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お花見note🌸🌻

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2021年。お花見企画【春】【夏】投稿作品をまとめています。次回の開催もお楽しみに!
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#夏

お花見note*2021夏【終了】

お花見note*2021夏【終了】

皆さまお待たせいたしました!お花見企画第2弾のお誘いです。

春に実施したお花見企画。「お花を一緒に楽しむのは桜の時期だけじゃなくてもいいんじゃないか」ということで!今回も一緒にnoteでお花見を楽しめたらいいなと思っています。ご参加お待ちしております!

【企画内容】
ヒマワリが登場する物語(ショートストーリー)を募集します。そして、お気に入りのヒマワリの写真(又はイラスト)を記事に貼ってくださ

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お花見企画【夏】*投稿記事まとめ②

お花見企画【夏】*投稿記事まとめ②

2021年7月15日から開催させてもらっていますお花見企画ですが、おかげさまで沢山の方にご参加いただいております。本当にありがとうございます。

①に引き続き、これまで投稿頂きました素敵な作品たちを順に紹介させていただこうと思います。(マガジン追加順での紹介となります。)

■松 あき様 / ひまわりのタープpickup▶︎▶︎ その時、空からふわっと、オレンジ色の風が吹いてきた。

■すずはらな

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あの子にとってひまわりとは、一体なんだったんだろう。

あの子にとってひまわりとは、一体なんだったんだろう。

容赦なく照りつける日差しが、夏の訪れを知らせていた。

ギギギィと濁った音を立てて、セミが木から飛び立った。重力に引っ張られて落ちていく体を、羽を動かして必死に空中へ戻す。その上下運動を何度か繰り返したあと、もう力尽きたと言わんばかりに別の木の枝葉に飛び込んでいく。着地に失敗して地面に落ちてこないか心配になって、耳に意識を集中させる……が、何も聞こえない。

緊張が解けたぼくはまたひとり、公園の中

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【お花見note】夏との距離

【お花見note】夏との距離

容赦なく照りつける日差しが、夏の訪れを知らせていた。わずか15分足らずの距離とはいえ、自転車を漕ぐ身体からは止まることなく汗が流れ続ける。

自動販売機が目に入った途端、無性に喉の渇きを覚えた僕は、迷うことなくそのボタンに手を伸ばした。一瞬自転車に足をかけた僕は、思い直したようにハンドルから手を離すと、木陰となった神社の石段に腰掛け、勢いよくコーラを流し込んだ。鳴り響くセミの声が、再び日向に向かう

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お花見note*2021夏 【真夏の100kmウォーキング】

お花見note*2021夏 【真夏の100kmウォーキング】

春のお花見企画に参加しましたので、夏も参加します。でも、春の桜に比べ夏のひまわりは難しい。

【真夏の100kmウォーキング】

容赦なく照りつける日差しが、夏の訪れを知らせていた。

昨夜8時にスタートしてから約16時間、もうすぐ昼の12時だ。まだ暗い夜のうちは順調に歩けたが、太陽が登ってからはさすがに暑くペースも落ちてきた。

気が付くと一面のひまわり畑の中の一本道を歩いている。日陰がまったく

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父のひまわり

父のひまわり

容赦なく照りつける日差しが、夏の訪れを知らせていた。

・・やっぱり、来るんじゃなかった。

お世辞にも有名とは言えない地方の小さな美術館なのに、信じられないほどに長蛇の列が出来ていた。

梅雨の終わり、うだるような暑さにもかかわらず、何時間も外で待たなければいけない。

「ゴッホが来るから、遊びに来てよ」

久しぶりの父からのメールには、まるで友人のように、日本で絶大な人気を集めるオランダ人画家

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