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詩集

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詩を綴っていくマガジンです。
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#画家

心が還る場所。

心が還る場所。

心が還る場所はありますか。

わたしにはありません。

どこに行ってもありません。

だから、わたしの心の中に求めるしかないのです。

わたしの癒される場所。

教え子が描く世界。

子供の笑顔。

季節の気配。

すこし、ほっとして。
また、あてもなく歩いて。

どうせ還るところがないのだからと、公園でテントを張って。

真夜中に一人、ランプシェードの炎を見つめながら、わたしの心を探しているので

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1羽のカラス(詩)

1羽のカラス(詩)

一羽のカラスが
走る怪物に飛び込んだ
たくさんの怒りを道連れにして

哀れなカラス
甘美なささやきに取り込まれ
旅立てど
もはや 道はなく

冬の枯れ木(詩画集)

冬の枯れ木(詩画集)

アトリエから見える枯れ木
ふと
Björkの歌声に涙して
夕暮れと冬の空気
そろそろ
子供が帰ってくる
あと何年
生きられて
あと何枚
描けるの
私の光は
まだ見つからず
・・・
Dead tree seen from the atelier.
Suddenly I cry at Björk's singing voice.
Dusk and winter air.
The child is

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