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上司は選べないけど自分の生き方は選べる

残念だが、上司を選ぶことはできない。

きっと、バブル世代のダメな上司の部下でいる運命を何度も恨んだ人が多いのではないだろうか?

けっこう上司は部下を選ぶことができたりするらしいが、部下は上司を選べない。これは、日本だけじゃなく、世界共通の悩みだ。誰の悩みかっていえば、上司を持つ部下の人たちすべてだと言っていい。

学ぶところがある仕事のできる上司であれば、単に性格の不一致とか、相性が悪いというのなら、「残念」で済ませて、大いに学べば良い。本当に残念で済まされないのは、仕事が大してできないのに、いやまったくできないのにもかかわらず、日本の伝統的な大企業で年功序列の終身雇用に乗っかって、エスカレーター式に職位が上がっていって、本人も「気がついたら部下もいて」と言う笑い話では済まされない上司も多い。

何も経験しないまま、働いても働かなくても給料がもらえる日本企業の人事制度にたっぷりと浸かったまま上司になってしまったから、上司になるうえで必要な経験もしていないだけじゃなく、会社の方だって、まさか昇進させるつもりは毛頭なかったから、上司としての教育もしてこなかったわけで、もう本当に目も当てられない。

特にバブル世代に入社した社員(1965年から1970年に生まれた人)たちは、今まさに40代後半から50代前半にさしかかり、年功序列企業では、最悪、自動的に部長級にまでなっているから、たちが悪い。

当時は新人類ともてはやされ、楽して誰でも就職できた時代であり、楽観的に、ノリだけで生きてて、「バブルよもう一度」と成功体験にしがみついているヤングエグゼクティブのなれの果てだ。

痛い目にも合わずに、これまで生きてきたから、年齢的にはもうちょっとすれば部長以上、役員になれるところまで来て、じっとしていれば、そのまま上がりだという段階において、下手に冒険などはしないバブル世代が会社を硬直化させて、やる気のある若手を潰していくことになる。

彼らには、お客さまよりも何よりも、自分のことが一番だから、何も変わらない現状維持が正義であり、何が何でも既得権益を手放すつもりはない。

そうした無駄な人たちが、会社の中枢から上層部を占めているために、会社はゆっくりと死んでいく。会社の儲ける仕組みは一度できあがってしまえば、大きな会社はある日突然潰れることはない。「何か変革を起こすなら、自分が退職したあとにしてくれ」と言うのが常套句だ。

こんな悪循環はどこかで断ち切らないといけないが、その決断をするのが当のバブル世代たちだから、若手に譲ることなど、決してない。彼ら全員が定年退職する2030年まで、もしも会社が持つならば、チャンスはあるかも知れないが、2030年までに消えてなくなっている方が多いかも知れない。

確かに役職定年などという制度はあるけれど、単に無駄に給料の支出を抑えるだけで、根本的なねじれた構造を解決できない。

あの大ヒットした半沢直樹もバブル入社組だったけど、銀行内の不正はただしたものの、子会社へ出向させられてはじき出されるだけなので、なんのヒントにもならない。

じゃ、どうすればいいの?

上司は選べないし、ダメな上司の下で、奴隷のように人生の命の時間を無駄に捨てるしかないの?

いや、違う。

そんなダメな上司を当てにしたり、ナントカ助けてもらおうと思ったり、ましてや育ててもらおうとか、思ってはいけない。そんな上司の下で「良い仕事をして評価してもらおう」などと頑張ったところで、どうせ手柄は上司が吸い上げるから、真面目に働いても、せいぜい可愛がられるだけで、自分の長い人生にとってプラスにはならない。

もはや、「一生懸命働いて、良い結果を残して、評価してもらって、昇給して、ボーナスをもらって、だんだんと出世の階段を上っていく」・・・・・・そんな高度成長期時代の人生観を早く捨てることだ。

あなたの会社が年功序列で終身雇用なら、どうせ働いても働かなくても、給料なんか大して変わらないのだ。せいぜい上司に嫌われないように、上司を掌の上で転がしつつ、言われたことは最小限の手間と労力と時間でさっさと済ませ、もっと自分の成長に繋がる仕事に時間を費やすのだ。

もしも二つ道があったなら、楽な道より困難な道を選ぶのだ。自分のやったことがない仕事を選ぶ。誰もやりたがらない挑戦に全力で取り組む。失敗から学び、その学びから、次は少しでも成功に近づく。どんどん泥臭い体験をして、体験からスキルと知識を増やし、考え抜いて、どんな仕事でもどんな業界でも応用できる普遍的な体験ベースの知恵を育てる。

これからの働く理由を「自分が成長して実力をつける」ためとして、自分から嫌な仕事も、火中の栗も、ダメな上司の代わりに買って出て、あなたが彼らの黒子役となって、盾となり、弾よけとなって、あなたの成長のためだけに働き、他の誰もできない貴重な体験から実力を磨き、自分の成長を加速させるのだ。

仕事のできる上司の下ではそうはいかない。

バブル世代のダメな上司こそ、あなたが育つ救世主だ。

上司は選べないけど自分の生き方は選べるから、
自分が育つ困難な道を選べ。

おしまい

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