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詩集『アプリコットジャム』

19
杏子とお砂糖、煮詰めました。
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#詩

【詩】YOU & I

【詩】YOU & I

その目から見てみたいと思った
鏡に映すよりやわらかい気がした

放つ「あいしている」の足りなさ
それでも返す「あいしている」に満たされる

いなくてもきっと息が止まることはない
けれども
ひとりでも歩けはしても
ひとりよりいいの

ひさしぶり。という言葉を投稿するたびに使っていたらそれはもう「そういう投稿ペース」になっているんですよね。こんばんは、新恒です。

自分のこと、欠点がよく見えるしやらか

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【詩】涙の成分

【詩】涙の成分

こぼれおちた雫
世界を矯正するレンズに触れて
やがて乾いたなら
そこに無様な痕がこびりついて

この白いわずかな結晶は
なんだろう

涙にはストレス成分が溶けるの

貴女はそう言ったっけ

これはわたしの悲しみの結晶
これはわたしの怒りの結晶

生きたいという願い

海も涙も、きっと、そう。

【詩】あなたとわたし

花の移ろい
空の色彩
月の満ち欠け

あなたの目から見えた世界を
わたしは知らない

わたしの目は
わたしの世界しか見えないから

手を繋いでも
キスをしても
わたしたちの温度はいつも違う

隣で同じものを見ていても
隣で同じ日々を重ねても
決して等しい景色は見えない

だけどね
抱き合えば相手の温かさに気付ける

あなたとわたしが違うこと
それは
あなたとわたしがここにいること
ふたつの命がとも

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【詩】crescendo

【詩】crescendo

上弦の月が浮かぶ 冷たい夜のこと

味のない舌先 しがみつく指先
流れ星を見たの

闇に銀色 ここにもあるけど
それとこれとは別のお話

内緒で泣いた 君しか知らない

奪われるまま 溺れるように
辿り着く先は Wonderland

君の息で呼吸をした
君の熱に ただ恋をした

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絡みつくのは簡単で、そ

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【詩】狼女の唄

【詩】狼女の唄

愛しているよと伝えたくなる月だった

文豪の名言か歴史のデマかそんなことはどうでもよくて

月の美しさが心や躰を動かすのをわたしは知っている

手を繋いで抱き合おう

見つめ合ってキスしよう

カーテンは開けておいてね

お月様に照らされながら貴方と愛し合いたいの

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今日は2019年最後の

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【詩】trash

久しぶりの雨だ
ベランダの手すりが歌っている

二階から飛んでもどこへも逝けない

体が邪魔
心が邪魔

与えられてそのまま生きてる

浪費だ
少しも楽しくないのに

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ひとりじゃ上手に立てもしないのに
まったく烏滸がましいな。

【詩】passed

ビタースイートチョコレート
喉元過ぎた 熱さは忘れた

甘い言葉 苦味を残して
口の中に まだあるぬるさ

影、過去に移りゆくさなか
間違ったレシピ 悪くなかったよね

焦げついたまま
なんだか縋るみたいね

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小さな頃からチョコレートが好きでした。
ご褒美はチョコパイ、相変わらずです。

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【詩】甘ノ惹-あまのじゃく-

【詩】甘ノ惹-あまのじゃく-

君の「バカ」は、「寂しくさせないでよ、好きなんだから」

君の「だいっきらい」は、「くやしいけどそういうとこも大好き」

そんなことまでわかっちゃったよ。

だってそんな天邪鬼な君のこと、僕は本当に大好きなんだ。

またあるときの「バカ」は、「これ以上惚れさせてどうするの?好き」

「むかつく」は、「そういうとこほんとずるい、好き」

こんなことを書くと君はまた可愛い顔をして言うんだろう。

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【詩】November

11月が来る 君が遠くなる

君の温度を忘れそうで凍えた

11月が来る 塗り替えられてしまう

君の言葉をまた失うんだろう

11月が来る 嫌いな季節だ

僕の闇が 色をまた深める

11月が来る また11月が来る

11月が来るたびに君を忘れてしまうのならば

僕はもう死んでしまいたい

いかないで。

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【詩】still.

【詩】still.

君にとってはもう過去の話なのでしょう
腐敗した思い出 そんなものなのでしょう

どうしてそんなものに今もなお
私は期待しているのだろう
君の笑う顔が あの笑顔が
再び私に向けられることはないだろうに

いまでも好きなの

君にとってはその程度の恋だとしても
ここにある傷跡 いつまで残るのでしょう?

どうしてこんなものを今もなお
治す気にならないのだろう
君の笑う顔を あの笑顔を
忘れたとしたら生

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【詩】瘡蓋

安物のサンダルはすぐ指の皮が剥ける

その靴ずれ、お風呂で沁みた

大した距離、歩いてないのに

簡単に傷つけてくれるものね

瘡蓋になったその取るに足らない後悔

今朝なんとなく引っ張ってみた

痛みもなく綺麗に剥けた

簡単に治ってしまったりするものね

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ちなみに3月に寝ぼけた頭で古紙出そ

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【詩】君はいるのに、届かないんだ、永遠に。

【詩】君はいるのに、届かないんだ、永遠に。

宇宙を震わせて低く唸る音がした。
居場所は不明。向かう先は何処?
にわかに心がはやる。
此処にいる僕、嵐の前の静けさ、もしくは、杞憂。

まるで君。遠雷。

存在は確かなのに。
君の存在は此方に伝わるのに。
君の存在に心が動くというのに。
僕のことなんて見えてない。

まるで遠雷。君。

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【詩】満月

【詩】満月

満月はすべてを満たされて空に光を放っていた。

その光景、時が止まるような。
神々しさに息も止まるような。

満月になったらあとは欠けていくだけと
堂々と天に鎮座しているあの月も恐らく、
知っているのだろう。

その不安を見せないように
一点の翳りもないように
欠けていく運命を背負いながら
微塵もそんな素振りなく。

今夜だけは、かっこつけさせて。

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【詩】Typhoon Girl

【詩】Typhoon Girl

君は現れた それは突然
僕に近付いた 当然のように

よく泣いて 多々荒れて
一瞬見えたんだ 突き抜ける笑顔

振り回すだけ振り回したら
あっという間に去って行って

残されたのは立ち尽くす僕
散らかった胸の中 君の爪痕

もうどこにも君はいない

なのにどうしてこんなに痛いんだ

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台風が甚大な被害を残して
去って行った

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