいいよー寒くなる前に」との

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謙遜と言う名の嘘

謙遜と言う名の嘘

私がキルギス入りしてから3日後に初雪が観測され、その後は曇ったり、雪が降ったり、ずっと冴えない天気が続いていた。

そんな中だったが、ウズベキスタンビザ取得の申請をしに行った。ビザの受領は3営業日後。その日までの間、奇跡的に晴れの日が当てはまったので、私はルームメイトと4人で小旅行へ行くことにした。

行き先は、透明度世界二位の湖・イシク・クル湖のそばの「カラコル」だ。

ゲストハウスで迎えた出発

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ビザ取り合戦

ビザ取り合戦

初めての旧ソ連の国・キルギス。
キルギスという国自体に、世界遺産や観光スポットはあまりない。

ベストシーズンならばトレッキング目当ての人もいるようだが、多くのバックパッカーがこの国に来る1番の目的は「周辺諸国のビザ取得」であり、私もその1人だ。

中央アジアを周遊する際、たいてい2通りの周り方に分かれる。
キルギスからヨーロッパ方向へ向かう西回りと、ヨーロッパ方向からキルギスへ向かう東回りである

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大好きな砂漠の街

大好きな砂漠の街

インド・ラジャスターン州の一番西。
ゴールデンルートと呼ばれる都市からは外されているが、”キャメルサファリ”が人気の都市「ジャイサルメール」。

おそらくこの街に来る多くの人の目的は”キャメルサファリ”。
ラクダに乗って、砂漠を巡るツアーである。
私もその一人だった。

しかし、この”キャメルサファリ”。
ガイドブックによると、女性の一人参加はとても危険。
ツアーガイドと二人っきりになりレイプされ

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西インドに来た理由

西インドに来た理由

アウランガバードを経由し、インド・ブージに到着。
私が西インドに向かっていたのは、ここブージに来るためだったのである。

ブージは、インドのお隣の国パキスタンに近い場所に位置しており、それ故いろんな文化が交じり合っている。

目的の1つは、個性的なファッションの少数民族。
目的の2つめは、ホワイトラン(塩砂漠)である。

まずはブージで評判の良いゲストハウスにチェックインし、"インドのウユニ塩湖"

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マケルナ サイババ

マケルナ サイババ

アウンガラバードからアーメダバードに移動する。

その前に私には気になっている街があった。
ガイドブックの片隅にあった"元祖サイババの街 シールディ"。

サイババのことはよく分からないが、"右を見ても左を見てもサイババであふれている"と書いてあり、ネット情報でも"右を見ても左を見てもサイババ。サイババから逃げられない"と書いてあり(どんな街だよ)と興味津々だった。

シールディは、アウンガラバー

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優しい街

優しい街

インド旅の再開から2週間経ち、いよいよ西インドに入る。

最初の地は「アウンガラバード」。
"アジャンタ"や"エローラ"などの遺跡観光の拠点となる街だ。

【インド・アウンガラバード】
1日目:
グウラターバード(要塞)/ビービー・カ・マクバラー(墓)
2日目:
アジャンタ(寺院)
3日目:
エローラ(寺院)

アウンガラバードの観光1日目、今日は観光地2つを訪問する。

まずはグウラターバードと

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こんにちは、赤ちゃん

南インド・ハンピの大自然に魅了された後は、バーダーミーという石窟遺跡がある小さな村へ。

ここからはいよいよ西インドに向かう。

バーダーミーから西インドに向かうには、ムンバイかハイダラバードという大都市を経由する。

雨期のムンバイは半端なく汚いと聞いたのと、インドに入国する前に見た"スラムドッグ・ミリオネア"のイメージがあり怖かったので、私はハイダラバードを経由しての西インド入りを決めた。

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旅人たちを魅了する村

旅人たちを魅了する村

訪れた旅人は口を揃えていう「ハンピ最高!」と。ある人は言った「ハンピはディズニーランド」だと。

意味が分からない。一体どんなところなんだろう。行って感動しなかったらどうしよう。

期待と不安を抱えながら、インド・ハンピに到着した。

まずハンピに行ったらしたいことがある。洗濯だ!
ここ数日、汚い宿が続き洗濯する気になれなかった。南京虫が付いていたバックパックも全て洗浄したい。

だが、宿のオーナ

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