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ナースあさみの毎日

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日々のあれこれを綴るナースあさみのエッセイ置き場。
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#コラム

意思決定の価値を決めるもの

意思決定の価値を決めるもの

主体的な自己決定
独立した意思決定

意思決定においては、いかに自分で熟考し決断したかが大切だと言われて久しい。

しかし、この自分でというがまこと厄介だということは、あんまり知られていないように思う。

自分の意思の中には、純粋な自分の意思もあるのだけど、家族や友人の意思をはじめ、社会通念や空気感も含まれる。こういうものを包括した上での意思、ひいては自分なのだ。

それゆえ、意思決定というのは実

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「自分」もリスクヘッジを

「自分」もリスクヘッジを

ひとつのことを極めるのが苦手だ。

集中力がないのではなく
飽きっぽいんだと思う。

好奇心や興味がたくさんあるから
拾っていかないと追いつかない(何に)

だから、看護師の仕事だって
キャリアを重ねていくことではなく
自分の都合で働けるスタイルを選んでいる。

場合によっては契約をきって
すぐに他の医療機関で働ける身軽さも好き。

料理だってそう。
わたしは、料理研究家や料理人は向いてない。

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ネタ切れしないために必要なこと

ネタ切れしないために必要なこと

先日、メンタルつよつよ回を開催した。

そのあと、登壇者ふたりときっかけを作ってくれた嶋津さんで反省会という名の二次会をやったのだが、その中でこんな話題になった。

あさみさんの「わたしは書くネタに困ったことがない」という話はとても興味深かった。どのnoteも書こうと思った時に一筆書きのように書いてるだけなのだと言う。書き手に求められるのは観察力と感受性なのだ。「おいおい、この話も配信しようぜ」と

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不安な気持ちを軽減させる方法があるとしたら

不安な気持ちを軽減させる方法があるとしたら

TwitterのTLを見ていても
街中を歩く人を見ていても

みんな眉間にシワが寄っちゃって
Badな世界って…いまここ…?

という気持ちになっちゃいますよね。

はい、どうも。
好きな飲み物はロイヤルミルクティー
今も現役、ナースあさみです。

いろいろと不安の募る毎日ですが
そもそも、皆さん

不安の正体ってご存知ですか…?

なんで、わたしたちって不安になるんでしょうね。

しかも、その見

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忘れられない授業のはなし

忘れられない授業のはなし

看護学生の頃、こんな授業があった。

それは、看護学生に必須である解剖生理学や薬理学ではなく、ギリシャ哲学の授業だった。

わたしの通っていた学校では、医療人としての哲学や倫理観を学びましょうというスタンスが色濃く残っており、ギリシャ哲学の授業は1年生の必修科目だった。

毎回、岩波文庫や海外の論文の日本語訳を読み解きながらテキストの文脈を辿る授業は、わたしの中のアドレナリンを増大させた。

たっ

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病院でやってる手洗い(衛生的手洗い)を解説してみた

病院でやってる手洗い(衛生的手洗い)を解説してみた

ご時世的に感染症への不安が募る毎日となっていますが、みなさん、手洗いしてますか?

手洗いしてますよ、という方へ。
1分以上、洗ってますか?

手のひらに泡をつけて洗い流す
これ、手洗いじゃありません。

ちゃんと泡で洗って、流す
そして、水気を拭ききるところまでが
手洗いです。

かくゆうわたくし、ナースあさみ

あんまり信じてもらえないのですが
一応、本業は看護師でして

この手洗いを1時間に

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はじめて家事代行サービスを使うあなたへ、4年目のわたしからメモを 〜お料理編〜

はじめて家事代行サービスを使うあなたへ、4年目のわたしからメモを 〜お料理編〜

前回のnoteに引き続き

家事代行サービスにおけるメモをやる側視点でお送りします。

もっと気軽にお料理をお願いできる世の中になったらいいな!
ということで、今回はお料理(作り置き)編。

人にご飯を作ってもらうなんてちょっと…という方もいると思いますが、わたしのお客さんは、この作り置きを

困ったらいつでも食べれる
冷蔵庫の中にあるお守り

とおっしゃっていました
(名言では)

お守りのある

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はじめて家事代行サービスを使うあなたへ、やる側4年目のわたしからメモを 〜お掃除編〜

はじめて家事代行サービスを使うあなたへ、やる側4年目のわたしからメモを 〜お掃除編〜

家事代行サービスという言葉が定着し始める前から、やる側だったナースあさみです、こんにちは。

わたしは、タスカジというプラットフォームで2016年からこの仕事をしています。掃除と料理(作り置き)がメイン。延べ、200件を超えるお宅に伺ってきました。

さて、最近になりユーザー側のnoteを見かける機会が増えてきたので

わたしは、やる側視点でのメモを残してみます。
今回はお掃除編(料理編もそのうち

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私たち看護師が患者さんに聞いてること、本当は聞きたいこと

私たち看護師が患者さんに聞いてること、本当は聞きたいこと

どうも、ナースあさみです。

おそらく、このnoteをスクロールしたときに
右横に出るスクロールバーの小ささに
軽く絶望している方、多いんじゃないでしょうか。

私もです。

はじめに言っておきますが
このnote、めちゃめちゃ長いです。
10000文字を超えています…

自分で書いておきながら
読み直すのにものすごく時間がかかって
う~ん…と唸りながら
誤字脱字のチェックをしました。

そのため

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慣れている人から、慣れていない人へのお手紙だと思って読んで欲しい

慣れている人から、慣れていない人へのお手紙だと思って読んで欲しい

ありのすさんのこのnoteを見た瞬間、心がズキンと痛くなった。

ありのすさんはもちろん、息子さんについても心配はしたが、それよりも、私たち医療者が当たり前と思っていることと患者家族が思っていること、それは大きく異なるということをあらためて考えさせられたからだ。

よく、手術で傷が痛いと叫び荒れて医療者にあたってくる患者がいるのだが、こちらから言えば、そんなの当たり前だ。

人工的に麻酔薬を使って

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運のいい人が気をつけている、3つのこと

運のいい人が気をつけている、3つのこと

私は、運のいい女である。

本当かどうかは置いといて、こう言うだけでちょっといい気分になるから不思議。

でも

欲しいチケットはだいたい当たるし
駅のトイレで並ぶこともないし
タクシーがつかまらないこともない。

ね?運がいいでしょ。

それに、運がいいと言うと、相手が喜んでくれる。
これが一番の効用かもしれない。

そりゃそうだよね、みんな運の悪い人と一緒に居たくないもの。
運は良くも悪くも、

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社会に自分を散りばめておく

社会に自分を散りばめておく

女性の方が長生きなのはホルモンの働きだとか
基礎代謝が少ないとかいろいろ言われているけど
私はそう思わない。

女性が長生きなのは生涯で担う役割が多いからだ。

これは妻とか母とか、わかりやすいものから
バレエの生徒、ゴミ出しのおばさん、町内会のお茶汲みなど
インフォーマルなものも含む。

男性の場合を考えるとわかりやすいのだけど
女性に比べ男性は圧倒的に役割が少ない。

今の高齢男性の多くが

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結婚は通過点

結婚は通過点

昨日は看護学生時代の友人と
つるとんたんを食べにいった。

(知らない人がいるだろうけど
つるとんたんは3玉まで無料です)

彼女も私と同じ
・シングル
・ナース
・結婚はどっちでもいい
・貯金するなら海外旅行へ
というタイプ。

そんな彼女と話していたら

男でも女でも構わない。
信頼のおける人と生活したい。

彼女の口からこんな言葉が出てきた。
この言葉は私たちアラサーシングル女性の心情を

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自分は信用しない。

自分は信用しない。

昔からタイマーを使う人が好きだ。

看護師という仕事の中には
器具をつけて行うリハビリや
指示された時間ぴったりに投与しなくてはいけない薬など
どうしても時間を決めて行わなければならない仕事がある。

そういう時に限って
患者A:ねぇ、看護師さん!トイレ行きたい!
患者B:リモコン落とした。あとティッシュも取って
ドクター:ねぇ、これ(検査伝票)いい感じに検査室出しといて
などなど、看護師の都合を

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