マガジンのカバー画像

よしなしごと

42
長めエッセイ。 日々思うことを、ちょっと立ち止まってつらつらと書きます。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

ドレープが美しい茶色の服を捨てられないアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その1

ドレープが美しい茶色の服を捨てられないアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その1

何度クローゼットの整理をしても捨てられない服がある。流行遅れのシルエットで、着る機会もずいぶん減ったのに処分できないそれは、ツヤのあるやわらかな茶色の生地をたっぷり使ったトップス。

たっぷりとした…つやつやの…茶色…

赤毛のアンの影響か!!

10代で触れたあのドレスへの憧れをいまだに引きずっていることに衝撃を受けた。そして、せっかくなので、それほどの影響力を持つあの魅力的な物語について大いに

もっとみる

あつ森が我が家にもたらした教育的効果についての考察

あつ森こと「あつまれどうぶつの森」が我が家にやってきたのは発売間もない3月中ば。Nintendo Switch本体と同時であった。新型コロナウイルスに対する危機感が高まり、フライングで春休みが始まっていた。

従来の人気に加えて、中国工場の閉鎖などでSwitchは入手困難が続いていた。いまもか。ゲームショップを覗いては空振りを繰り返す中、偶然夫の目の前で入荷するという僥倖が訪れる。

欲しいけど高

もっとみる
フィーリング母の味

フィーリング母の味

いつか私も子どもたちから「おかーさん料理教えて」と言われる日が来るだろう。

Eテレの「キッチン戦隊クックルン」や、お料理の出てくる絵本が大好きな人たちは、いまでも隙あらば「お手伝いしたーい❤︎」と言ってくる。その日はそう遠くなさそうだ。

やりたい子とやらせたくない母

ただ、今のところ平日のお手伝いは丁重にお断りしている。料理中のキッチン侵入も原則禁止。夜のオペレーションは時間との勝負なので。

もっとみる
かーさんのなんてことない1日

かーさんのなんてことない1日

目が覚めると2時だった。

珍しく、夫がもう寝ている。
長女は右に、二段ベッドの下段におさまっている。
次女は左に、いつも通り文字通り縦横無尽な自由すぎる寝相。足は夫の方を向いているので、私の危険度は低いと判断してそのまま放っておく。

前夜から今日も子どもたちと一緒に21時に寝落ちた。
もしかしたら私の方が先に寝ていたかもしれない。
最近こんなのばっか。

そして5〜6時間寝たくらいで一度目覚め

もっとみる
願望

願望

夜出かけたい。

グラスの煌めきを楽しめる時間に。

ガヤガヤした場に行きたい。

自分が埋没できる場に。

人に会いたい。

要求じゃなく名を呼ぶ人に。

杯を合わせたい。

ただ乾杯できることだけを祝って。

=

己を、友を、労おう。

わたしたちに乾杯。

「ずるい」という言葉

「ずるい」という言葉

子どもが言いやすい言葉、というものがある。

語感が良かったり、便利だったり、ちょっと大人っぽく感じたり。
一度覚えるととにかく多用する、そんな言葉。

その最たるものが「ずるい」だと思う。

「ねぇ、それズル!」
「○○ちゃんずるい!!」

長女も次女も、すぐ言う。
全然ずるいことをしていない相手にも、すぐ言う。

親としては、あまり濫用してほしくない言葉だ。
しかし、これの説明がものすごく難し

もっとみる