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ビザ取り合戦

初めての旧ソ連の国・キルギス。
キルギスという国自体に、世界遺産や観光スポットはあまりない。

ベストシーズンならばトレッキング目当ての人もいるようだが、多くのバックパッカーがこの国に来る1番の目的は「周辺諸国のビザ取得」であり、私もその1人だ。

中央アジアを周遊する際、たいてい2通りの周り方に分かれる。
キルギスからヨーロッパ方向へ向かう西回りと、ヨーロッパ方向からキルギスへ向かう東回りである。

西回りは、時間はかかるがキルギスで各国のビザを一気にとることができるので、人気が高く情報も多い。

東回りは、一気にビザ取得は難しいので計画的に動く必要があるが、一か所に長期滞在の必要がない。

インドで会った、旅慣れた人からはイランから入国してからの東回りを勧められたが、情報が少ないことと、キルギスでの沈没への憧れもあり、私は西回りを選びキルギスへ入った。

はっきり言って、旧ソ連やキルギスのことに関して何も知らないのだが、ゲストハウスなどの宿の入口、その他の民家などには、必ず高くて頑丈な塀と門扉があり防犯対策がされているところを見ると、物騒な国なのかなと少し怖く感じる。

さて、私は、今後の中央アジアとその周辺の訪問予定を迷いながらも下記のように決めた。

【中央アジアとその周辺の訪問予定】
キルギス→カザフスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタン→(イラン)

したがって、ウズベキスタン・トルクメニスタン・(イラン)のビザを取得する必要があった。

2018年春現在では、ウズベキスタンの観光ビザは一部免除となったが、それ以前は取得せざる終えず、「大使館の女性スタッフがドS」「クセがある」など悪評があった。私は最短の3営業日で取得することができたのだが、どこのビザ取得にも共通して言えるのは「〇日までに準備してくれ」とか、不愛想だからと言って反抗しないことがすんなり早く取れるコツだと思う。悪評高いウズベキスタンの大使館の女性スタッフにも「ありがとう」と感謝をちゃんと伝えれば悪い顔はしなかった。

ウズベキスタンのビザを取得し、やっとビザ取り合戦の波に乗った私は、次にイランビザを取得するための招待状を旅行代理店に依頼した。依頼するためだけに、ヒジャーブ(布)で髪を隠した証明写真と手数料が50$もかかる。

しかしこの後、ほかの旅人達のアドバイスや口コミ、季節の移ろい、私の心の迷いによって、どんどんビザ取り合戦および旅の計画は変化していくことになることをこの時の私はまだ予期していなかった。

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※2016年10月11日~14日、10月17日~20日 キルギス・ビシュケク
「Over30女子バックパックでアジア周遊」

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