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ITを読んだ。

スティーブンキングのITをやっと読み終えた。
文庫本だと四冊、単行本だと上下巻。長かった!読んでみて。…映画で語られてるのはごく一部なんだ、とよくわかった。
実はとてつもなく壮大な話なのである。
遥か昔、異世界からやって来たITを封じ込めるため、緻密に計算されて送り込まれた種、その子孫たち。
なんかもう。後半になってくると、ありとあらゆる事柄が人智を超えた何かに操られその場に導かれてるのか??
と思えてくる。

物語の収束も凄まじい。
いや、もうこれは。
読まないとわからないし、表現しようがない。
そして、憑き物が落ちたように急速に薄れてゆく記憶。
その儚さが物哀しい。傷跡が消えてしまうように、何もかも忘却の波に攫われる。

あんなに命かけて、命を落とした友達もいるのに…人間てちっぽけだなぁ。
大いなる存在の中では、所詮は駒でしかないのだろうか。
そう思えたのでした。

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