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2020年4月の記事一覧
一級建築士学科試験…知らない問題をどう解くか?の意義
1.合格率と知らない問題の量「知らない問題をどう解くかは、知っている問題の量を増やすこと以上に重要」。これは平成14年に学科試験に合格した、ある企業研修での受講者(20代女性)が、合格体験談で残してくれた言葉になります。こういった考え方をされる方ですから、この年の設計製図試験に、一度の受験で合格されています。
当時から20年近くが経とうしている中、今さら旧試験の古い話を?と思うかもしれませんが、
一級建築士学科試験…本試験問題の「誤植」から得る教訓…達成感と集中力
「令和元年」、新元号を冠した最初の一級建築士試験になりますが、学科Ⅰ(計画)の問題の記述に誤植と思われるものがありました。
以下の抜粋の通り、一つの記述の中に「欠如」と「欠除」が不自然に混在しており、出題者が引用している基準書に照らしても、正しいのは「欠除」だと言えます。
(問題の記述を部分的に抜粋)
~の欠如は、~の欠除はないものとする。
解答するに当たって、受験者の判断に大きく影響すると
一級建築士学科試験に限らず学びに天狗はご法度…わかっているつもり止まり
受験回数を重ね、合格基準点まで、あと一歩という力がついてくると、合格できない自分に対するマイナスイメージの反対側に、ある程度はできるという自負も芽生えてくるのは自然なことだと思います。
しかし、この自負によって、基本から学び直してみるという、最も大事な謙虚さを忘れがちになります。
そんなことはわかっている。そこは十分理解できている。この自負が、実は、わかっているつもり止まりであって、理解
一級建築士学科試験、何のために試験勉強をするのか?何のために過去問を解くのか?
学科試験に合格し、設計製図試験に合格する。これらを経て、一級建築士の資格が与えられる。
一級建築士をめざす者に、求められているものは何か?
設計製図試験の合格者すなわちランクⅠとは、「知識及び技能」を有するもの、とされている。
そして、「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう、とされる。
これを踏まえると、学科試験において
一級建築士学科試験で学ぶ「涼」をもたらす「潜熱」
1.温度が変化しない潜熱の働き ヤカンに水を入れてお湯を沸かすとき、コンロの炎によって熱が加えられると、段々水の温度が上がっていくことは、想像しやすいと思います。温度計をさしておけば、熱の供給に比例して、温度計の値が上がっていくことになります。
水、お湯とも温度が違うだけで「液体」です。このように、「液体」から「気体」へと状態変化することなく物質の温度を上げたり下げたりする熱を「顕熱」といいます
一級建築士学科試験で学ぶ、改正建築基準法における空き家対策を見据えた小規模建築物の規制緩和
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出典:住宅ストック活用型社会の実現に向けて(国土交通省)
1.空き家のストック活用の実態 住宅・土地統計調査(総務省)によれば、平成25年における空き家総数は約820万戸になります。こういった既存建築物のストック活用の観点から、3階建ての戸建住宅を特殊建築物に転用しようとした場合、建築基準法第27条第1項により、これまでは主要構造部を耐火構造等とする必要が生じました。このため