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シャーロック・ホームズの新冒険(下)

シャーロック・ホームズの新冒険(下)

ずっと書こうとして書いてなかった、この本の中に収録されてるスティーヴン・キングが書いた短編の紹介っす。

現代の著名な作家たちが、ホームズやワトソンを描いた短編集。
実は私、キングの作品しか読んでません😅
この作品を知ったきっかけは昔、米国から帰国したばかりの頃でした。
シャーロック・ホームズが大好きな友人がいて、彼と話しているうちに
「そういえば。キングといえば、自分が好きなのは『ショーシャン

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スターシップ

スターシップ

宇宙に出るようになった時代を描いた、さまざまな作家の短編集。
この中にスティーブンキングの作品があると知り借りたのだが、同じ作品が違うタイトルで「スティーブン・キング 深夜勤務」の中に収録されており、後で知って驚いた。

それにしても驚いた。
私はブラッドベリの作品を今まで読んだことがなかったのだが、この本に収録された「すべての夏をこの一日に」を読んで、もの凄い衝撃を受けた。
なんと詩的で美しく、

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真ク・リトル・リトル神話大系6-I

真ク・リトル・リトル神話大系6-I

「真ク・リトル・リトル神話大系6-Ⅰ」を読んだ。

以前スティーブン・キングの短編作品を映像で見たのを記事にアップしたのだが↓

この中のひとつ「クラウチ・エンド」の、キングの原作がこの本の中にあったので借りた。

他にA・A・アタナジオ、ブライアン・ラムレイ、F・B・ロング、ベジル・コッパーなどの作家作品が載せられている。

晴れさんに聞いたら、呼び方こそ違えどこれはクトゥルフ神話を集めたものだ

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スティーブン・キング/ハイスクール・パニック

スティーブン・キング/ハイスクール・パニック

いやーこれ💦
読むのに時間かかった(><)
主人公のチャーリーが、のっけから教師を2人も殺す。
そこから一体、どう展開するのか??
あまりに非日常の、かけ離れた設定に慣れなくて正直読むのがしんどかった。
だけど、物語中盤でチャーリーが過去を暴露したとき、海岸沿いのキャビンでマリファナパーティに参加し、デイナを待ちキャビンの裏に回ったあたりの情景を、、、
私はなぜだか覚えていた。

不安と期待、後

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キャリー/スティーブン・キング

キャリー/スティーブン・キング

スティーブンキングの処女作、キャリー。
小説を読み、旧作・近年作の映画を見た。

1976年版の映画は昔TVで見た気がするが、それよりこの映画が日本で封切りになったばかりの時に、ホラー好きだった従姉が叔母を引きずって見に行った時の、叔母のセリフが今でも忘れられない。

「リーコ(従姉)が見たいっていうから、キャリーだかキャシーだか見に行ったら気持ち悪くなったわ、、、(-。-;」

確かに😅
まず

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クリスティーン/スティーブン・キング

クリスティーン/スティーブン・キング

スティーブンキングの著書、クリスティーンを読み終えた!

いや、面白かったですー‼️
映画では車(クリスティーン)自体に意思がある、という設定だけど、
原作はこの車に最初に乗っていたルベイという男の怨念が、車に取り憑いている。ここが根本的に違う。

この本を読むと、アメリカのティーンエイジャーが社会の中でどんな位置にいるのか、よくわかる。
大人からは子供だとバカにされまともに扱われず、学校で気弱な

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図書館から本借りたんだけど

図書館から本借りたんだけど

クリスティーンを図書館から借りたんだけどさ。
なんか、見るからにボロボロで驚いた💦
しかも裏には複本なし??つまりこれしか在庫ないってこと??(・・;)
修復してあるにも関わらず、ページは簡単に外れそうだし、上巻のページの角が丸い(・・;)
相当年季が入っていそうだし、一体どれだけのヒトがこの本を読んだのだろう。
私も大事に読まないとね(*^_^*)

シークレットウィンドウ/スティーブン・キング

シークレットウィンドウ/スティーブン・キング

スティーブンキング原作の映画「シークレットウィンドウ」を観た。
そして小説「秘密の窓、秘密の庭」を読んだ。

小説家モートン・レイニーのもとへジョン・シューターという男が現れ、「俺の小説を盗んだな」と言う。
身に覚えのないモートだったが、以来ジョン・シューターは嫌がらせを始め、モートは次第に苛立ちと焦燥、疑惑を募らせてゆく。…

この話、映画と小説では結末が違う。
映画だけでも楽しめるが、そのあと

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ランゴリアーズ/スティーブン・キング

ランゴリアーズ/スティーブン・キング

スティーブンキングの「ランゴリアーズ」を小説・映画両方堪能した。

ロサンゼルスからボストン行きの飛行機が、たった11名の乗客を残し、全員が姿を消してしまう。 たまたまその便に乗り合わせていたパイロットのブライアンは、不安に駆られる乗客を伴い、バンゴアの空港に飛行機を着陸させるが…。

いや、この映画三時間もあって長い💦
だけどすごく丁寧に作られていて小説の内容に忠実である。
ほとんどのトラブル

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ゴールデンボーイ/スティーブン・キング

ゴールデンボーイ/スティーブン・キング

スティーブン・キングの「ゴールデンボーイ」を、映画鑑賞・小説も読んだ。

容姿も家庭環境も才能も恵まれた少年トッド。
ふとしたことからナチの強制収容所の行為に興味を持つ。その矢先、バスの中でナチの戦犯だった老人を見かけ、彼を執拗に調べ上げ、ついには家を訪ね、脅迫しつつ収容所での話を聞かせろと要求する。…

小説では特に、トッドの笑顔が怖い。
なんのくったくもなく、ただただ興味の赴くまま老人に強制収

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マングラー/スティーブンキング

マングラー/スティーブンキング

スティーブンキング原作の「マングラー」を見た。

大きなランドリー会社。ある日事故が起きて、血がプレス機にかかり、その血に目覚めたプレス機が暴走。

巨大なプレス機が、人間を襲う。
これ、もっとはちゃめちゃにがしがし人を食うのかと思ったが、ホラー要素が強くてそこがキングらしい。
富を持続させるため、はるか昔に悪魔と契約を結び、生贄を捧げ続けてきたランドリー会社。
次の「生贄」(彼女)をプレス機に捧

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ITを読んだ。

ITを読んだ。

スティーブンキングのITをやっと読み終えた。
文庫本だと四冊、単行本だと上下巻。長かった!読んでみて。…映画で語られてるのはごく一部なんだ、とよくわかった。
実はとてつもなく壮大な話なのである。
遥か昔、異世界からやって来たITを封じ込めるため、緻密に計算されて送り込まれた種、その子孫たち。
なんかもう。後半になってくると、ありとあらゆる事柄が人智を超えた何かに操られその場に導かれてるのか??

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ししりばの家/澤村伊智

ししりばの家/澤村伊智

皆さまこんにちわ。ずうのめ人形に続き、「ししりばの家」を読みました。

…これねぇ。今まで読んだ三冊の中で、ワタシ的に一番痛かった(>_<)。
誰かの書評で見たのですが、かなり精神的に来る。
大まかに言うと、「家」に憑いた妖怪がヒトを惑わす話なんだけどね。

事の起こりには比嘉姉妹の姉、琴子が関わっており。
大層小さかった頃の彼女、まだ自分のチカラを使うことなどできず、ただただ怯えていた琴子が出て

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ずうのめ人形/澤村伊智

ずうのめ人形/澤村伊智

皆さまこんにちわ。ぼぎわんに続き「ずうのめ人形」読了しました!

ざっくりあらすじはですね、
雑誌社で働く藤間は、ある取材をしていたライター湯水の死体を発見する。湯水が手に入れた原稿の内容を読んでから、藤間には人形が見えるようになり…。

藤間側の人形の謎解きと、湯水が入手した原稿内容の物語が交互に入り、話は進む。
冒頭に現れる、人形(呪い)に立ち向かい、斬殺される人物は誰なのか。
「サダコ」と呼

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