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読書感想文集

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徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
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2023年8月の記事一覧

読書感想文(344)東野圭吾『探偵ガリレオ』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に東野圭吾さんの作品です。
昨年『沈黙のパレード』の映画化に伴って本も読んだのですが、ガリレオシリーズも本で全部読みたいなと思って買いました。
積ん読になっていましたが、最近ミステリ欲が爆発したので手に取りました。

尚、普段感想文は一日一本以内を原則としていますが、今日は月末なので、月毎の読書冊数を数えやすく

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読書感想文(343)森博嗣『すべてがFになる』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は有名なミステリー小説です。
この作品を初めて知ったのは高校生の頃、クラスメイトにオススメされたことです。ただ、その時は結局読みませんでした。
今回手に取ったのは、YouTubeチャンネル「ほんタメ」でヨビノリたくみさんがオススメしていたからです。

感想ん〜〜、正直に言えば私はあまりハマりませんでした。
推理に歯が

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読書感想文(342)小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に小川洋子さんの作品です。

感想序盤は何となく取っ付きづらい印象でしたが、全体を通して読むと良かったです。
ただ、ちょっと表現があまり好きじゃないなぁと思うところもありました。
例えば、「この場面を何度も思い出すことになる」といった説明は、個人的にあまり好きではありません。これは平野啓一郎さんの『マチネの終わ

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読書感想文(341)青山美智子『お探し物は図書室まで』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に青山美智子さんの作品です。
手に取ったきっかけは、本屋さんで文庫本の裏にある解説を読んだことです。

このフレーズを読んで、今読むべきかもしれないなぁと思いました。
絶賛、人生の迷子中です。

感想良かったです。
青山美智子さんの作品は人との繋がり、縁がとても大切にされています。
私自身、様々な縁で貴重な経験

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読書感想文(340)小山田浩子『工場』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は友人にオススメしてもらった一冊です。
小山田浩子さんの作品は初めて読みました。
現代の純文学を読むのもかなり久々です。

感想んー、これは感想が難しいです。
ストーリーが劇的に面白いわけではありません。
何かどこか引っかかるけれど、それが何かわからない、という感じです。

この本には表題作「工場」の他、「ディスカス

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読書感想文(339)梨木香歩『冬虫夏草』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に梨木香歩さんの作品です。
以前読んだ『家守綺譚』がとても好きだったので、続編にあたるこの本はすぐに買ったのですが、なんとなく手に取る機会が見つからずにいました。
今回、旅行中に読む本を選ぶ中で、夏目漱石『草枕』はちょっと重たいから、読みやすいものを、と思ってこの本を選びました。

↓前回の感想文

感想今回も

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読書感想文(338)夏目漱石『草枕』


はしめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

超有名作家の有名な作品です。
昨年初めて読み、とても色々なことを考えさせられました。昨年読んだ中でもトップ10に入るほど面白かった作品です。

今回また読もうと思ったのは、熊本に旅行することになったからです。
旅程に「草枕の道」も入っているので、その前にもう一度読もうと思いました。
今ちょうど、熊本に向かっているところで

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読書感想文(337)恩田陸『鈍色幻視行』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は最近単行本が出版されたばかりの恩田陸さんの本です。

感想とても良かったです。
私は恩田陸さんの作品の中で、今のところ『三月は深き紅の淵を』が一番好きですが、それと共通するところが結構あるように思われました。
『三月は深き紅の淵を』(以下、『三月(現物)』)は四部構成でそれぞれの中で違う『三月は深き紅の淵を』(以下

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読書感想文(336)ドストエフスキー『罪と罰 下巻』(工藤精一郎訳、新潮文庫)


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は前回の続きです。

感想面白かったです。
が、めちゃめちゃ正直に言えば、長かったーというのが一番の感想です笑。
決して退屈というわけではないのですが、話が長くて……。ページ数が多いのもありますが、会話が長く感じます。
ただこれは隠し事をしている者、相手の考えを探ろうとしている者たちの婉曲な言い回しのせいなので、必要

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読書感想文(335)ドストエフスキー『罪と罰 上巻』(工藤精一郎訳、新潮文庫)


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は世界的に有名なロシア文学、ドストエフスキーの作品です。
ドストエフスキーの作品は初めて読みます。
この本は数年前に「いつか読むやろ!」と思い、買ったまま積ん読になっていました。
今回手に取ったのは、青春18きっぷで鈍行に乗りながら、じっくり長編を読もうと思ったからです。
結局、上巻を読み終えたのも帰ってきてからでし

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読書感想文(334)太宰治『晩年』(新潮文庫)


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はまた太宰治です。
先日、青森にある太宰治の生家を訪れました。
めちゃめちゃデカかったです。

本当は訪れる前に読み終える予定だったのですが、意外と読み進める時間がなくて、結局帰途に読み終えました。

感想今回、太宰治の故郷を訪れるにあたって色々と読んだのですが、正直自分はやっぱりあまり合わないなぁと思いました。

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