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学生時代の研究活動の失敗体験から得たこと

高専と大学院で研究活動に明け暮れる。そんな学生時代を過ごしました。結果として学外で表彰されたりと、それなりに結果もついてきて、自分で自分を認められる貴重な体験もできました。

ただ、研究活動の全てが「成功」なのかとと言うと、少し違います。それなりに挫折も経験しました。その頃を思い出しながら、記事を読んでいました。

成功体験と失敗体験。それぞれに意味があり、その後の社会人生活に活かせることです。今回は「失敗体験」をテーマに学生時代を振り返ろうと思います。

大学院での失敗体験

大学院に進学した際の研究テーマは「転位」「塑性変形」の因果関係を理解することでした(当時の研究内容の話はこちら)。

転位とは塑性変形のコアになる存在で、いわゆる線欠陥と呼ばれるものです。この転位の挙動を可視化して観察することで、塑性変形に対する評価を下します。

私が大学院に進学した当初は、転位の運動を考慮した構成式の提案が研究テーマでした。実を言うと、この研究テーマが立ち行かなくなり、2年目に研究テーマを変えています。

転位の運動を数値的に評価することが必要でしたが、そこで躓きました。先生に相談しながら進めたものの、怒られるのが怖くて仕方なく、当時はあまり効果がありませんでした。

同時に就職活動の時期に入り込んだり、塾のバイトも忙しくなるなどで、多くの悩みを抱え込みます。当初は博士課程に進学を考えていたのですが、そこでも壁にぶち当たることになり、自信を無くして「適応障害」になりました。

何をしても上手くいかない。自分はどうしたら良いか分からない。半ば詰んだような状態でした。これが初めての失敗体験でした。

現在にかけて抱える課題

当時は博士課程を考えていたほどですから、やはり一番は研究でした。そこでいま振り返ると、先生と信頼関係を十分に築けずにいたのが、最も致命的でした。

そこには「怒られる」ということへの恐怖心が根底にありました。ちなみに、現在も怒られることへの恐怖心は抜けきれていません。だから社会人で「うつ病」を発症したのだと思います。

ここを克服できていたら「失敗体験」もせずに済んだと思います。研究面と人間面のスキルが不足していたということです。私の学生時代の「失敗体験」は現在進行形で克服するべき課題とも言えるかもしれません。

現在は会社で居心地良く自由に立ち回ることができています。そこには、組織に対する「心理的安全性」があると感じています。

だからこそ、信頼関係を築くにはどうすれば良いか、当時からそこにフォーカスできていたら。

信頼関係を築くために、自身の過剰になりがちな恐怖心をどう克服するか。そのために何ができるかを、当時の自分に言い聞かせたいです。

おわりに

自分の場合は研究と人間の両面のスキルが不足していたので、当時はなかなか難しい課題でした。それでも、現在の人生の中で自身の考えを深めるきっかけにはなりました。

研究を成功させるか失敗させるかの部分で人間性が関わるとは、当時は全然考えに至りませんでした。いまなお抱える課題ではありますが、少しずつ克服できれば良いかなと。

研究自体は十分に楽しめたので、現在は特に後悔はないです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに寄り添えたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

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